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4WDマイスターが語る新型デリカD:5の進化! S-AWCの採用で無敵っぷりにさらに磨きがかかった

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4WDマイスターが語る新型デリカD:5の進化! S-AWCの採用で無敵っぷりにさらに磨きがかかった

 この記事をまとめると

■デリカD:5がマイナーチェンジにあわせてS-AWCを採用した

GT-RもデリカD:5も「10年以上」フルモデルチェンジなし! 超長寿クルマが誕生する3つの理由

■ドライブモードも従来モデルより細分化されシーンにあわせた走行モードが選べる

■ユーティリティや安全装備も最新世代のものへと進化している

 デリカにも待望のS-AWCを採用

 三菱自動車はオールラウンドミニバンとして独自のポジションを築いてきたデリカD:5を大幅改良し、新型モデルとして市場投入する。外観の刷新が注目されがちだが、その本質は駆動制御や車両統合制御の進化、そしてインターフェースの現代化にある。ミニバンという枠を超えた走行性能を、より高い次元で成立させるためのメカニズムが、今回の改良の中核となっているといえる。

 最大の技術的特徴は、四輪制御技術「S-AWC(Super All Wheel Control)」の熟成だ。S-AWCは、4WD、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)、ABSを統合制御する三菱独自の車両運動統合制御システムであり、新型デリカD:5ではこれを前提とした走行モード制御がさらに洗練されている。

 ドライブモードはNORMAL、ECO、GRAVEL、SNOWの4モードを設定。NORMALでは日常走行での扱いやすさと安定性を重視し、ECOでは駆動力配分や制御介入を穏やかにして燃費性能に配慮する。一方、GRAVELおよびSNOWでは、滑りやすい路面でのトラクション確保を最優先とし、前後および左右輪の駆動力制御を積極的に介入させる制御特性が与えられている。単なる電子制御4WDではなく、車両挙動全体を俯瞰した制御思想が、このクルマの走りを支えているというわけだ。

 特筆すべきは、AYCによる左右輪制御とブレーキ制御を組み合わせ旋回性を向上させていることだ。旋回内輪にブレーキをかける、ブレーキAYCに前後駆動配分を重ね合わせ、旋回時のヨーモーメントを積極的に作り出すことで、全高の高いミニバンでありながら、コーナリング時の不安定感を抑制する。これは舗装路のみならず、未舗装路や荒れた路面でも効果を発揮し、ドライバーに過剰な操作や特別なテクニックを強いない。

 さらに、ASCおよびABSとの協調制御により、ブレーキング時の姿勢安定性も向上している。とくにμの低い路面では、制動時の左右差や前後荷重移動が挙動の乱れにつながりやすいが、S-AWCはこれを路面μ判定から予測し、制御で補正する。結果として、路面状況にかかわらず一貫した操縦安定性が得られる点が、新型デリカD:5の走行性能をさらに磨き上げているのだ。

 ライバル不在! 唯一無二の4WDミニバン

 インテリアに目を向けると、8インチカラー液晶ディスプレイメーターの採用が大きな進化点だ。車両情報の視認性を高めるだけでなく、S-AWCの作動状況やドライブモードの選択状態を直感的に把握できる表示構成が与えられている。これは単なるデジタル化ではなく、複雑化する車両制御をドライバーに分かりやすく伝えるための重要なインターフェースとなっているのである。

 センターコンソール周辺の操作系も整理され、ドライブモードセレクターを含め、視線移動と操作負担の低減が図られている。さらに、USB Type-C端子の追加など、日常使用における利便性も着実に向上させている点は、実用車としての完成度を高める要素となっている。安全技術面では、三菱e-Assistの強化が図られた。衝突被害軽減ブレーキシステムは、夜間の歩行者検知性能を向上させ、交差点での検知領域も拡大された。

 さらに、車線逸脱警報や前方車両検知機能などが協調することで、ドライバーの認知・判断・操作を多層的に支援する構成となっている。これらはS-AWCと同様、個別機能ではなくシステム全体として安全性を高める思想に基づいている。

 新型デリカD:5は、単なる外観変更や装備追加にとどまらない。ミニバンとしての実用性を維持しながら、本格SUVに匹敵する走破性と安定性を、電子制御とシャシー制御の融合によって実現している点に、その本質的な価値がある。デリカという車名がもつ「道を選ばない移動手段」という思想を、現代の技術で再定義した1台である。

 基本的なプラットフォームは2007年に登場した当時のモデルを継承。18年にわたって進化を繰り返すパターンは国産車にほとんど前例がなく、骨格構造と呼ばれた車体構造が登場初期から高い剛性と実用性を提供していた。

 クリーンディーゼルエンジンの搭載やデュアルピニオン電動パワーステアリング、8速ATに電子制御トランスファーを常時4WD状態に保つフルタイム4WD制御なども進化の過程で身につけた。新型の走りも多くのファンを魅了するに違いない。試乗する機会を楽しみにしている。

文:WEB CARTOP 中谷明彦
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みんなのコメント

11件
  • baja taro
    エクリプスクロス乗ってるけど、2トンあるSUVとは思えない曲がり方をする。
    デリカもあんな感じに曲がっっちゃうのかな?ミニバンだけどストレス感じないで済みそうだな。
  • kur********
    デリカD:5かっこええな。ダークカラーのほうが似合うかも。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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