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登場から半世紀 世界を変えたフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」とはどんなクルマだった? 今でも残る“ゴルフらしさ”とは

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登場から半世紀 世界を変えたフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」とはどんなクルマだった? 今でも残る“ゴルフらしさ”とは

今でも人気!ゴルフは現在8代目に突入

 1974年にフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」が登場して以来、2024年で50周年を迎えました。

【画像】半世紀前に登場したVWゴルフの原点! 初代「ゴルフ」を写真で見る(40枚)

 現行型は第8世代となっており、2021年6月に日本国内で発売が開始されています。

 JAIA(日本自動車輸入組合)によると、2024年の輸入車新車登録モデル別ランキングではゴルフが3位にランクインしており、その台数は6394台。

 それ以前の年もゴルフは上位にランクインしており、その人気さがうかがえます。

  そんなゴルフですが、2025年1月には「ゴルフ8.5」とも呼ばれる改良新型が日本でも登場しています。「熟成」をキーワードに進化を遂げました。

 「デジタル化」「電動化」「ドライバーアシスタンスシステム」の三本柱が強調され、最新性能の搭載が特徴的です。

 さらに、メーターやコントロール系のデジタル化、48Vマイルドハイブリッドの採用による低速域の力強さ、運転支援機能の高度化が図られています。

 しかし、プラットフォームやパワートレインは先代ゴルフ7の高評価を継承するもので、中身は熟成の域にとどめています。

 その結果、ステアリング操作に対する正確で滑らかな動きと、アウトバーン志向の高速安定性を両立しています。

 一方でスポーツモデルの「Golf GTI」は、第4世代 2.0TSIエンジン(180 kW/245 PS)に7速DSGを組み合わせたり、18インチアルミホイールや赤いストライプ入りフロントグリル、タータンチェックのスポーツシートなどGTI伝統の意匠でモータースポーツ感を演出しています。

 さらには、アダプティブシャシーコントロールで乗り心地まで幅広く調整可能にもなっています。

 こうした現行ゴルフの高い人気は、昔ながらの優れた走行性能に加えて最新のデジタル技術と環境性能、そしてGTIが示すスポーツ性がバランス良く融合している点にあります。

 大衆モデルとしての実用性を保ちつつ、ドライビングプレジャーを追求した「走りの完成度」がゴルフの最大の魅力と言えるでしょう。

 そんな人気のあるゴルフですが、初代はどのようなモデルだったのでしょうか。

1974年3月に登場した初代「ゴルフ」

 始まりは「タイプ1」(通称ビートル)が活躍していた時代まで遡ります。

 当時、フォルクスワーゲンが長年採用してきたリアエンジン・後輪駆動のタイプ1は、1930年代の登場以来世界中で愛されてきました。

 しかし、1970年代に入るとオイルショックや高速道路網の拡充、環境規制の強化といった社会の変化に、ビートルの伝統レイアウトでは対応しきれなくなります。

 そこでフォルクスワーゲンは大胆に方針転換を行い、1974年3月に発表したのが、前輪駆動と横置きエンジンを採用した初代ゴルフです。

 デザインを手がけたのはイタリア出身のジョルジェット・ジウジアーロ氏。

 ボクシーなフォルムを特徴とし、直線基調で前後のオーバーハングを極限まで抑えたスタイルとなっています。

 初代ゴルフの全長3899mm×全幅1679mm×全高1410mmでホイールベース2400mmとしながら、車内には広い空間を確保し、300リットルの荷室と分割可倒式リアベンチシートを備えていました。

 搭載エンジンは1.1リッター50馬力(37kW)と1.5リッター70馬力(51kW)の4気筒ガソリンで、駆動方式は前輪駆動です。

 変速機は標準で4速マニュアルを採用し、当時のオプションで3速オートマチックも設定されていました。

 最高速度は50PS仕様で140km/h,70PS仕様で160km/hを記録しています。

 丸型2灯ライトやメッシュグリル、水平基調のキャラクターラインといった要素は、現代ハッチバックの原型とも言える先駆的なスタイルとも言えるかもしれません。

***

 1974年に誕生したフォルクスワーゲン「ゴルフ」は、前輪駆動ハッチバックという革新で大衆車の新基準を打ち立てました。

 初代登場から半世紀が経った8代目は、デジタル化と48Vマイルドハイブリッド、進化した運転支援を採り入れ、滑らかで正確なハンドリングとアウトバーン志向の高速安定性をさらに磨き上げています。

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みんなのコメント

6件
  • kmq********
    この黄色いゴルフに乗ってました
    チェーン巻いてスキーにも行ってました
  • kus********
    自動車メーカーのシャシ設計の若い連中は好んで乗っていた。
    設計開発は他社OKだったから。
    当方はGTRは買えないから、チューンドスカGに乗っていた。
    通勤時に彼らに遭遇するけど、高速道路では法定速度を超える域から引き離された。
    さすがドイツ車だわと思ったもんだ。

    時効だからゲロしますけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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