FIAがF1第4戦アゼルバイジャンGPからスタンディング形式での赤旗再スタートに関する新たな手順を導入したことが分かった。
第3戦オーストラリアGPでは、赤旗中断からのスタンディングスタートでのレース再開でクラッシュが多発。タイヤが充分に温まっていないことで、ターン1では止まりきれずに追突というシーンが散見された。
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これを受けてアゼルバイジャンGP初日の夜に行なわれたF1ドライバー・ブリーフィングでは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が、レース再開に向けてタイヤを充分に温められるようにと手順変更の提案を行なった。
彼の提案は、再スタートに向けてセーフティカーがこれまでよりも早くにピットを離れることで、レースリーダーがペースをコントロールできるようにし、最後の数コーナーだけでなくコース全体でタイヤを温められるようするというモノだ。
この提案はレース週末中の変更が許されていないレギュレーションの書き換えを必要としない。そしてグランプリ2日目の朝にこの変更案がチーム間で合意され、F1レースディレクターのニールス・ウィティヒが現地17時30分からのスプリント開始に先立って、新たな再開手続き手順を承認した。
これによりアゼルバイジャンGPのスプリントからは、レース再開時はセーフティカーがコース大半を先導してオレンジライトを消すのではなく、F1マシンより30秒早くピットを離れることとなった。
FIAの広報担当者は次のように語っている。
「この手順では、セーフティカーがピットレーンを出た直後にライトを消すため、そこから30秒後にF1マシンがピットレーンを出た時には、グリッドへ向かうラップの先頭車両がペースを決めることとなる」
「この新しい手順は、スタンディング形式での再スタートに向けて、ドライバーがより効果的にタイヤ温度を管理できるようにするために実施されたモノだ」
この新しい手順はアゼルバイジャンGPのスプリントから施行されるものの、FIAはアゼルバイジャンGP終了後により恒久的な解決策を見出すことを検討している。
「イベントノートの修正は一時的な措置であり、FIAはチーム及びFOMと共に、この議題に関するレギュレーションを修正する可能性を探っている」と広報担当者は付け加えている。
再スタート手順のタイミングは以下の通りだ。
・10分前シグナル
・5分前シグナル
・3分前シグナル
・2分前:周回後れの車両はピットレーンを離れ、1周してピットレーンへ戻る。
・1分前シグナル
・15秒前シグナル
・ピット出口グリーン点灯:SCはライトを点灯したままピットレーンを離れ、1秒後に消灯する。
SCがピットレーンを離れてから30秒後、全ドライバーはピットレーンを離れ、オーバーテイクセずにグリッドへ向かう。
・スタンディングスタート手順
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