ヤマハは先週バレンシアで行なわれたテストで初めて開発中のV4エンジンをサーキットで走らせたが、ファビオ・クアルタラロはV4エンジンは”進むべき道”だと考えているようだ。
スペインGPでは初日から好調な走りを見せ、1134日ぶりのポールポジションを獲得したクアルタラロ。スプリントでは逃げ切りを狙ってプッシュしたが、マルク・マルケス(ドゥカティ)と横並びとなった2周目ターン6のブレーキングで挙動を乱し、転倒リタイアとなってしまった。結果としては残念な形となったが、復活を目指すヤマハにとって、クアルタラロが見せている速さは勇気づけられるものだっただろう。
■ヤマハ、開発中のV4エンジン2025年中の載せ替えは「現実的ではない」
ヤマハにとってもうひとつポジティブな要素は、V4エンジンの開発が順調に進んでいることだろう。ヤマハはスペインGPに先立ち、開発中のV4エンジンをバレンシアでテスト。これがヨーロッパでのV4エンジン初走行となり、テストライダーであるアウグスト・フェルナンデスが参加したという。
ヤマハ陣営のライダーはスペインGPでV4エンジンについて質問を受けたが、クアルタラロはV4エンジンのコンセプトを強く支持した。
「僕の見解では、進むべき方向はV4だ。来年に関してもね」
「5つのメーカーのうち、4つのメーカーがV4エンジンで戦っている。速くなるために、そして特にレースで他のマシンと戦うために、どのような道を選ぶべきかは明らかだ」
クアルタラロはV4エンジンの開発プロジェクトが良いものだと確信しながらも、自分自身で新しいエンジンを試すことを考えるのは時期尚早だと語った。
「僕たちは今、今年のマシンに集中しており、V4はその後だ」
「来年のマシンは8月か9月頃には大方完成するだろうから、そのときに自分で試すことになるだろうね」
一方で、彼はレース週末にワイルドカード参戦のライダーがV4エンジンを使うというアイデアは歓迎しているようだ。
「今後のワイルドカードについては検討されていると思う。ヤマハがV4エンジンを使う予定があるかどうかはわからない。でも、ほとんどの時間を単独走行に費やす通常のテストよりも、グランプリ中のテストの方がより興味深いものだ。ワイルドカード参戦でV4エンジンが見られることを期待している」
他のヤマハ陣営のライダー同様、フェルナンデスもバレンシアテストの詳細は明かさなかったが、テストがうまくいったことは認めている。
「ポジティブなテストだった。でもプッシュはしなかった。ヤマハのV4で転倒した最初のライダーになりたくなかったんだ!」
そうフェルナンデスは語った。
「そうなれば歴史に名を残すことになるからね。ただ、マシンを走らせてデータを集めようとしただけなんだ」
「(現行の直4とV4の)バイクを比較するのはまだ早い。でも、そうだね。ヤマハは素晴らしい仕事をしている。次のテストが楽しみだ」
本来フェルナンデスはヤマハのテストライダーであるが、現在は第2戦アルゼンチンGPのスプリントレースで接触による転倒を喫し負傷したミゲル・オリベイラ(プラマック)の代役としてレースに参戦している状態だ。
オリベイラが復帰すれば、フェルナンデスはヤマハのテストライダーに戻り、ワイルドカード参戦するライダーの第一候補となるだろう。
フェルナンデス自身、ワイルドカードによる出場の可能性について「理に適っている」と賛成だが、まだ時期尚早だと話した。
「今すぐは良くないだろうね。ノーマルエンジンより遅くなってしまう。出来上がったのはまだエンジンだけなんだ……シャシーやその他の部分は完成していない。それもプロセスの一部だし、時間がかかるかもしれない」
スペインGP後には、MotoGP公式テストが行なわれる。ここにV4エンジンは持ち込まれないが、フェルナンデスがバレンシアでテストした他の開発パーツが持ち込まれるようだ。
またフェルナンデスは、次のV4エンジンテストはおそらく5月に行なわれるだろうとも明かした。
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