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世界のEV販売台数を見ると中国メーカーが圧倒的! 日本メーカーも続々新型モデル投入で巻き返しなるか?

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世界のEV販売台数を見ると中国メーカーが圧倒的! 日本メーカーも続々新型モデル投入で巻き返しなるか?

世界における2025年のEV販売状況

2025年における世界全体でのEV販売動向が判明しました。「EVシフト減速」が囁かれるなか、実態としてどれほど減速していたのか。そのなかでどのようなEVが人気だったのか、2026年以降に注目すべき最新モデルを含めて解説します。

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まず、2025年12月単体における世界全体のバッテリーEV(BEV)とPHEVの合計販売台数は、史上最多となる215万台を突破。前年同月比+11.5%という成長を記録しました。内訳を見ると、PHEVは前年同月比+6%と停滞気味である一方、BEVは+13%と着実な成長を実現しています。

新車販売全体に占めるBEVとPHEV(=NEV:新エネルギー車)のシェア率も、12月単体では32%に到達。ただし、アメリカ市場における税額控除終了に伴う駆け込み需要の反動や、中国市場における買い替え補助金制度の段階的縮小の影響もあり、伸び悩んでいる側面があることも確かです。

2025年通算では、NEVシェア率は26%、BEVシェア率は17%でフィニッシュしました。世界で発売された自動車の4台に1台以上がNEV、6台に1台以上がBEVに置き換わったと考えると、EVシフトが着実に進んでいる実態が理解できるでしょう。

主要マーケット別の動向は以下のとおりです。

アメリカ市場: 前年比-6%

中国市場: 前年比+13%

欧州市場: 前年比+30%以上

インドネシア: 前年比+128%

ベトナム: 前年比+97%

トルコ: 前年比+90%

メキシコ: 前年比+154%

欧米中以外のマーケット全体: 前年比+50%以上

このように米中の成長率は鈍化しているものの、欧州やグローバルサウス諸国では軒並みEVシフトが加速しています。世界全体で見れば、成長の軸が移行していることがわかります。

ちなみに、世界全体から中国市場を除いた販売動向を見ると、NEV(BEV+PHEV)は2022年以降も着実に成長しており、顕著な鈍化は見られません。しかし、BEV単体に絞ると成長率は鈍化傾向にあります。これは主にアメリカ市場の停滞が要因です。2026年は、中国以外のマーケットにおいてPHEVが引き続き主力となるのか、それとも中国同様にBEVがPHEVを凌ぐ成長を遂げるのかが最大の焦点となります。

中国メーカーの勢いが止まらない

次に、人気車種の動向です。2025年12月単体の販売ランキングでは、テスラ「モデルY」「モデル3」、BYD「Qin Plus」「Songシリーズ」、シャオミ「YU7」が上位を占めました。特筆すべきはBYDの強さで、トップ20のうちじつに9車種を席巻。中国国内の勢いについてさまざまな指摘はあるものの、世界全体における存在感は圧倒的です。

また、テスラとBYDを追う5位のシャオミ「YU7」も見逃せません。セダンの「SU7」とともに、現在は中国専売モデルでありながら販売台数を急拡大させています。シャオミは2027年中の海外参入を表明しており、海外専用モデルの開発や日本上陸の可能性など、今後の動向から目が離せません。

なお、このランキングにおいて、テスラ以外の「非中国メーカー」がトップ20から姿を消してしまった点も、現在の勢力図を象徴しています。

2025年通年の累計販売ランキングを2024年と比較すると、最大のハイライトはテスラ「モデルY」と「モデル3」がともに前年比マイナス成長に陥った点です。とくにモデルYは春にモデルチェンジを行ったものの、販売増には繋がりませんでした。2026年、テスラは装備を簡素化した安価な「スタンダードグレード」の追加設定や、「モデルY L」の投入によって巻き返しを図る構えです。

一方のシャオミは「SU7」と「YU7」の2車種がトップ20にランクインしました。中国勢が圧倒するなか、日本勢がどこまで食い込めるのか。とくにトヨタの「bZ4X」シリーズが、この牙城を崩せるかどうかに注目が集まります。

ブランド別の年間販売ランキング(BEV+PHEV合計)では、BYD、テスラ、ジーリー(吉利)、Wuling(五菱)、フォルクスワーゲンがトップ5となりました。首位のBYDは「方程豹(Fang Cheng Bao)」や「騰勢(Denza)」などの傘下ブランドを含め、年間460万台以上を販売。3位のジーリーも前年比で大幅増を記録してテスラを猛追しており、2026年にはジーリーブランド単体でテスラの販売台数を追い抜く可能性が極めて高い状況です。

13位のトヨタは、年間35万台以上のEVを販売しました。2025年末から順次投入されている新型「bZ4X」「bZ4Xツーリング」「C-HR」「アーバンクルーザー」「bZ7」「ハイランダーEV」、さらに新型「RAV4」をはじめとするPHEVラインアップによって、どこまで数字を伸ばせるかが期待されます。

最後に自動車グループ別のシェアを確認します。BEVのみのシェア率を見ると、BYDが16.6%に達し、ついにテスラを抜いて世界首位となりました。また、テスラとジーリーグループの差は1.6%まで接近しています。ジーリーは「Lynk & Co」「Zeekr」「ボルボ」「ポールスター」「ロータス」などを擁しており、2026年にテスラを逆転して2位に浮上するのかという「世界2位争い」が最大の注目ポイントになるでしょう。

これまでBEVシェア率が1%台に留まっていた日本市場も、新型「bZ4X」や新型「リーフ」の投入でどこまで変化するのか。今後も世界のEV普及動向を定期的にアップデートしていきます。

文:THE EV TIMES 高橋 優

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みんなのコメント

97件
  • toy********
    >中国メーカーの勢いが止まらない

    需要を超えて過剰生産するから過剰な在庫車の勢いが止まらない
  • jam********
    数字のマジック 工作のついでに
    フォントを赤字にしたら
    どうですか?
    巻き返し?巨額な夫妻と
    競争なんて日本はしていません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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