世界限定50台の「マクラーレン 720S ル・マン」登場！ ル・マン24時間レースの初勝利から25周年を記念するスペシャルモデル

McLaren 720S Le Mans

マクラーレン 720S ル・マン

1995年のル・マンを制したマクラーレンF1 GTRをオマージュ

マクラーレンのモータースポーツにおける最大の功績のひとつである、1995年のル・マン24時間レース制覇。マクラーレン・オートモーティブは、その初挑戦・初勝利をオマージュしたスペシャルエディション、「720S ル・マン（720S Le Mans）」を発表した。この720S クーペをベースとした特別仕様車は世界限定50台が製造され、そのうち16台がヨーロッパで販売される。

今回発表された720S ル・マンは、マクラーレンF1 GTR 59号車のル・マン24時間勝利から25周年を記念して製造。1995年6月18日に行われた決勝レースでは、関谷正徳、ヤニック・ダルマス、JJ・レートのドライブにより59号車がトップチェッカーを受けた。この年のル・マンでは他にも3台のマクラーレンF1 GTRがトップ5に入っている。

マクラーレンはF1GPとインディ500、そしてこのル・マン24時間での勝利を加えて、3大レースを制したコンストラクターとしてレースの歴史に名を残すことになった。

720S ル・マンには、「McLaren 25th Anniversary Le Mans」のロゴプレートを装着。デリバリーされる各車の自動車登録番号は、ル・マンで勝利したF1 GTRの周回数に敬意を評して298から始まる。

2色のスペシャルボディカラーを用意

エクステリアに関しては、2色のスペシャルボディカラー「マクラーレン・オレンジ」と「サルテ・グレー」が用意された。また、ボディサイド下部とフロントバンパー下部、リヤバンパーは59号車のメインスポンサーである上野クリニックのカラーリングから採られた「ウエノ・グレー（Ueno Grey）」でペイントされている。さらにボディサイドパネル下部には「McLaren 25 anniversary Le Mans」ロゴ が入れられた。

グロスブラックのポリカーボネート製ルーフスクープを装備したことで、フレッシュエアをより効率的にエンジンルームへと導くことができる。また、フロントフェンダーにはカーボンファイバー製ルーバーを装着。こちらはフロントホイールに生じるドラッグを低減するだけでなく、軽量化も実現する。

足元には59号車のホイールデザインをオマージュした、5本スポーク「Le Mans」エッチング入り「LM」ホイールを装着。また、ゴールドにペイントしたブレーキキャリパーも採用されている。

MSOのビスポークパーツ装着も可能

パワーユニットは、最高出力720psを発揮する「M840T」4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速7.8秒、最高速度341km/hのパフォーマンスを実現した。

720S ル・マンは、ベースのマクラーレン 720Sと同様、幅広いオプションが用意される。オーナーの要望に応じてマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ（MSO）が展開するビスポークパーツも装着することが可能だ。

ディフューザー、エクステリアドアアッパー、リヤエアロブリッジ、ルーフスクープ、リヤデッキ、サービスカバーなどは、グロス仕上げのビジュアルカーボンファイバー製コンポーネントに変更が可能になっている。この他にも、サーキット走行を想定したパーツをオプションで装着することができる。

インテリアの各部にル・マン優勝25周年記念ロゴを配置

インテリアにはビスポーク仕様のアルカンターラを採用。アクセントカラーは「マクラーレン・オレンジ」と「ダブ・グレー」からのチョイスが可能だ。カーボンファイバー製レーシングシートのヘッドレストには「McLaren 25 anniversary Le Mans」のロゴが刺繍されている。

また、ステアリングの12時位置にもアクセントカラーが入れられ、その他にも「McLaren 25 anniversary Le Man」のロゴ化粧プレートを配置し、フロアマットにも同様のロゴが入れられている。

720S ル・マンの価格は25万4500ポンド。現在、マクラーレンの公式ディーラーにおいて予約の受付が行われている。デリバリーは2020年9月からスタートする予定だ。