■まずは「軽BEV」から導入!
EMTは、日本市場を対象とした新自動車ブランド「EMTA(エムタ)」を2026年5月27日に発表しました。
同社はEMTAブランドにて、2027年から2029年までの間に4車種を日本市場に投入するといいます。
そのうちの1台が、2027年に登場する「軽自動車EV」です。
なぜ最初が軽なのか。これについてEMT CMOの打越晋氏は「最も日本の日常にあるクルマだから」と言います。
日本では保有されるクルマの3台に1台が軽自動車であり、月平均走行距離はおよそ400km。
つまり軽自動車は、遠くへ行くクルマというよりも「毎日の暮らしのすぐ隣で、人の時間や気持ちを支えているクルマ」であり、「そこでEMTAというブランドを始める最初の1台として軽自動車を選びました」とコメントします。
そして、続く3車種は、「日本のお客様、一人一人の暮らしに合わせて選んでいただけるよう、様々なセグメントに向けて計画しています」とのことでした。
■日常の幸せを叶える「デイリーマジック」
そのクルマ達すべてに共通するのは“デイリーマジック”だといいます。
様々な技術が進歩し、日常の生活や移動は便利になりました。
それを打越氏は、「便利になることは確かに幸せの必要条件でしょう。ただ私たちはそれだけで十分なのでしょうか」と疑問を投げかけます。
「幸せは大きな出来事の中にもありますが、むしろ、毎日の中でちょっと心が軽くなるような場面にあると思っています」と述べます。
例えば、スーパーへの買い物、子供を迎えに行く駅までのちょっとした道のりなど、「何気ない日常の中に幸せのヒントは散らばっているのではないでしょうか。気分が少し上がる、ちょっとほっとする。そういう小さな気持ちの変化が積み重なって、私たちの日常を少しだけ優しくしてくれるのです」と語り、EMTAについて「日常を幸せにする。そういうちょっとしたことを魔法にしてクルマという形で届けたい」とコメントしました。
■徹底的に「日本品質」で磨き上げる
では、デイリーマジックを技術的にどう解決するのでしょうか。同社最高技術責任者CTOの山本浩二氏に聞いてみましょう。
因みに山本氏は、日産でEVのプログラムダイレクターや自動運転・コネクティッドカー事業本部長などを歴任した人物です。
同氏はEMTAのクルマ達について、「日本市場で徹底的に品質を磨き上げ、将来は世界市場に挑戦をしていきたい」と展望を語ります。
さらに、「技術チームが図面を書くときも、テストコースを走るときも、常に胸に刻んでいる言葉はテクノロジーのスペックではなく、お客様の笑顔です。どんなに世界初の新技術を開発しても、どんなに値段の高い装備を装着しても、お客様がこのクルマは良いなと笑顔にならなければ、それはお客様にとって必要のない技術なのです」と“笑顔”を強調します。
一方で2027年投入予定の軽EVを踏まえると、エンジニアリング面ではとても厳しい要件が重なります。
なぜならボディサイズが決まっているから。
その中にバッテリーを安全に搭載し、かつ4人の乗員がゆったり座れる空間を創り上げなければなりません。
さらに、とても厳しい日本の安全基準JNCAPもあります。同時にコストに対する要求もシビアです。
「毎日の足だからこそ、EVであってもお客様の負担にならない価格設定にしなければなりません」と山本氏。
そして、「何より世界一目が肥えている日本のお客様の品質への期待に応える必要があります。この高いハードルを超えるために、EMTAは日本人がリードする開発と品質管理体制を徹底して構築しました」と述べ、だからこそ日本市場をメインにしているのです。
そのうえで、「最初のモデルは中国の工場で生産されますが、そのラインは軽自動車専用工程として設備を完全に新規導入したものです」と山本氏。
そこでは品質管理の仕組みも、日本のスペシャリストが現地に入り込んで作り込みを行うそうです。
さらに日本到着後は、PDIにて熟練の日本人検査員が最終のチェックを行います。
そこでの目標は、「日本のPDIに届いた時点で中国工場から100点満点のクルマを受け取ること。そのために、現在も徹底的な品質の作り込みを行っています」と述べていました。
■4つの「基幹テクノロジー」でクルマがスマホ同様に?
また、EMTAでは4つの「基幹テクノロジー」を開発しているそうです。
その全ての中心となるのが、クルマをスマートフォンと同じように進化させる「マジックSDV」です。
このマジックSDVを支える3つのサブ技術が、クルマと人がシームレスに同期する「マジックシンク」、最高水準のEV性能を誇る「マジックEV」、そして安全で快適な移動をサポートする「マジックドライブ」です。
まずはマジックSDVを紐解きます。今までのクルマは、納車された瞬間が性能のピークで、あとは古くなっていくものでした。
しかしEMTAが掲げるマジックSDVは、フルスタックOTAとユーザー体験のデジタル化によって無線アップデートを使い、クルマの納車後もユーザー体験や操作方法が日々改善をしていくのです。
さらに、走行性能や航続距離の延長すら最新モデルと同じようにアップデートが可能とのこと。
その頻度は数ヶ月に一度で、スマートフォンのように新しい機能が届き、「今度はこんなことができるようになったんだという小さな感動が、お客様の笑顔につながっていきます。買って終わりではなく、お客様と一緒に育っていくクルマです」(山本氏)。
このマジックSDVの頭脳がマジックシンクで、クルマがスマートフォンと完全に同期するのです。
「自身のスマートフォンを持ってクルマに近づくだけで鍵が開き、システムが起動。シートやミラーの位置、ステアリングの角度、エアコンの温度、スクリーンの画面設定や走行モードまで全てが一瞬で変更され、それぞれのスマートフォンの持ち主に合わせて設定は変わります。このクルマとお客様が完全に同期し、クルマが自分の好みにアレンジされる快感もお客様の笑顔につながるでしょう」と山本氏。
次にマジックEVです。日本向けの軽EVはプラットフォームをゼロから開発。
この新型プラットフォームについて、「複数のユニットを一体化させたEアクスルを搭載し、小さなボディの中に居住性と衝突安全性能を両立させながら、大容量バッテリーを床下に搭載することに成功しました」と説明。
その仕上がりは、「ガソリンの軽自動車では想像できないほどの圧倒的な静粛性と、発進時には思わず声を上げてしまうような胸をすく加速感を体感できます」とのこと。
当然、毎日の生活で十分な航続性能や充電性能も確保しているそうです。
さらに、自宅へ給電できるV2Hや100Vコンセントから電力を取り出せるV2Lも装備されています。
「このEVの素晴らしい走りと便利さを体験すると、ガソリン車には戻れないほどの笑顔になるでしょう」とコメントしました。
■日本最高水準の「自動運転システム」
そして、日本最高水準の自動運転支援システムと同社がうたうマジックドライブとは、どのようなものなのでしょうか。
EMTAの上位モデルには、レベル2自動運転支援システムが搭載される予定です。
例えば狭い駐車場では、キーやスマホで車外から安全に動かせることができ、乗降性を高めます。
また、完全停止機能も持つアダプティブクルーズコントロールや、レーンキープアシスト、前車発進通知なども搭載されます。
さらに高速道路では、自動車線変更機能に加え、万一の障害物を瞬時に計算し、自動で車線変更して回避する性能を持たせるそうです。
そのほか、行き止まりの道でも来たルートをトレースして戻れる機能や、狭い場所、縦列駐車、柱のある場所でも安全に自動駐車を行える機能も備えるとのことです。
こういった機能を、「今後2029年まで投入する4つのモデルそれぞれのキャラクターに合わせて最適化し、搭載します。全てのモデルで乗った瞬間に、これがEMTAのデイリーマジックかとお客様が笑顔になっていただけるよう、私たちは発売に向けた最後の開発に全力を尽くして取り組んでいます」と山本氏は語りました。
実際に走らせて、機能は使ってみなければその完成度はわかりませんが、開発陣のコメントを聞く限り、相当のレベルにまで仕上がっている様子でした。
まずは来年登場する軽BEVを楽しみに待ちたいですね。(内田俊一)
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みんなのコメント
覇権主義の国のクルマなんて買えない
というと、いつもの在日のアホが絡んできます
祖国へ帰れ
故障=修理でなくアセンブリ交換でバカ高い費用ってのが中国だからな~
長い目でみたら、ちっともお買い得じゃないみたいな。