グッドウッド・フェルティバル・オブ・スピードで、ナイジェル・マンセルがウイリアムズのFW11とFW14Bを走らせた。このうちFW11は、ホンダが所有し、ホンダ・コレクション・ホールに展示されるなどしてきたもの。しかし今回のグッドウッドでの走行に向けて、ウイリアムズのヘリテージ部門の協力も得て、完璧にレストアされた個体であった。
FW11は、1986年のF1を戦ったマシン。ホンダRA166E(1.5リッター V6ターボ)を搭載し、ネルソン・ピケとマンセルが乗って16戦中9勝。ドライバーズタイトルこそマクラーレンのアラン・プロストに奪われたが、コンストラクターズタイトルを獲得した名車である。
【動画】ナイジェル・マンセル、ウイリアムズFW11・ホンダをドライブ@Goodwood Festival of Speed
走行のために日本からイギリスに空輸されたマシンは、ウイリアムズのヘリテージ部門で完全に分解され、それぞれのパーツの状態をチェック。ネジなどは新品に置き換えられた。塗装もやりなおしてまさにピカピカに。レストア作業が完成した後には、元F1ドライバーのカルン・チャンドックが乗り込み、テスト走行も行なう念の入れようであった。
「ホンダがマシンを持ち込み、ウイリアムズが懸命に働いて全てのパーツを変えた。エンジンも、とてもうまく動いた。本当に一流の仕事だ」
マンセルはホンダ(HRC)が公開した動画の中で、そう語った。
「本当に素晴らしい。皆さんにおめでとうと言いたいね」
当時のF1マシンは、モンスターと表現されることが多い。まだコンピュータがあまり発達していない時代であったため、ギヤシフトは機械式。その上ホンダのV6ターボエンジンは1000馬力以上を発揮した。F1ドライバーたちは、そんなマシンを、コンピュータの支援をほとんど得ずにドライブしていたのだ。
マンセルは、当時のことを思い出したと語った。
「近づくと、音と振動がとても印象的だ。本当に素晴らしいマシンだよ」
そうマンセルは言う。
「ストレートでは、思い切り走らせてみた。本当に興奮したよ」
「グッドウッドという素晴らしい機会に、このマシンに再び出会えて……あの頃の感情が蘇り、時計の針が戻ったような気がした。ただただ興奮している」
「あらゆる思い出が蘇る。美しいマシンだけど、80年代の半ばにドライブした中で唯一、コーナーの度にドライバーを圧倒した唯一のマシンだった。だからこのマシンには、深い敬意を抱いている。ターボが効く時には、本当にその通りになるんだ」
「しかもこのマシンで数々のレースに勝ち、特別な体験をしたんだからね」
この後このウイリアムズFW11はアメリカに飛び、8月にカリフォルニアで開催されるモントレー・カー・ウィーク2025でも走行を披露する予定になっている。
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