■お値段82万400円の乗用型芝刈り機登場
ホンダは2018年3月22日、造園や緑化管理などに適した乗用芝刈機「HF2417」を、4月6日より日本全国のホンダパワープロダクツ特約店で発売すると発表した。
メーカー希望小売価格82万800円(税込)、年間販売予定台数150台。なかなかスタイリッシュで、この横幅で刈り幅1020mmというのが非常に高性能なところだという
芝刈り機「HF2417」は、大容量300Lのグラスバッグを標準装備。排気量530ccのVツインエンジンによる余裕のある走行性能と、スリムな車体ながら1020mmのワイドな刈幅を確保することで高い作業性を実現している。
また、芝を刈る2つのブレードを同期しながら回転させる「ツインブレード同期システム」を採用しており、旋回時の刈り残しを軽減し、効率良くきれいな仕上がりを追求。さらに、刈り取った芝草をグラスバッグへ収草するバギング機能と、刈り取った芝草を細かく裁断し芝上へ落として肥料化するマルチング機能の選択を可能としている。
その他、多様な機能により、美しい仕上がりが求められる芝生管理だけではなく、雑草刈りにも対応するなど、幅広い環境で使用できる高い作業性能と操作性を両立した。
乗車したまま片手操作で刈刃の高さを約29mmから90mmまでの7段階に調節でき、目的に適した刈り高さで作業を行える
■時速187.6km、0~100km/h加速は4秒、芝も刈れる
さてホンダの乗用型芝刈り機と聞くと、真っ先に思い出すのが「ギネス記録を樹立したHF2620型」(本企画担当だけか??)。
ホンダは2014年3月、「ホンダに流れるスポーティなDNAをユニークな形で紹介することを狙い」というなかなかファンキーな理由で芝刈り機を本気でチューニング。スペインのテストコースに持ち込んで最高速チャレンジを実施した。
エンジンはホンダ製大型スポーツバイク「VTR1000Fファイアーストーム」の995ccV型2気筒DOHCエンジンに換装。最高出力は元の5倍となる109馬力まで高められた。さらにパドルシフト付き6速トランスミッションや、クロームモリブデン鋼を用いて新たに製作された軽量高剛性フレームなどを採用し、時速0km-100km加速は4秒というモンスター芝刈り機に変貌。こういう技能と才能の全力無駄遣い、大好きです(褒めてます)
マシン開発は英国ツーリングカー選手権(BTCC)に「ホンダ ユアサ レーシングチーム」として欧州向けシビック ツアラーで参戦中の「チーム ダイナミクス」がガチで担当。
結果、2010年に記録されていた従来の乗用芝刈り機の最高速度記録時速141.35kmを大幅に更新する、時速187.60kmの新記録を樹立し、ギネス世界記録に認定された。更新された「2010年の記録」を誰が打ち立てたのかはわからないが、まさかホンダが本気で挑んでくるとは思ってなかっただろうから、若干不憫ではある。
さておき今回、当記事冒頭で紹介した「HF2417」と世界記録を樹立した「HF2620」は別のモデルだが、設計思想は同じ「兄的モデル」といえる(HF2620は日本には導入されておらず、欧州ではすでに次世代機HF2622にバトンタッチしている。なおHF2622はHF2417よりもひと回り大きく、排気量は688cc、刈り幅は1200mmとなる)。
ぜひともHF2417に乗りながら、「あぁ……この芝刈り機の兄的モデルが世界記録を樹立したんだなぁ……」と実感していただきたい。
世界記録を樹立したこのHF2620改、もちろんちゃんと芝を刈れるそうです
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