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最新シビックRSは、2ペダルなのに「MTより楽しい」。街乗りでも「スポーツ感」が楽しめる、自由なセダンだった

掲載 更新 118
最新シビックRSは、2ペダルなのに「MTより楽しい」。街乗りでも「スポーツ感」が楽しめる、自由なセダンだった



6月に登場するシビックe:HEV RSは,2ペダルのハイブリッドモデルながら、“意のままの自由”を狙った、味のあるスポーツセダン。正式発表に先駆けて、その走りの実力を確かめることができる機会が訪れた。タイプRとの違いを含めた、RSならではの魅力を確認してみたい。

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●文:川島茂夫 ●写真:ホンダ/澤田和久

「究極の日常」が楽しめる、大人のスポーツセダン

スポーツセダンは、いまや国内はもちろん海外目線でも稀有な存在だが、ホンダにはこのジャンルを代表するシビック タイプRが存在している。

2022年に登場したタイプRは、高性能2Lターボや6速MT、ハードサスを採用することでサーキットレベルでの限界性能を追求したモデルであり、FF駆動のスポーツセダンとしては究極の1台と述べても過言ではないだろう。

生活やレジャーに使うクルマとしてはアンバランスだが、絶対的な速さを求める向きならば、クルマ選びの第一の選択肢になるというのも頷ける。

そんなタイプRに対して、遅れること2年、2024年に追加されたシビックRSは、ツーリング志向で乗り心地などのバランスを取っていることが特徴。

トランスミッションは6速MTだが、こちらのエンジンは1.5Lターボになる。ターボとMTの組み合わせはタイプR的と言えないこともないが、実用や複数ドライバーとの共用を考えると中途半端な印象も拭えなかった。

そんなシビックRSに、まもなくe:HEV仕様が追加される。当初から感じていた中途半端感もあって、きっとe:HEVベースの2ペダルRSが追加されるのだろうと思っていたが、その通りとなったわけだ。

―― シビックe:HEV RSは、6月に正式発売されるが、すでにディーラーでは先行予約が開始されている。

―― エクステリアはガーニッシュ類をブラックアウトすることで、精悍なイメージをプラス。スポーティーな佇まいを強調するチョイスになっている。

ワインディングが怖くない、抜群のラインコントロール性

RSのガソリン車とe:HEV車の違いは、パワーユニットだけにとどまらない。

サスペンションは、ガソリンRSもe:HEV RSもブッシュ類の強化を含めた改良が施されているが、さらにe:HEV RSには重量増加分と荷重バランスの変化に対応した、独自のサスチューニングが加えられる。

これにより、ガソリンRSで評価が高かった急激な負荷変動でも揺れ返しを抑えた挙動や接地安定も抜かりなく踏襲されていて、ほどよくトラクションを掛けた時の四輪のグリップバランスの良さは、FF駆動であることを一瞬忘れさせるほどだ。

「キレ」より「据わり」を重視した特性といえ、タイトなコーナーなど荷重の変化が強くなる走行状況でも、後輪を揺らぎなくグリップさせながら的確にラインに乗せてくれる。

4輪のグリップバランスや挙動が安定しているから、コーナリング中でも安心して減速できるため、ラインコントロール性はさらに向上する。初見のワインディングロードも不安なくこなせる特性だ。

―― サスチューニングはRS専用設計。ダンパー強化に加え、前後のブッシュ類の剛性を高めたことで、うねり路での路面追従性が進化している。

プレリュード譲りの最新制御「S+シフト」を搭載

もちろん、e:HEVがもたらす電動走行の出来の良さも見逃せない。

ホンダのe:HEVは、状況に応じてシリーズ走行とパラレル走行を切り替える方式を採用するため変速機は存在しないが、発電負荷や走行状況に応じてステップ変速機のような回転数制御を行うことで、ダイレクトな走行フィールを楽しませてくれる工夫が加えられている。

つまり、ハイブリッドモデルだが、内燃機モデルに近い走りの感覚が楽しめることを武器としているわけだが、このe:HEV RSには、そんな制御感覚をより進化させた「S+シフト」を搭載することで、より内燃機モデルらしい仕立てとしている。

―― プレリュードから採用が始まったS+シフトを採用したことも、e:HEV RSの魅力のひとつ。作動時はエンジン回転数制御(変速)をよりスポーティにするとともに、エンジン音がメリハリの利いたサウンドに変わる演出も加わる。

―― S+シフトのスイッチはシフトスイッチの後方に配置。動作時はハイブリッド車特有の応答遅れがさらに改善され、MT車のようなダイレクト感が強まる。

実際、「S+シフト」のスイッチをオンにすると、変速フィールがいっそうスポーティに研ぎ澄まされるとともに、スピーカーからはメリハリの利いたエンジンサウンドが響き渡る。実物のエンジン音は極めて静かで穏やかだが、それを理想的な擬似音で上書きすることで、物理的な慣性に左右されない精緻なレスポンスと昂揚感を楽しませてくれる。

たとえ擬似的な演出だと分かっていても、その小気味よいリズムは、まさに「自らの手でクルマを操る楽しさ」を実感させてくれるというわけだ。

また、この「S+シフト」の制御下では、パドルシフトによるギア維持性能も強化。アクセルを踏み込んだ際の不要なダウンシフトが抑制されるため、例えば、登坂路で自動変速が頻繁に繰り返されるような場面でも、ドライバーの意図に沿った滑らかな走りを維持できる。こうした制御の幅広さが、ドライビングの自由度を大きく広げてくれるのはご想像のとおりだ。

シビックRSの本質的な魅力は、専用チューンのフットワークがもたらす高速域を主とした安心感や扱いやすさで、良質なドライビングツアラーを志向している点だ。

そんなコンセプトをe:HEVとのコンビで、よりステップアップさせたのが、今回新たに追加されるe:HEV RSになる。

S+シフトの機能はドライバーのためのお楽しみであるが、なかなか楽しいものであるのは間違いない。2ペダルで、意のままに操る自由を現代に蘇らせたこのクルマは、タイプRの過激さとは異なる、走る高揚感を満喫できる稀有な一台だと思う。

―― e:HEV RSのインパネは、赤を基調としたスポーティな演出が加えられる。パネルやドアに赤のピンストライプを配し、ステッチも赤色で統一される。

―― 前席は、サイドサポートをしっかりと効かせたセミスポーツタイプ。ブラック基調のコンビ表皮にレッドステッチが刻まれることで、スポーティなイメージを強めている。

―― 専用のDシェイプステアリングには、操作感にこだわったメタル素材を用いたパドルシフトが装備される。

―― ホンダコネクトディスプレイは、9インチの高精細モニターを採用。Googleを標準搭載することで、Googleマップや音声操作、アプリ追加がスマホ感覚で可能となる。

―― 18インチのアルミホイールは、足元を精悍に引き締める「マットブラックペイント」を採用。従来の切削加工を施したデザインから一変し、スポーティーさを強調する専用色となる。

文:月刊自家用車WEB 月刊自家用車(ハラ)
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みんなのコメント

118件
  • dai********
    俺はいままでハッチバックとばかり思っていた。
  • ham********
    楽しいのだろうが、そもそもATとMTは違うものであり、比較はできないと思う。したがってMTよりも楽しいという表現はしない方がいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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