世界の8メーカーが参戦、耐久レースナンバー1決定戦
WECとは、「FIA World Endurance Championship」の略称。フォーミュラカーレースのナンバーワンがF1、ラリーカーのナンバーワンがWRC、そして耐久レースのナンバーワン決定戦がこのWECだ。レースを主催するのは、フランス西部自動車クラブ(ACO)で、シリーズは年間8戦で行われ、その第4戦にあたるのがフランスで行われる「ルマン24時間」。観客動員数は30万人を超える世界でもっとも集客力のあるレースのひとつであり、WECに参戦しているチームのほとんどがここで勝利することを最大の目標としている。
レースは純レーシングカーの「ハイパーカー」と、市販車をベースとした「GTカー」の2クラスが混走する形式で行われる。上位カテゴリーのハイパーカーにとっては、いかにロスなくGTカーをパスしていくか、下位カテゴリーのGTカーにとってはどのタイミングでハイパーカーに抜かせるか、その駆け引きも重要な鍵となる。
近年、このレースが盛り上がっている理由のひとつに参戦メーカーの増加がある。今シーズンのハイパーカークラスにはトヨタをはじめ、ポルシェ、フェラーリ、BMW、キャデラック、プジョー、アルピーヌ、アストン・マーティンの8メーカー、18台の車両が、またGTカークラスにはレクサスをはじめ、メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェ、フェラーリ、フォード、シボレー、アストン・マーティン、マクラーレンと9メーカー、18台がエントリーしている。
もうひとつの人気の理由に人気ドライバーが多く参戦していることが挙げられる。トヨタの小林可夢偉選手をはじめ、ケビン・マグヌッセン、ミック・シューマッハ、ストフェル・バンドーン、ロバート・クビサそしてジェンソン・バトンなどなど元F1ドライバーがずらりと顔を並べる。
さらに昨年から二輪の世界選手権MotoGPで9度のタイトルを獲得した伝説のライダー、ヴァレンティーノ・ロッシが自らのチームで、ステアリングを握り、GTカークラスに参戦をはじめたことから人気に拍車がかかった。今回もたくさんのロッシファンが富士スピードウェイに訪れていた。
レースとはマーケティングであり、サーキットは実験場である
そもそも自動車メーカーは何のためにレースをするのか。これまでさまざまなブランドの担当者にこの質問を投げかけてきたが、おおむね以下のような回答に集約される。
マーケティングと広告効果
グローバルなマーケティング活動の一環として。レースでの勝利はメーカーの技術力や信頼性の高さを示し、認知向上につながる。またブランド力の向上、ファン層の拡大といった効果が見込める。
技術開発と実験場としての役割
先進技術を極限の環境であるレースの現場で試し、のちの量産車開発に活かす。これは自動車メーカーのみならず、タイヤメーカー(ハイパーカーはミシュラン、GTカーはグッドイヤーのワンメイクとなっている)にとっても同様。
人材育成
チーム運営をとおしてマネジメントやエンジニア、ドライバーなどの人材育成を行う。レーシングチームと市販車開発チームの人材交流を行うなどして、将来の開発につなげていく。
なかでもフェラーリは特別な存在だ。テレビCMのようなマス広告を使っての宣伝活動を行わないことで有名で、F1をはじめとするレース活動こそが最大の宣伝活動であるとしている。そうした企業としての伝統や精神性にまたファンも共感を覚えるというわけだ。
WRCに続いてWECにも参戦。ヒョンデの台頭
レースの予選はハイパーカークラスでは、キャデラックが1−2、アストン・マーティンが3番手に。GTクラスではマクラーレンが1―2、アストン・マーティンが3番手につけた。決勝レースではスタート直後から激しいバトルが繰り広げられ、接触も相つぐなど目まぐるしく順位が入れ替わる展開に。ハイパーカークラスでは、アルピーヌが初優勝、プジョーが2位とフランス勢のワンツーに。WECの100回記念レースにふさわしい結果となった。
次戦は11月6~8日、中東のバーレーンにて2025年シーズンの最終戦となる「バーレーン8時間レース」が行われる。そして、来年にはヒョンデが、自社の高級車ブランド“ジェネシス”としてハイパーカークラスに参戦予定。WRCに続いて世界戦への挑戦となる。2027年にはマクラーレンとフォードもハイパーカークラスへの参戦を表明しており、WECはますます盛り上がりをみせそうだ。
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みんなのコメント
入信しないといけないような洗脳(ルマンでの優勝や成功を餌にしてる)と、入信してもお金だけ湯水の如く、すぐに無くなり、入信後は簡単には脱退が難しく、実質はWECのやりたい放題で、ルールなんてあってないような曖昧なもの。
全てはWECの運営の元、BoPを含めて何でもありの、胡散臭さ満点の偽レース。
ルマン優勝やルマンでの成功を餌にして、運営の好きなように独断と偏見な運営で、参加者からお金を巻き上げる偽レースの象徴がWEC。
正に、悪徳商法や悪徳宗教と同じ臭いがプンプンする。
電撃脱退を表面したポルシェは正しい判断をした。
トヨタが継続判断をするならば、もう頭が完全におかしい。
馬鹿は死ななきゃ治らない。
以上。