ブガッティ・サーキットで行なわれた2021年MotoGP第5戦フランスGP。その決勝レースはジャック・ミラー(ドゥカティ)が優勝。スペインGPから2連勝となった。
週末を通じて天候の変化に翻弄されてきたフランスGP。決勝日も朝のウォームアップはウエットコンディションで行なわれたが、決勝レースは一転してドライコンディションでのレース開始となった。
★”悪夢”のようなコンディション……MotoGPライダーたち、フランスGPの開催時期変更を求める
27周の決勝レース、ホールショットを奪ったのは3番グリッドから絶好の蹴り出しを見せたミラー。オープニングラップは彼が先頭で戻ってきたが、2周目には早くもマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がそれを追い抜いて先頭に立った。
2周を終えると先頭集団はビニャーレス、ミラー、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の3人が抜け出した。7番グリッドから好スタートを決めた中上貴晶(LCRホンダ)は、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とのポジション争いに競り勝ち、4番手に続いた。
ペースの良い先頭集団がそのまま逃げていくかと思われたが、4周目には雨が降り始めてしまい、レースはフラッグ・トゥ・フラッグ(異なるタイヤを装着したマシンへの乗り換えが許可される)での闘いとなった。
雨はかなり強く、5周目の段階で路面はかなり濡れてしまい、ライダーたちはそのラップ終わりに次々にピットイン。ピットアウト後は素早くバイクを乗り換えたマルケスが先頭、誤ってビニャーレスのピットボックスにバイクを止めてしまったクアルタラロがそれを追う状況となった。
マルケス、クアルタラロ、ミラーのトップ3が大きく抜け出す形となったが、ペース良く走っていたマルケスが9周目最終コーナーで転倒。これによりトップ争いから脱落してしまった。
代わって先頭に立ったのはクアルタラロ。しかし追いかけるミラーのペースが非常に良く、みるみるその差を縮めていった。ミラーはバイク乗り換え時にピットレーン速度違反を犯したことで、ダブルロングラップペナルティが科されたが、そのタイムロスを物ともしない速さであり、ギャップは1周ごとに大きく減少。結局クアルタラロは12周目にオーバーテイクを許してしまった。
そしてクアルタラロにも、ピットストップ時のマシン停止位置を誤ったことでロングラップペナルティが科されてしまい大きく後退。ミラーはハイペースで走り続け、4秒以上のギャップを手にした。
一時は大雨となっていたサーキットだが、残り10周頃には既に雨も降り止み上空には青空。コースも徐々に乾きつつあるという難しいコンディションで、各ライダーはレインタイヤをいたわりフィニッシュを目指した。
独走体制のミラーはラスト2周のタイミングで止まりきれずにコースオフしかけるシーンこそあったが、4秒のマージンを保ったままトップチェッカー。前戦スペインGPからの2連勝を達成し、表彰台では“シューイ”を披露した。
2位はレース中盤に中上をパスして、表彰台圏内に入ったヨハン・ザルコ(プラマック)。3位には終盤にザルコによる追い抜きを許したクアルタラロが続き、フランス人ライダーによるダブル表彰台となった。
中上は、バイク乗り換え直後も4番手につけ、マルケスのクラッシュにより表彰台圏内の3番手に上がった。しかし路面が乾いていくにつれてペースが鈍ってしまう。ザルコによる追い抜きを許した後は、チームメイトのアレックス・マルケスやフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)にも交わされてしまい、最終的に7位でレースを終えた。
また、トップ走行中に転倒を喫したマルケスは何とか走行再開し、ミラーを大きく上回るハイペースで追い上げていたが、再び転倒を喫し、リタイアとなった。
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