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【スーパーフォーミュラ】「宿題がたくさんできた!」富士公式テストに参加したタチアナ・カルデロンが感じたF2とSFの違い

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【スーパーフォーミュラ】「宿題がたくさんできた!」富士公式テストに参加したタチアナ・カルデロンが感じたF2とSFの違い

 THREEBOND DRAGO CORSEから2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するタチアナ・カルデロン。新型コロナウイルスの影響で今季のスケジュールは大幅に変更されることとなったが、その中で3月24日~25日に行なわれた富士公式テストで、初めてSF19のステアリングを握り、2日間のテスト終了後は安堵の表情をみせていた。

 テスト1日目午前のセッション1ではピットアウト早々にスピンを喫してしまい赤旗の原因となってしまったカルデロン。さらにTHREEBOND DRAGO CORSEのマシンも新車でこのテストがシェイクダウンだったこともあり、細かなトラブルに見舞われる場面が多かったが、セッション2以降は着々と周回を重ねメニューをこなしていった。2日間通して順位としては下位に沈んだが、セッションごとにトップとのタイム差を徐々に縮めて言っていたのが印象的だった。

■周りの声は気にしない! SFデビューのカルデロン、地に足つけ“学びの1年”に

「この2日間“新たなチャレンジ”の一歩目を踏み出すことができて良かった。このチームと一緒に仕事ができてエンジニアともしっかりコミュニケーションをとることができた。満足はしていないけど良い2日間だった」

「今回は少しでも無理をしすぎてコースオフしてしまうと貴重なテストの時間が失われしまう。そうならないために、私は一歩ずつ着実に走って感覚を掴んでいって、自信がついてから攻めていこうということを意識した」

 そう語ったカルデロンはマシンの動きはF1に似ていると語りつつも、ピレリとはキャラクターの異なるヨコハマタイヤの感覚を掴むのに苦労したという。

「今回が初めてスーパーフォーミュラの車両をドライブする機会になったけど、F1にすごく似ているなという印象だった。ダウンフォースが高くて大きなGフォースがかかる。タイヤも私が長年経験してきたピレリとは特徴がかなり違って、それに慣れるのに苦労した。頭の中で引き出しのチャンネルを切り替えないといけなくて大変だった」

「昨年までのスタイルから変更しなければいけないところもあるし、ヨコハマタイヤについてもっと学ばなければいけないなと感じた」

 またカルデロンが感じたF2との違いはタイヤだけではなかったという。基本的にスーパーフォーミュラでは各日の午前と午後に2時間ずつのセッションが設けられ、その中で用意してあるテストメニューを次から次へとこなしていく。一方でF2は各走行ごとに細かくチェックをしながら走ることが多いとのことで、テストの進め方という部分でも驚いていた様子だった。

「F2では各走行が終わった後にクルマを降りてじっくりデータをチェックして次の走行に向けた修正ができる。だけどスーパーフォーミュラでは午前と午後に2時間ずつしかなくて、その中にテストメニューがぎっしり詰め込まれている。だから次から次へとメニューをこなして、それだけに追われた2日間だった」

「正直私は全然時間が足りないなという印象で、次までに宿題がたくさんできたという感じ。だけど、これがスーパーフォーミュラでの最初のスタートということを考えると、決して悪いものではなかったと思う」

「もちろん、まだまだ伸び代はあると思うから、今回の結果については満足していない。まずは学ばなければいけないことが多い。特にタイヤに関しては温まり方や限界値なども、まだ掴みきれていない。その辺を早く習得して、みんなとのギャップを一刻も早く縮めていきたい」

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