40年以上に渡ってF1を率いたバーニー・エクレストンは、シンガポールの銀行口座に保管されていた4億ポンド(約730億円)以上の信託財産を申告しなかったとして、懲役17ヵ月、執行猶予2年の判決を受けた。
エクレストンは1972年から1987年までブラバムのチームオーナーを務め、それと並行してF1の商業権構造を確立。F1における様々な権利関係を統括するようになり、リバティ・メディアがF1のオーナーとなる2017年まで、F1の”支配者”として君臨した。
■元F1最高責任者エクレストン、今度は巨額脱税の疑いで起訴!? 600億円超えの申告漏れか
2020年1月をもってF1の名誉会長も退いたエクレストンだが、昨年7月イギリス王室検察庁は 『HMRC(歳入関税庁)の調査を受けて、バーナード・チャールズ・エクレストンを虚偽表示による詐欺罪で起訴することを許可した』と発表した。
これはエクレストンがシンガポールの銀行口座に保管されていた4億ポンドを超える信託財産を申告しなかった経緯について、以前法廷で審理された件に関するものだ。
10月12日(木)、推定純資産25億ポンド(約4567億円)を持つ92歳のエクレストンは、サザーク・クラウン裁判所に出廷。主張を変更し、罪を認めたことで懲役17カ月、執行猶予2年の判決を受けた。
一方でエクレストンは18年分の追徴課税として、6億ポンド(約1096億円)以上をHMRCに収めることで和解に達したとも報じられている。
Sky Newsは、検察官のリチャード・ライト氏の発言を以下のように紹介している。
「エクレストン氏は、問題の口座の所有権がどのように構成されているのかを完全に把握していたわけではなかった」
「そのため、会計を通過した金額に関して、税金、利子、罰金を支払う義務があるかどうかは知らなかった」
「エクレストン氏は、HMRCが調査を続行しない可能性があったことから誤った回答をしてしまったと認識している。エクレストン氏は現在、これらの問題に関して納税義務があることを認めている」
HMRCの不正調査サービスの責任者であるサイモン・ヨークによると、エクレストンに対する告発は「複雑かつ世界的な犯罪捜査の結果」だという。
「この刑事告発は、HMRCに隠されていた4億ポンド以上のオフショア資産から生じる予測納税義務に関するものだ。HMRCは誠実な納税者の味方であり、不正の疑いがあればどこでも厳しい措置をとる。HMRCのメッセージは明確だ」
エクレストンは2012年から2014年にかけてドイツで贈収賄裁判を受けたことがあるが、そのときは罪を認めずに1億ドル(当時約102億円)の和解金を支払っている。
なおエクレストンの有罪判決に関して、F1はコメントを控えている。
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みんなのコメント
スケールが違う。
余生のために執行猶予つくならって感じかな。
残される子孫は振り回されるな。