今、蘇る昭和50年代──昭和51年
昭和50年代は、免許制度の改正により人気が中型に集中し始めた時代だ。ここではレプリカブーム以前、中型黎明期のヒット作を紹介する。1980年10月(昭和50年)、中免誕生とともに国産各社は中型のラインナップを整えることになったが、その最初のモデルと言えるのがこのCB400FOURだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●取材協力:ZEPPAN UEMATSU
青春名車録「元祖中型限定」(昭和51年)
CB400FOUR(CB400フォア)は、CB350フォアをベースとしたリニューアルバージョンとして1974年12月(昭和49年)に発売。クラス唯一のSOHC4気筒エンジンを登載、海外で流行の兆しのがあったカフェレーサーのスタイリングを取り入れ、低いコンチハンドルや管楽器のように美しい集合マフラーを備えて話題となった。当初は、408ccの排気量だったが、1975年10月(昭和50年)の免許制度改正により、1976年3月(昭和51年)からは398cc仕様も用意された。
―― あの頃の中型をテーマにした試乗として、最後に取り上げたのがこのCB400フォア-I。動画のテスターは丸山浩さんだ。
―― 【HONDA CB350FOUR 1972年5月(昭和47年)】CB400フォアの前身がこの350。兄貴分のCB750/500フォアをのままスケールダウンしたかのような構成だった。最高出力は34ps。
HONDA CB400FOUR-I/II
1972年に発売されたCB350フォアは、当時、クラスで唯一の4気筒で、4本出しマフラーを採用するなど豪華装備を誇ったが、より安価で軽快な2気筒モデルや上級機種に挟まれ販売は苦戦した。何しろまだ中型免許がなかった時代である。その打開策として、排気量に関係なく魅力的なデザインを盛り込んだモデルとしてCB400フォアが企画された。そこで取り入れられたのが、当時海外で流行していたカフェレーサーのスタイリング。デザイナーに佐藤允弥(まさひろ)氏、プロジェクトリーダーに寺田五郎氏を迎えて開発が進められた。燃料タンクはできる限り長くデザインされ、ダブルシートは側面に鋲をあしらった。
そして、408ccだったヨンフォアに1976年3月(昭和51年)に追加された398cc仕様が、CB400フォア-IとCB400フォア-II となる。従来のスタイルを維持するモデルがIで、グリップ位置が高くなるセミアップハンドルのIIも用意し、ユーザー層の拡大を意識。しかし、さすがにその走りは2サイクル勢には及ばず、加えていささか高価だったこともあって、スタイルの評判とは裏腹に大ヒットを放つには至らなかったのである。
主要諸元■全長2050 全幅705[780] 全高1040 軸距1355(各mm) 車重184kg■空冷4スト並列4気筒SOHC2バルブ 398cc 36ps/8500rpm 3.1kg-m/7500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■ブレーキF=ディスク R=ドラム■タイヤF=3.00-18 R=3.50-18■新車当時価格:32万7000円 ※[ ]はII
―― 【HONDA CB400FOUR 1974年12月(昭和49年)】初代ヨンフォアは、写真のバーニッシュブルーとライトルビーレッドの2色。■408cc 37ps/8500rpm 3.2kg-m/7500rpm 新車当時価格:32万7000円
―― 【HONDA CB400FOUR-I 1976年3月(昭和51年)】従来のヨンフォアに追加された398ccの中免仕様は、エンジンのストロークが1.2mm短縮された。また、タンデムステップがフレームマウントでサイドカバーが黒となるのも398ccの特徴。
―― 【HONDA CB400FOUR-I 1976年3月(昭和51年)】IIはセミアップハンドルとなる。398cc仕様は、ライトルビーレッドと写真のパラキートイエローの2種類となる。1977年5月(昭和52年)に生産終了。
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みんなのコメント
パワーないけど、デザインが好きなんだな。
サーキットで走るもんでもないし、使い切れないパワーなんて必要なんてないじゃん。