運営元:外車王SOKEN
著者 :松村 透
つながりを大切にできる人にとって「クルマは有効なコミュニケーションツール」だ
2025年5月11日、埼玉県川越市で初めて開催された「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」にプラレール号で参加してきました。
実はこちらのイベント、3月末までの原稿が一段落し、一息ついたタイミングでWEB CARTOPのこちらの記事を偶然発見したことがそもそものきっかけだったのです。
●小江戸川越とクラシックカーたちが夢の共演! 第1回小江戸川越まちかどモーターギャラリーが5月11日に開催決定
https://www.webcartop.jp/2025/04/1592395/
記事の公開日は2025年4月10日。つまり、イベント開催の1ヶ月ほど前というタイミング。筆者にとって、川越の街は小さい頃から訪れてきた慣れ親しんだ場所でもあります。そこでクラシックカーイベントが初めて開催されるとあれば、プラレール号でエントリーしつつ、取材してみたい。
主催者の方にダメモトで連絡を取り、イベントにいち参加者としてエントリーしつつ、取材交渉。大変ありがたいことにエントリーが受理され、取材もOKとの連絡をいただきました。
イベントレポートに関しては下記記事をご覧いただくとして、こちらでは他の方と同様にエントリーしたオーナー目線で「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」を振り返ってみたいと思います。
●70台を超える旧車が川越の街に集結した「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」
https://www.qsha-oh.com/historia/article/koedokawagoe-motorgallery-2025/
■「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」とは?
今回が初めての開催となる「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」とは?
イベントの公式サイトを抜粋すると
「川越の観光エリアを中心とした歴史ある街並みと、それを彩る和装をはじめとした川越独自の風俗、また特色豊かな近隣商店街と、文化的、歴史的に価値ある自動車を調和させ、川越の新しい風景を創造しながら、川越観光に訪れる人々のみならず、興味をもっていただける皆様や出展いただくオーナーの皆様など、様々な方々が楽しめるイベントを実施いたします。心地よい皐月の一日、小江戸川越にクラシックカーがあふれます。何卒、多くの皆様のご来場をお待ちしております(原文ママ)」・・・とあります。
参加条件は1975年以前に作られた国内外のクラシックカーであること。1970年製のプラレール号は条件をクリアしています。実は川越の街をプラレール号で走ったことは過去に何度かありましたが、混雑を避けて抜け道を使うため、中心街に乗り入れたことはありません。
公式サイトにもあるように「川越観光に訪れる人々のみならず、興味をもっていただける皆様や出展いただくオーナーの皆様など、さまざまな方々が楽しめるイベント」とは?実際に参加してみて、想像以上の規模感であることを知ることとなるのです・・・。
■イベントに向けて少しおめかし
オリジナル志向の個体が多いなか、プラレール号は我が道を行くというか、世間のトレンド(?)とは真逆の路線を突き進んでおります。せっかく参加するのだからちょっとおめかししてみるか・・・ということで、何年も前に手に入れてそのままになっていたデカールを貼ってみることにしました。ペガサスのマークは実はポルシェ純正品。品番もあります。大・小と2種類のサイズがあり、今回は小をセレクト。ちなみにペガサスのデカールは「進行方向に-3°の角度で取り付ける」のが正しい角度。これがなかなか難儀で、迷ったすえに「おおよそ」で貼りました。
・大(長さ20.5cm):部品番号:991 044 804 50
・小(長さ16.5cm):部品番号:991 044 804 51
*リンクはこちらです。
https://digteqdevice.porsche.com/japan/G2/Panamera/&ac=product&pr=75F34D6A8C1C6A5FC12587E2002E69DD
"CHRONOGRAPH HEUER"のデカールは、迷ったすえにペガサスと同じ赤をオーダー。水色のボディカラーに赤いデカールは・・・いささか派手ですね。海外の画像などを参考に貼る位置を決めつつ作業していたら半日くらい費やす羽目に。久しぶりに洗車を準備万端。あとは当日の天気が晴れることを祈るのみ!
■本丸御殿エリアに展示
幸いなことにイベント当日の天気は晴れ。ただし夜からは雨の予報。旧車系のイベントは、雨が降ると参加率が一気に下がるのでまずは一安心です。プラレール号の展示場所は「E:本丸御殿エリア」。川越市街から少し離れた場所にあり、市街地からは徒歩で15分くらい掛かります。本丸御殿のすぐ隣には「ウォーターボーイズ」の発祥の地でもある地元の名門・埼玉県立川越高校があり、イベント当日は野球部の部員が練習をしていたようです。
蔵づくりの通りから本丸御殿に到着するまで、各所でイベントスタッフの方たちが会場まで誘導してくれたおかげで、とてもスムーズに現地に到着。本丸御殿に到着すると、ナローポルシェ仲間である3台の911はすでに到着済み。プラレール号をはじめとするナローポルシェが展示されることとなった本丸御殿は、ポルシェ356や貴重な914/6をはじめ、故・川上完さんが所有していたとされるブリストル406など、多くの貴重なクルマが展示されたエリア。
率直にいって「E:本丸御殿エリア」と道をはさんで向かい側にある「F:川越市立博物館エリア」だけでも、充分にイベントとして成立する濃さ。初開催でここまで名車がそろったことが驚きです(初開催のイベントは、様子見やイベントの存在を知らなかったという人も意外と多いのです)。
■小さなお子さんたちの原体験となってくれたら
年間、100人近い方にオーナーインタビューをしていると、原体験の重要さを実感することがしばしばあります。私自身もそうですが、強烈な原体験があったからこそ、911に魅せられ、ここまできてしまったのです(きっかけは964でしたが)。なぜか最新モデルではなく、先祖返りを起こしてプラレール号を所有しているのは自分でも不思議な感覚です。
人が集まるイベントに参加したときや、パーキングエリアで休憩しているときなど、小さなお子さんが興味深そうにプラレール号を眺めていたら・・・。とりあえず運転席に座ってもらうようにしています。ほとんどの場合、親御さんは恐縮されますが、運転席に座ったお子さんは大喜び。乗り降りのときに内装を汚しても気にしません。自分だって汚すことがあるし、あとからウエスで拭けばいいんですから。
運転席に座った我が子を親御さんがスマートフォンで撮影している光景を眺めていて、このなかの1人でもいいからクルマ好きのお子さんが増えてくれたら・・・と思う次第です。
■911の世界を知るきっかけとなった師匠の同級生の方と知り合う
イベントの良いところは、普段会えない方、不思議なご縁でお会いする方たちとの出逢いです。イベントの受付を担当されていた方の息子さんが、このメディアの運営元の会社に所属していたり、911の世界を知るきっかけとなった師匠の同級生の方が話掛けてきてくださり、実は筆者と同じ市内に住んでいて、お互いに空冷911乗りであることが分かったり・・・と、クルマはコミュニケーションツールであることを実感します。
イベント当日はプラレール号の生みの親である主治医も見学に来てくれたり、外車王SOKENおよび旧車王ヒストリアの執筆陣のひとりでもある中込健太郎さんと会えたり・・・。普段はSNSやLINEなどのオンラインで連絡を取り合っている方たちと対面で話せることも、イベントに参加する醍醐味でもあります。
■まとめ:小江戸川越まちかどモーターギャラリーを取材してみて気づいたこと
朝、プラレール号を指定された場所に停めたあとは、16時に退場するまでは自由時間。ナローポルシェ仲間の皆さんは川越の街を散策していましたが、こちらはひたすら取材。
他の会場までの移動中、ナローポルシェオーナーの皆さんからはたびたび「ここまでの規模だとは思わなかった」と驚きの声が。その印象は筆者も同感であり、同時に「これはもはや個人レベルでは企画運営できる規模じゃないな」と感じた次第です。クルマ関連のイベントのなかには、たった1人で企画から運営、参加者との対応などをこなしているケースがしばしばあります(さすがにイベント当日と前後はボランティアによるサポートが入りますが、それでも少人数です)。
会場が6つに分かれていること、観光地である川越の街がイベント会場であること、貴重なクルマが多数エントリーしていること・・・などなど。とても1人ですべてをさばききれる規模ではありません。主催者の方に話を伺うと、実行委員会を結成し、1年ほど前から準備を進めてきたとのことでした。今回の規模感なら、最低でも1年の準備期間が必要であったことは容易に想像がつきます。
実際に回遊してみて気づいたことは「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」としてA~Fすべての会場を観てまわることはもちろん、どれかひとつ(または2~3会場)でもイベントとして成立しているなと感じたことです。
当日、たまたま現地に訪れた一般の人が「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」の存在を知り、観光ついでにふらっと観てまわるだけでも楽しめる設えなのです。クラシックカーと川越の街が1つの景色(ギャラリー)として成立することで、そのいずれも引き立つ。小江戸川越の立地を活かした企画だと思った次第です。
主催者の方によると、一般的なオーナー中心のクラシックカーイベントではなく『美術館の作品を散策するイメージ、そしてクルマに興味がない方々や興味をもつきっかけとなっていただくこと』をコンセプトに企画したのだとか。イベントの名称が「まちかどモーターギャラリー」なのも合点がいきます。
16時になり、イベントは無事終了。会場を後にして帰路につきます。
スタッフの方から「もし時間があれば川越の街を走って帰宅してください」と、地図をもらったので、プラレール号としては初となる川越の中心街を通ることにしました。日曜日に、しかも人が大勢いるような場所を走らないので緊張しました。
細部にいたるまで細やかな配慮が行き届いているのは、それだけ何度も議論を重ねた証でもあります。それだけに気やすく「ぜひ毎年開催してください!」とはとてもいえません。しかし、何らかのカタチで継続的に開催されることを願うばかりです。
[ライター・撮影/松村透(株式会社キズナノート)]
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