サハラでダカール用車両のテストを実施
ディフェンダー・ラリーチームは、サハラ砂漠でラリーレイド用競技車両『ディフェンダー・ダカールD7X-R』のテスト走行を完了した。
【画像】サハラ砂漠でテスト中のディフェンダー・ダカールD7X-Rとベースとなったディフェンダー・オクタ 全80枚
これにより2026年のダカール・ラリーおよびFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)に向けた参戦準備を加速させた。
ディフェンダー・ダカールD7X-Rは、2026年のW2RCダカール・ラリーにおいて3台体制でデビュー、その後のW2RC 4戦には2台体制で参戦する予定である。
今回のテストは、アフリカのモロッコ東部、サハラ砂漠でダカール・ラリーのステージを想定した実践的なプログラムをこなした。
D7X-Rはこれらのテスト走行で数千kmにもなる走行距離を積み上げ、競技車両としての耐久性と走破能力の検証を行った。
テストには世界的に著名なドライバーであるステファン・ペテランセルをはじめ、サラ・プライス、ロカス・バチュスカとそのコ・ドライバーらが参加し、ラリー本番で直面する様々な課題のシミュレーションが実施された。
オクタをベースとした競技車両
現在、開発が進められている『ディフェンダー・ダカールD7X-R』は、ディフェンダーの高性能モデル『ディフェンダー・オクタ(OCTA)』をベースに、W2RCの市販車(ストック)クラス参戦に向けて開発を進めているラリーレイド用競技車両である。
競技車両は市販車と同様の堅牢なD7xアルミニウムボディ構造とトランスミッション、ドライブトレーンレイアウト、そして4.4L ツインターボV8エンジンを搭載している。
そのボディシェルはスロバキア・二トラ工場の生産ラインで組み立てられ、英国のディフェンダー・ラリーチームによって、W2RCストッククラスの競技車両として仕立てられた。
新チーム体制と今後の展望
ディフェンダー・ブランドによるダカール・ラリー参戦は、『不可能を可能にする』というブランド理念を示す究極のステージであり、最過酷な環境下での走破能力と耐久性を追求するものだ。
2025年よりダカール・ラリーでの4年間のオフィシャル車両パートナーとなったディフェンダーは、20台のディフェンダーによって大会をサポート、主催者が使用するレッキ車両の提供も行っている。そして、2026年からは3年間のワークスプログラムも開始される。
また今回、マクラーレン・エレクトリック・レーシングの代表を務めたイアン・ジェームス氏が、新たにJLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ディフェンダー・ラリーチームのプリンシパルに就任し、サハラでのテストにも参加した。
ジェームス代表は次のようにコメントしている。
「3年間のワークスプログラムの初年度となる2026年に、ディフェンダー・ラリーチームを率いて、この壮大なラリーレイドに参戦するという大役を担うことができて光栄です」
「ワールドクラスのドライバーたちとチーム体制が整い、最初の競技車両『ディフェンダー・ダカールD7X-R』は、その走破能力を砂漠で発揮しており、1月のダカールに向けて入念に準備を進めていくことが楽しみです」
「やるべきことはまだまだありますが、2026年をディフェンダー・ブランドにとって忘れられない年にすると、全員が心をひとつに尽力しています」
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