現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 軽商用車からバスまで! スバル&ポルシェ以外の「水平対向エンジン」搭載車とメーカー6選

ここから本文です

軽商用車からバスまで! スバル&ポルシェ以外の「水平対向エンジン」搭載車とメーカー6選

掲載 更新 12
軽商用車からバスまで! スバル&ポルシェ以外の「水平対向エンジン」搭載車とメーカー6選

 部品メーカーが作ったクルマにも水平対向エンジンが搭載された

 水平対向エンジンといえば、スバル、そしてポルシェのお家芸的なのは皆さん、ご存じだろう。低重心、そして左右対称といったメリットは水平対向ユニットならではのものだが、一方、メンテナンス性や燃費などのデメリットもあったりする。

【これぞ名機】歴史に残る国産エンジン5選!

 それらを克服しつつ、現在の2社が看板技術としているわけだが、過去を振り返ると、スバルとポルシェ以外にもけっこうなモデルが水平対向エンジンを積んでいるのは、今の目からすると意外なところ。今回は水平対向エンジンを積んだクルマを集めてみた。ちなみにスーパーカー世代には涙モノの512BBなど、フェラーリにも水平対向12気筒があるがこちらは、クランク形状によってバンク角180度のV型エンジンというのが正確だ。

 1)トヨタ・スポーツ800

 通称ヨタハチも水平対向エンジンを積んでいた。ベースとなったパブリカ譲りのもので790ccの水平対向2気筒は、45馬力を発生した。しかも空冷でバタバタという乾いた音が印象的だった。2U型と呼ばれるこのエンジンはトラックのミニエースにも積まれていた。

 2)ジャイアントコニー、コニー360

 日産系部品メーカーである愛知機械工業が1962年に発売した、独自開発の軽商用車がコニー360で、その先代となるのが1959年登場のジャイアントコニーだ。前者のほうがまずまず売れたが、結局は続かず、自動車開発自体から撤退してしまった(生産はバネットやセレナなどを受託)。

 こちらに積まれていたのが360ccの水平対向2気筒で空冷。ルーツは3輪トラックとなるユニットだ。出力は18.5馬力しかなかったが、軽量なこともあってまずまずの性能だった。商用車に使用するとフロアができるだけフラットになるなどのメリットはあって、このコニーではさらにドライサンプを使用していた。

 輸入車でもポルシェ以外のモデルに採用されていた

 3)RA100P/900P

 聞き慣れない車名だが、こちらは1960年代に登場した日野のバス。こちらに積まれていたのが、DS120型、DS140型の水平対向エンジンで、なんと12気筒だった。もちろんディーゼルである。

 もともとは直6をふたつ抱き合わせにして作られているのも面白いところ。

 4)アルファスッド

 アルファロメオが公社だった時代、イタリアの南部で作られたモデルだ。スッドとは南の意味となる。こちらはスバルに影響を受けたとされ(実際はないようだが)、水平対向エンジンだけでなく、インボードディスクブレーキなどを採用していた。1.2リッターから1.7リッターまでの小排気量が用意され、その後、33や145にも受け継がれた。実際に乗ったことがあるが、イタ車らしい、ビンビン回る高回転型でスバルやポルシェとはまた違った味付けだった。

 5)シトロエン2CV

 シトロエンも水平対向に力を入れていたメーカーのひとつ。2CVから始まって、アミやGSなどに積まれていた。2CVの場合は、空冷の2気筒で、パタパタという音が印象的だった。その後のGSでは空冷のまま、4気筒となっている。こちらもスバルの影響を受けているという説があるが、2CVからの系譜を考えるとそれもないだろう。

 6)フォルクスワーゲン・ビートル

 こちらはポルシェのルーツとなるだけに、水平対向というのは当たり前ではある。タイプ1と呼ばれるビートル、その後継車であるタイプ3。バンやバスのタイプ2と、フォルクスワーゲンのいち時代を支えたエンジンと言っていい。

 以上、見た以外にもBMWのオートバイは定番的に搭載しているし、日本でも過去には何台かのバイクに積まれていた。なかなかクセのあるエンジンだけに、今後は増える可能性は低いのが少々さびしいところだ。

こんな記事も読まれています

横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
くるまのニュース
スフィアライトから「純正LEDフォグパワーアップバルブ」が発売
スフィアライトから「純正LEDフォグパワーアップバルブ」が発売
レスポンス
明るい話題だけではやっていけない。メルセデスF1代表、終わらない苦戦から「チームが一歩踏み出す必要がある」
明るい話題だけではやっていけない。メルセデスF1代表、終わらない苦戦から「チームが一歩踏み出す必要がある」
motorsport.com 日本版
WRC育成2期生、初のターマック戦『クロアチア・ラリー』を完走。グラベルクルーとの連携も経験
WRC育成2期生、初のターマック戦『クロアチア・ラリー』を完走。グラベルクルーとの連携も経験
AUTOSPORT web
どこがどう違う?ボルボの最新コンパクトEV「EX30」とレクサス「LBX」を徹底比較
どこがどう違う?ボルボの最新コンパクトEV「EX30」とレクサス「LBX」を徹底比較
@DIME
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
くるまのニュース
レクサス、新型SUV「GX550」を今秋に発売! さらに100台限定で“オーバートレイル+”も先行抽選販売へ。
レクサス、新型SUV「GX550」を今秋に発売! さらに100台限定で“オーバートレイル+”も先行抽選販売へ。
くるくら
レクサスが新型「GX550」の限定モデル“OVERTRAIL+”を抽選で発売
レクサスが新型「GX550」の限定モデル“OVERTRAIL+”を抽選で発売
@DIME
F2王者プルシェール、F1参戦叶わなければインディカーフル参戦も視野に? オーバル挑戦にも前向き「チャンスがあれば当然やりたいよ」
F2王者プルシェール、F1参戦叶わなければインディカーフル参戦も視野に? オーバル挑戦にも前向き「チャンスがあれば当然やりたいよ」
motorsport.com 日本版
ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
レスポンス
全国各地で地震が多発! クルマまわりの防災設備をさらに強化しつつ「モバイルトイレ」にも期待【連載 桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】
全国各地で地震が多発! クルマまわりの防災設備をさらに強化しつつ「モバイルトイレ」にも期待【連載 桃田健史の突撃!キャンパーライフ「コンちゃんと一緒」】
LE VOLANT CARSMEET WEB
6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは
6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは
くるまのニュース
人気の無料地図アプリ「グーグルマップ」の道案内はまだ“純正カーナビ”にはかなわない!? 使いこなすのに覚えておくべきアプリの“クセ”とは?
人気の無料地図アプリ「グーグルマップ」の道案内はまだ“純正カーナビ”にはかなわない!? 使いこなすのに覚えておくべきアプリの“クセ”とは?
VAGUE
郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
レスポンス
トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」がそれぞれ「良いクルマ」を目指したら、驚くほど似た味付けになってしまいました
トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」がそれぞれ「良いクルマ」を目指したら、驚くほど似た味付けになってしまいました
Auto Messe Web
7月にマイナーチェンジ版が生産開始! 新型「BMW i4」「BMW 4シリーズ グランクーペ」、テクノロジーとデザインを刷新へ
7月にマイナーチェンジ版が生産開始! 新型「BMW i4」「BMW 4シリーズ グランクーペ」、テクノロジーとデザインを刷新へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
昨年までとは大違い! 大きな一歩を踏み出し”違う世界”を戦うハースF1
昨年までとは大違い! 大きな一歩を踏み出し”違う世界”を戦うハースF1
motorsport.com 日本版
ハイパーSUV「アストンマーティンDBX707」がインテリアを大幅に変更。先進性とラグジュアリーさが高次元で共存
ハイパーSUV「アストンマーティンDBX707」がインテリアを大幅に変更。先進性とラグジュアリーさが高次元で共存
Webモーターマガジン

みんなのコメント

12件
  • 日本でも過去には何台かのバイクに積まれていた。

    現行で水平対向載せてる国産バイクはホンダのゴールドウイングぐらいか・・・
  • ○○がないぞー、というコメが色々出そうだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.9467.5万円

中古車を検索
ビートルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.9467.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村