スーパーGT第7戦オートポリスで9位に入った100号車STANLEY NSX-GT。最終戦を前にタイトル争いからは脱落することとなったが、今回がGT500本格デビュー戦のルーキーが好走を見せた。
100号車STANLEYは、第6戦SUGOでのアクシデントで負傷した山本尚貴が第7戦オートポリスを欠場することになり、代役として木村偉織が起用された。木村は昨年GT300クラスに参戦したが、今季はスーパーGTでのレギュラー参戦はなし。しかし山本の欠場により、急遽GT500デビューを飾ることとなった。
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予選ではQ2を担当した木村だが、ロックアップによりアタックをまとめられず8番手。しかし決勝では52周を走った牧野任祐からバトンを受け継ぐと、残る45周を粘りの走りで完走し、9位フィニッシュを果たした。
終盤の20周は、23号車MOTUL AUTECH Zの松田次生に接近された木村。百戦錬磨のベテランからのプレッシャーを凌いだ木村の走りは、ホンダ・レーシング(HRC)の佐伯昌弘ラージ・プロジェクトリーダー(LPL)も収穫だと捉えている。
「今日の個人的な収穫としては、前半のノブ(松下信治/17号車Astemo NSX-GT)の最終コーナーの曲がり方。あんなラインでいけるんだ、というのがひとつ。あとは偉織です」
佐伯LPLはそう切り出した。
「彼の最後のスティントの後半は、次生選手を従えて、ラップタイムもトップ集団と変わらないタイムで走っていました。これは良い練習になったし、経験になったなと」
「しかも、後ろで次生選手に突っつかれながらもそれを守り切ったということもあり、これで一気に成長するんじゃないかと思います。彼が最終戦に乗るかどうかは分かりませんが、最終戦や来年に繋がる良い走りだったと思います」
また佐伯LPLは太田格之進が担当した64号車Modulo NSX-GTの後半スティントにも触れ、陣営の若手の成長は著しいと語った。
「ダンロップタイヤ(64号車)も最後の方はトップ3台と変わらないタイムで走っているので、ダンロップさん的にも光が見えてきたのかなと思います」
「(太田は)残り25周~30周くらいは安定したタイムで走れていました。若手がどんどん成長してきているというのは感じますね」
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