スタート直後の接触でF1ベルギーGPをリタイアしたカルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の動きが少し楽観的すぎたと語った。
4番手スタートだったサインツJr.はターン1へのブレーキングでタイヤをロックアップさせると、そのイン側にピアストリが飛び込んだ。
■重要人物が次々流出するフェラーリ……しかしサインツJr.の信頼は揺るがず「今はチャンピオンを目指しているわけじゃないから、組織改革には良い時期」
2台はターン1のエイペックスで接触。ピアストリはイン側のウォールとサインツJr.に挟まれ、右フロントのサスペンションにダメージを負った。一方、サインツJr.は右のサイドポンツーンに穴が開いてしまった。
ピアストリはそのままコースサイドでストップ。サインツJr.はしばらくレースを続けたものの、結局はピットにマシンを戻してリタイアとなった。
スチュワードはこの件についてお咎めなしの判断を下したが、サインツJr.は自分がルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルをしていた中で、ピアストリが引くべきだったと主張した。
「彼はルイスと一緒にアタックしてきたし、僕はターン1への進入をほとんど済ませていたと思う」
「クリーンにエイペックスにつけたけど、残念なことにオスカーが僕にちょっと楽観的な動きをしようとしていたみたいだ。というのも、スパでの過去のレースを振り返ってみると、ターン1での典型的なインシデントだからだ」
「ターン1でイン側に入ろうとしたり、抜こうとしたりすると事故やクラッシュを起こしてしまうものなんだ。今回は僕がそれを食らう番だった」
サインツJr.は、ロックアップしたことは認めたものの、それによって深く突っ込み過ぎてしまったわけではなく、「完璧にエイペックスについてルイスをパスした」と語った。そして彼はピアストリがイン側にいたことは把握していたという。
「どこかの時点で、彼が引く必要があったと思う。彼は僕の右リヤにいたんだ。避ける必要があったのは僕じゃない。特にルイスを上手く交わしたんだから、僕が避けて彼にパスさせる必要はないんだ」
ピアストリは、今回のアクシデントは”1周目、ターン1でのレーシングアクシデントの範疇に入る ”としながらも、土曜日のF1スプリントでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2位表彰台を獲得していただけに、残念だと語った。
「スタートは上手くいって、僕のノーズを彼の横に入れることができた」
「それからブレーキングゾーンに入ったところでカルロスが少し右に動いてロックしてしまった。僕もそれを少し避けようとしたんだ。そこからエイペックスまで、僕の選択肢は限られていた」
「振り返ってみて、もっとできることがあったと思うかもしれないけど、コース上にいないのが残念だ」
「ターン1はとてもタイトだから、ルイスの位置もあってカルロスにもあまり選択肢はなかった。だから残念だ」
クラッシュによってフロントタイヤがパンクし、足回りにダメージを負ったピアストリは、ステアリングを「180度ロックしたまま直進」してオールージュに突入せざるを得なかったという。
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プロとしてちゃんとしてくれよ…