SBK第3戦のスペイン・ラウンドのレース1でデイビスが2位表彰台を獲得、メランドリは4位入賞
レース1
2018スーパーバイク世界選手権(SBK)の第3戦となるスペイン・ラウンドが、4月14~15日にモーターランド・アラゴンで開催された。金曜日のフリー走行から好調を維持したAruba.it Racing - Ducatiチームは、土曜日のレース1でデイビスが2位、メランドリが4位でチェッカーを受けた。デイビスは、前日のスーパーポールでクラッシュしたため、11番グリッドからのスタート。しかし、デイビスは(再スタートを含めて2回とも)、真骨頂でもある猛烈なスタートダッシュを決め、その後は徐々にトップグループに接近し、2位でフィニッシュした。
チームメイトのメランドリは、ポールポジションからスタートして、ファステストラップを記録。一貫して首位を走行していたものの、最終ラップのターン1で軽いブレーキトラブルに見舞われてわずかにコースアウト。4位でチェッカーを受けることになった。
ジュニア・チームからSBKデビューを果たしたマイケル・ルーベン・リナルディは、レース中盤までトップグループで走行していたが、最終的には8位でチェッカーを受け、キャリア初のSBKポイントを獲得した。
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レース1のコメント
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 2位
「良いレースだった。11番グリッドからのスタートは理想的とは言えないが、2度とも良いスタートが切れた。その後も自分のペースで走行できたので、良い展開になったと思う。途中、ちょっとプッシュしてマルコ(メランドリ)とシャビ(フォレス:ドゥカティ)との差を詰めた。なかなかチャンスが見つからなかったが、最終ラップは彼らと楽しいバトルを演じることができた。今日のマシンには100パーセント満足とは言えないものの、多くを学ぶことができた。これをベースにして、明日は強気に攻めたい」
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 4位
「今日のレースは少し複雑な展開だった。序盤は一部のセクションで若干苦労させられが、最終的には速く走れるようになった。効率的にオーバーテイクできなかった。フォレスとクロスラインになる度にマシンが暴れてしまい、抑えることができなかった。最終ラップに入る直前の最終コーナーでは激しい振動が発生して、ターン1のブレーキングでミスを犯した。もっと上の順位でフィニッシュできていただけに残念だ。明日は何としても表彰台に立ちたい」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 8位
「満足できるデビュー戦だった。レース中盤までは首位グループに近いところで、ほぼ同等のタイムで周回できた。レース・ディスタンスを通じたタイヤ・マネージメントに慣れていなかったので、少しペースを落とすことになった。いずれにしても、デビュー戦で8位入賞は悪くないと思う」
マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・コルセ・オントラック・テクニカル・コーディネーター)
「厳しいレースだったが、ふたりとも最後まで勝利を狙えるポジションにいた。チャズは、スーパーポールのクラッシュがハンディになった。マルコは、ターン1でアウトに膨らんだ後に回復する手段がなかった。いずれにしても、ふたりとも表彰台の頂点に立てるポテンシャルを示してくれた。レース2までにさらに進歩したい」
SBK第3戦のスペイン・ラウンドのレース2でデイビスとメランドリが1-3フィニッシュ
レース2
レース2では、デイビスが表彰台の頂点に登壇した。チームメイトのメランドリも、堅実なレース運びで終始トップグループで競り合い、デイビスとともに表彰台に立った。
3列目からスタートしたデイビスは、レース前半はじっくりと様子を伺い、残り5周で首位に立つとそれからは一切後ろを振り返らずにアラゴン通算7勝目、今季2勝目をマークした。メランドリは、ポールポジションからのスタート。常にトップグループでファイトしていたが、最終ラップにリアブレーキ・レバーにトラブルが発生して3位でフィニッシュした。
ジュニア・チームから参戦したルーキーのリナルディは、インディペンデント勢トップとなる7位でチェッカーを受けた。
第3戦終了時点のランキングでは、102ポイントを獲得したデイビスが2位、96ポイントのメランドリは3位となっている。このレースでデビューしたリナルディは17ポイントを獲得して14位にランクされている。
第4戦オランダ・ラウンドは、4月20~22日にTTサーキット・アッセンで開催される。
レース2のコメント
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 1位
「グリッド8番手からのスタートだったので、苦労して手に入れた優勝だ。スタート前から行けるとは思っていたが、序盤はフィーリングがしっくり来なかった。リアにソフトタイヤを装着したので安定性が高まるはずだったが、リアがホイールスピンしてしまった。そのため強引なことはせず、我慢する戦術で乗り切った。その後は何台かオーバーテイクできて、自分のペースで走れるポジションに出られた。アラゴン通算7勝目を手にできて本当に嬉しい。チーム全員とドゥカティに感謝したい。次週のアッセンも楽しみだ」
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 3位
「ペースは良かったが、思ったほどアグレッシブになれなかった。オーバーテイクしようとラインを変えると、マシンの挙動が不安定になった。スピードは十分だが、早くこの問題を解決しなければならない。最終ラップでは、リアブレーキ・レバーが効かなくなってしまい、ターン3でクラッシュ寸前になったが、幸運なことに転倒は免れた。最後の周回だったのでなんとか表彰台を獲得することができた。良いリザルトだが、もっと上が狙える。アッセンではそれを実現したい」
マイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiジュニア・チーム#21) – 7位
「すごいレースだった。トップグループは本当に速い。最後まで食らいつきたかったが、体力が限界になってしまったうえ、タイヤも終わってしまった。だが、デビュー戦で8位、7位というリザルトには満足している。初めてのカテゴリーだったので、良いスタートが切れなかった。アッセンでも進化を続けたい」
セラフィーノ・フォティ(チーム・マネージャー)
「記念すべき日になった。チャズはアラゴンに強いことを証明した。素晴らしいレース展開だった。マルコには100パーセント信頼が置けるマシンを提供できていないが、相応以上の走りを見せてくれた。マイケルはインディペンデント勢最速でフィニッシュしてくれた。アッセンでもこのペースを維持して、ライバルとの差を縮めたい」
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