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【10年ひと昔の国産車 42】スズキ キザシは欧州テイストを味わえる、完成度が高い本格派セダンだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スズキ キザシ」だ。

スズキ キザシ(2009年)
もはや国内発売は見送りかと思われたスズキ初のDセグメントセダン、「キザシ」。それが今回(編集部註:2009年)の東京モーターショーのプレスデーで発表され、世界に先駆けて同日発売となったのだから驚いた。昨今の国内マーケットを考えれば受注生産となるのは致し方ないが、一度乗ってみればその完成度の高さに誰もが驚くはずだ。

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すでに読者の皆さんもご存知のとおり、キザシはスズキが初めて作ったDセグメント セダンだ。日本国内はもちろん、欧州や北米でのサーキットや公道試験を重ねて熟成されてきた。日本へは導入が危ぶまれた時期もあったが、前述のように東京モーターショーのプレスデー初日に国内受注販売が発表されたばかりだ。

それにしても、スズキとしては初めて作ったDセグメント セダンだというのに、この完成度は見事なものだ。その乗り味は、極めて欧州車に近い。適度な重みをともなったステアリングフィール、全身にしっかりと伝わってくる接地感、そして剛性感あふれるボディ。過去に経験がなかったのに、どうしてここまで煮詰めることができたのか、不思議に思えてしまうほどだ。

直進時のステアリングの座りがいいのは、前輪駆動車だからある程度は予想はできた。驚くのはコーナリング時の安定感だ。ロールの量そのものは、けっして少なくはない。だが18インチの大径タイヤは、したたかに路面をとらえて放さない。しかも、今どのくらいグリップしているのかが手のひらや腰を通して、正確に伝わってくる。

今回は市街地中心、しかもあいにく雨中の試乗となったが、逆に意外な発見もあった。後席にも乗ってみたのだが、想像以上に静かだったのだ。ヨーロッパの多くのセダンがそうであるように、キザシもリアシートバックは可倒式でボディはトランクスルーにもなる。当然、外部とくにリアタイヤまわりの騒音は侵入しやすい。それにもかかわらず静かなのは、ボディの形状やインシュレーターの配置、そして気密性の高さを証明している。

ただし、気になった点もあった。CVTとエンジンのマッチングである。とくにCVTの特性はまだ煮詰める必要があるだろう。初期のレスポンスが鈍く、エンジンの回転だけが上がるような感覚を覚える。実際、シグナル スタートでは、出足がややもたついた感じで、エンジンがある回転数を超えたところからいきなり加速を始めるような感覚がある。もう少しエンジンとの連携がうまくとれれば、文句の付けようのないクルマとなるだろう。

欧州車テイストを手軽に味わえるという点でも、キザシの存在は貴重だ。しかもFF、AWDともフル装備で300万円以下というプライスも魅力だ。残念なのは受注生産ということで、どこのスズキ ディーラーにも試乗車があるわけではないということ。もし見かけたら、ぜひ乗ってみることをオススメする。

■キザシ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4650×1820×1480mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1490kg
●エンジン種類:直4DOHC
●排気量:2393cc
●最高出力:138kW<188ps>/6500rpm
●最大トルク:230Nm<23.5kgm>/4000rpm
●トランスミッション:CVT(6速マニュアルモード付き)
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:12.6km/L
●タイヤ:235/45R18
●当時の車両価格<税込み>:278万7750円

[ アルバム : スズキ キザシ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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