ルサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に開催されているF1第23戦カタールGP。スプリント予選では、マクラーレンのランド・ノリスが最速タイムをマークした。RBの角田裕毅は17番手だった。
今年のカタールGPはスプリントフォーマットでの開催。それにより、1時間のFP1を終えて、早速F1スプリントのグリッドを決めるスプリント予選が行なわれた。
とっぷりと日が暮れたルサイルは気温18度、路面温度22度というコンディションだった。
■ペレスと角田は悔しい敗退|SQ1
トップ15入りを決める12分間のSQ1では、新品ミディアムタイヤの使用が義務付けられている。
全車がSQ1最初のアタックを完了した時点ではノリスが1分22秒785でトップ。ただ、トラフィックや路面改善の影響もあるのか、2アタック目で各車がタイムを改善した。
一時はトップの座を明け渡したノリスだったが、2回目のアタックで1分22秒021をマークして再びトップへ。まったくの同タイムでメルセデスのジョージ・ラッセルが並んだ。
3度目のアタックを行なったドライバーの改善幅は大きく、タイムシートも目まぐるしく変わっていった。最終的にノリスは1分21秒356でSQ1トップ通過。フェラーリのカルロス・サインツJr.が2番手で続いた。
一方でレッドブルのセルジオ・ペレスは通過まで0.013秒届かず16番手で敗退。角田も0.017秒届かず17番手と、SQ1で姿を消すことになった。角田は「どうしてこんなに急いで予選に行ってしまったんだ」とチームに不満を伝えた。
この他、アルピーヌのエステバン・オコンやキック・ザウバーの周冠宇、ウイリアムズのフランコ・コラピントがSQ1敗退となった。
■ここでもノリス速し|SQ2
トップ10入りを決める10分間のSQ2でも、使用が義務付けられているのは新品ミディアムタイヤだ。
SQ2最初のアタックではマクラーレンのオスカー・ピアストリとレッドブルのマックス・フェルスタッペンがまたまた同タイムでトップにつけていた(後にピアストリはトラックリミット違反でこのタイムが抹消された)。
ただSQ1同様に、ミディアムタイヤは十分に温まった2周目以降にベストタイムが出るという状況で、ノリスが1分21秒231でトップに浮上。ラッセルが2番手に続き、トップ2台はチェッカーを前にガレージへと戻った。
ただ、最終盤までノリスのタイムを上回るドライバーは現れず、ピアストリも3番手止まり。ノリスがSQ2もトップ通過となった。
SQ3にはマクラーレンとメルセデス、フェラーリの3チームが2台で進出。レッドブルのマックス・フェルスタッペン、ハースのニコ・ヒュルケンベルグ、アルピーヌのピエール・ガスリー、RBのリアム・ローソンがそれぞれ単騎で駒を進めた。
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは10番手のローソンに0.040秒届かず11番手。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンや、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタス、アストンマーティンのランス・ストロール、ハースのケビン・マグヌッセンがSQ2で敗退となった。
■やっぱりノリス最速|SQ3
8分間のSQ3では、ソフトタイヤの使用が義務付けられる。
SQ3ではまずローソンが1分22秒577のターゲットタイムをマーク。上位チームのドライバーがそれを上回っていき、ノリスが1分21秒012でトップに立ち、ピアストリが2番手で続いた。2周のウォームアップを行なったラッセルが3番手に並んだ。
計測のタイミングをずらしたヒュルケンベルグが1分22秒088でSQ3の1発アタックを終える頃、その他のドライバーが最終アタックへ。ノリスはミスもあり途中で計測を中断してピットへと戻った。これで他ドライバーにもチャンスが訪れたかと思われたが、ミディアムのように複数周回での大きなタイム改善は見られず、結果的にSQ1、SQ2に続いてSQ3でもノリスの最速タイムを破るドライバーは現れなかった。
これによりノリスが土曜日のF1スプリントをポールポジションからスタートすることになった。フロントロウ2番手にはラッセルが並ぶ。
ピアストリは3番手に並び、コンストラクターズタイトルを争うフェラーリ勢の前に立った。
フェルスタッペンは6番手。メルセデスのルイス・ハミルトンが7番手、ガスリーが8番手、ヒュルケンベルグが9番手となった。ローソンはトラックリミット違反によるタイム抹消もあり10番手となった。
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