■世界戦略車がまさかのレーシングカーに大変身!?
2023年7月26日、三菱自動車工業(以下、三菱)はピックアップトラック「トライトン」を約9年ぶりにフルモデルチェンジし、タイで世界初公開しました。
発表会場に並べられた様々な新型トライトンのなかには、ハードな装いのレーシングマシンも展示されていました。
【画像】ゴツ顔のレーシングカー! 三菱 新型「トライトン」を写真で見る(50枚以上)
三菱のピックアップトラックシリーズは、1978年に登場して以来、45年・5世代にわたり約560万台を生産。世界の約150の国や地域で販売されてきた、同社にとって重要な世界戦略モデルです。
今回発表された新型トライトンは、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなど、全ての面で一新されました。
パワートレインには、新開発の2.4リッター 直列4気筒「4N16」型DOHCインタークーラー付きディーゼルターボを採用し、用途に応じた異なる性能を持つ3つの仕様を用意。高出力版では最高出力150kW・最大トルク470Nmの性能を発揮します。
トランスミッションは6速MT(マニュアルトランスミッション)仕様と、スポーツモード付6速AT(オートマチックトランスミッション)仕様が設定されます。
アクティブヨーコントロール(AYC)を新たに追加した四輪駆動システム「スーパーセレクト4WD-II」や、機能向上し7つのモードを持つドライブモードにより、走行性能も向上させたほか、先進運転支援機能も充実させました。
ボディサイズは全長5320mm×全幅1865mm×全高1795mm、ホイールベース3130mm(ダブルキャブ/4×4モデル)。先代モデルに対しボディサイズを拡大するとともに、外観のデザインもタフさを増しています。
外観デザインのコンセプトは「BEAST MODE」(勇猛果敢)。
水平基調で張りのあるスタイリングに加え、三菱車共通のフロントマスク「ダイナミックシールド」も力強さを増した形状とし、タフさや力強さに加え、堅牢さと俊敏さを表現しているといいます。
ボディタイプは、4ドア・2列シートの「ダブルキャブ」を中心に、1列シートのベーシックな「シングルキャブ」、シート後ろに荷室空間を持ちリクライニングも可能な「クラブキャブ」の3タイプを用意。
世界初披露が行われたタイ・バンコクの会場には、3つのボディタイプをベースにした様々なスタイルの新型トライトンが並べられました。
そのなかでもひときわ目をひいたのが、レーシングマシンとなった新型トライトンの姿でした。
サーキットを模したステージ上には、車高を極限まで下げワイドなタイヤを履かせた、さながらレース仕様の「トライトン エボリューション」モデルといったところで、分厚くてゴツいフロントマスクの迫力も一層増していました。
今回、レース参戦に関する発表はありませんでしたが、三菱は新型トライトンをベースにしたラリーマシンで、8月13日よりタイおよびカンボジアで開催される「アジアクロスカントリーラリー2023」に出場します。
2022年11月に開催された前回のアジアクロスカントリーラリー2022には先代トライトンで参戦し、総合優勝を果たしていることから、二連覇の期待がかかっています。
会場にもレーシングカー仕様の新型トライトンのそばに「チーム三菱ラリーアート」カラーに塗られたラリー仕様の新型トライトンも展示されており、全く異なる迫力を放っていました。
※ ※ ※
新型トライトンは、2024年初頭より約12年ぶりに日本での販売も行われると発表されました。
現在、国内で販売される日本メーカーのピックアップトラックはトヨタ「ハイラックス」のみで、久しぶりにライバルモデルが導入されることになります。
詳細な仕様などはまだ明らかにされていませんが、大いに期待されるところです。
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