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フォルクスワーゲン新型ホットハッチ『IDポロGTI』正式発表 電動モデル初の名称採用 リアサスは「最高のトーションビーム」

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フォルクスワーゲン新型ホットハッチ『IDポロGTI』正式発表 電動モデル初の名称採用 リアサスは「最高のトーションビーム」

新時代のホットハッチが登場

フォルクスワーゲンが新型EV『IDポロGTI(ID. Polo GTI)』を公開した。「毎日使えるスポーツカー」として、GTIの名に恥じない存在となるという。

【画像】「GTI」の名を受け継ぐ電動ホットハッチがついにデビュー【フォルクスワーゲンIDポロGTIを詳しく見る】 全19枚

先日発表されたEV『IDポロ』をベースとしている。これまで『ゴルフ』などのスポーツモデルで親しまれてきたGTIのバッジが市販EVに使用されるのは今回が初めてだ。

新型IDポロGTIは、フロントに搭載された電気モーター(最高回転数1万5000rpm)から最高出力226psを発生し、0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は175km/hに達する。

多くの高性能EVと比べるとやや控えめな数値だが、フォルクスワーゲンはその理由として、「徹底的なパフォーマンス」ではなく「最高の意味でのホットハッチ」を目指したためだと説明している。そのため、走行性能、ハンドリング、そしてフィードバックに重点が置かれたという。

シャシーは専用設計で、新開発の高剛性ダンパーとスプリングを組み合わせている。ゴルフGTIから受け継いだロック式ディファレンシャルとアンチロールバーを、標準のIDポロのマクファーソンストラット式フロントサスペンションに組み込み、リアには専用のトーションビームを採用している。

こだわり抜いたトーションビーム

フォルクスワーゲンのドライビングダイナミクス責任者であるフロリアン・ウンバッハ氏はAUTOCARに対し、このリアアクスルを特に誇りに思っていると語った。リアのマウントとブッシュは、縦方向の「乗り心地」の柔軟性を保ちつつ、横方向の動き厳密に制御できるよう設計されているという。

「これは、わたし達がこれまでに作った中で最高のトーションビームだと思います」とウンバッハ氏は語った。

運転への没入感を高めるため、IDポロGTIには専用のドライビングモードも搭載されている。ステアリングホイール下部にある「GTI」ボタンを押すと、すべての駆動系およびシャシー設定が極限まで引き上げられ、同時に人工的なエンジン音が車内に流される。GTIモード起動中は、ローンチコントロールも使用可能になる。

プラットフォームは、標準のIDポロと同じMEB+を採用し、52kWh容量のニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーを搭載している。これは同プラットフォームで最大の容量とされる。

しかし、パフォーマンス重視の特性により、最大航続距離は標準の455kmから424km(WLTP)に短縮される。最大105kWのDC急速充電に対応しており、24分で10%から80%まで充電できる。

欧州市場では、アルピーヌA290、プジョーe-208 GTi、オペル/ヴォグゾール・コルサGSE、クプラ・ラヴァルVZといった小型の高性能EVが数を増やしつつある。クプラ・ラヴァルVZは同じフォルクスワーゲン・グループ傘下のため、構造的にはIDポロGTIと同一となる。

「GTI」の名にふさわしい要素とは

IDポロGTIは、2023年に『ID.GTIコンセプト』として先行公開されている。技術責任者のカイ・グリューニッツ氏は「ほぼすべてのディテールを量産モデルに反映させた」と述べている。

コンセプトカーと同様にアグレッシブなフォルムを持ち、前後には小型のディフューザー、わずかに張り出したフェンダー、小型のトランクリッドスポイラー、そして角ばったサイドスカートを備えている。

ハニカムフロントグリルや、かつての「ペッパーポット」スチールホイールを彷彿とさせる「ゴルフボール」型の19インチアルミホイールもそのまま採用された。

グリューニッツ氏は、IDポロGTIには「真のGTIにふさわしいすべての要素」が備わっていると述べた。

標準モデルのIDポロと比較して、GTIはフロントおよびリアのオーバーハングがわずかに長く、車高も少し低くなっているが、室内のヘッドルームとトランク容量(441L)には影響がない。

フォルクスワーゲンは、「1976年のゴルフGTIを彷彿とさせるプロポーションを持ちながらも、未来へとタイムスリップしたかのような、極めてシャープなGTIデザインが生まれた」としている。

IDポロGTIのボディサイズは全長4096mm、全幅1816mm、全高1513mm、ホイールベース2599mm。車両重量は1540kgとされる。

スポーティなインテリアデザイン

インテリアは標準モデルとほぼ同一だが、より高級感のある素材が採用されている。10.25インチのデジタルインストゥルメントディスプレイ、13インチの横長インフォテインメントスクリーンを備え、ダッシュボードやステアリングホイールには物理ボタンやノブが配置されている。

スポーツシートも新設計で、クラシックなGTIのタータンチェックを「新解釈」したデザインが特徴だ。

グリューニッツ氏は、1976年のGTI登場以来、「この3文字は極めて特別な意味を持っています。一方でドライビングの楽しさと俊敏性を、他方で日常的な実用性と控えめな風格を象徴しています」と述べた。パワートレインは内燃機関からバッテリーとモーターに切り替わったが、こうした価値観は変わらないという。

グリニッツ氏はさらに、「スポーティさと日常的な実用性は、すべてのGTIに不可欠な要素です。開発チームは、再び真のフォルクスワーゲンを生み出したかった。人々をワクワクさせるクルマ、わたし達が誇りに思えるクルマ、そして家族や友人、お客様、メディアを笑顔にするクルマです」と続けた。

今年後半から欧州で先行販売

IDポロGTIのドイツ向けの価格は約3万9000ユーロ(約720万円)から。具体的な価格や仕様詳細は未発表だが、ドイツでは今秋から先行販売が開始される予定だ。

今後、GTIバッジを冠した複数のEVがラインナップに加わる予定だ。IDポロGTIのさらなる高性能バージョンとして、最高出力286psを発生する『クラブスポーツ』仕様が登場する可能性もある。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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