現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新車“約100万円”だったけど「私、外車です!」 まさかの「スズキで買えた“アメ車”」って何!? 全長3.6m級ボディ×1.5Lエンジンでめちゃ“低燃費”! 「丸型4灯テール」の「クルーズ」とは

ここから本文です

新車“約100万円”だったけど「私、外車です!」 まさかの「スズキで買えた“アメ車”」って何!? 全長3.6m級ボディ×1.5Lエンジンでめちゃ“低燃費”! 「丸型4灯テール」の「クルーズ」とは

掲載 16
新車“約100万円”だったけど「私、外車です!」 まさかの「スズキで買えた“アメ車”」って何!? 全長3.6m級ボディ×1.5Lエンジンでめちゃ“低燃費”! 「丸型4灯テール」の「クルーズ」とは

■“アメ車”だけどスズキ車!?

 生産終了したクルマを振り返ると、意外にも“隠れた名車”が多いことに気づきます。そんな中でもひときわ異彩を放っていたのが、スズキ製でありながらシボレーブランドを冠したコンパクトカー「クルーズ」でした。

【画像】超カッコイイ! まさかの「スズキで買えた“アメ車”」を画像で見る(19枚)

 クルーズは、スズキと米・ゼネラルモーターズ(GM)の共同開発によって誕生し、2001年から2008年まで日本市場で販売されました。

 スズキ「スイフト(初代)」をベースにしており、設計・生産はスズキが担当、エクステリアとインテリアデザインはGMが手がけるという役割分担で生まれたモデルです。

 スズキの販売網では1.3リッター車が、GMのオートワールド店では1.5リッター車が展開され、両ブランドの強みを活かす販売戦略がとられていました。

 開発コンセプトは「スポーティー&タフネス」。日本のコンパクトカーでは見られないアメリカンテイストを積極的に取り入れることで、従来の国産車とは一線を画す個性的な存在を目指していました。

 日常使いに適したサイズ感ながら、“アメ車っぽさ”を持つというユニークさで、国産車の中でも異端の立ち位置にありました。

 エクステリアは、上下2分割の大型コンポジットヘッドランプ、太いクロスバー付きグリル、張り出したフレアフェンダー、丸型4灯リアランプなど、シボレーブランドのアイコニックな意匠を採用。

 ボディサイズは全長3625mm×全幅1610mm×全高1545~1610mm(モデルによって異なる)で、SUVライクなスタンスも演出していました。

 ボディカラーは販売チャネルによって異なり、スズキ仕様には5色(専用色1色)、GM仕様には6色(専用色2色)が用意されていました。

 インテリアはGMのデザインチームが手がけ、ブラック×シルバーの2トーンパネルや、メッキパーツを用いたスポーティな加飾が特徴です。

 シートは大型で、運転席にはランバーサポートも備わっていました。ブラック×レッドとブラック×グレーの2種類の内装色が用意され、上質な個性を演出しています。後席もヒップポイントを下げて設計され、十分なレッグスペースを確保。

 さらに、4WD車には運転席シートヒーターも標準装備されるなど、快適性にも十分配慮されていました。

 装備面では、チルトステアリングと運転席シートリフター、花粉フィルター付きエアコン、UVカットガラス、2DINオーディオスペースなど、当時の国産コンパクトカーと比べても遜色ない仕様でした。リアシートはワンタッチ可倒式で、ラゲッジスペースはシンプルな構造ながら使い勝手も良好でした。

 パワートレインにはスズキ製のM型エンジンが採用されました。1.3リッターの「M13A」型は最高出力88PS・最大トルク118N・m、1.5リッターの「M15A」型は最高出力110PS・最大トルク143N・mを発生。

 トランスミッションは全車4速ATで、駆動方式はFFと電子制御カップリング方式の4WDが用意されていました。燃費は10・15モードでFF車が17.4~18.0km/Lとされ、アメ車としてはかなり低燃費な値となっていました。

 足まわりには、スズキのI.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式を採用したリアサスペンションが搭載され、GMが専用チューニングを施していました。乗り心地はしなやかで安定感があり、コンパクトながら“大きなクルマ”的な快適性を志向していたことがうかがえます。

 販売価格は、1.3リッターFF車が103万9000円からで、上級グレードや4WD車では最大で150万1500円でした。1.5リッター車はFFが135万4500円、4WDが153万300円と、やや高価格帯に設定されていました(いずれも最終モデルの価格)。新車としては比較的お手頃な設定でしたが、アメリカンテイストという個性の分、万人受けしづらい側面もありました。

 シボレークルーズの販売は振るわず、2008年に静かに販売終了となりました。その背景には、同年のGMとスズキの資本関係解消にともなうOEM契約の見直しがあったようです。

 とはいえ、クルーズは“スズキ製アメ車”という稀有な存在として、今なおマニアや個性派ユーザーの記憶に残っています。中古車市場ではタマ数が少なくなっており、状態の良い個体を見つけるのは難しくなりつつありますが、ユニークなデザインとスズキ車ゆずりの信頼性から、一定のファン層に支持されています。

 他と違う個性を求める人にとって、クルーズは今も魅力的な選択肢です。国産の実用性とアメリカンブランドのキャラクターを融合させたこのコンパクトカーは、かつて日本市場に吹き込まれた“小さなアメ車の風”として記憶される1台なのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【欧州】トヨタ新型「C-HR」がスゴい! 少し大きい全長約4.5mのクーペSUVボディに斬新“サメ顔”採用! パワフルな高性能ユニット搭載した「プラス」とは?
【欧州】トヨタ新型「C-HR」がスゴい! 少し大きい全長約4.5mのクーペSUVボディに斬新“サメ顔”採用! パワフルな高性能ユニット搭載した「プラス」とは?
くるまのニュース
1リッターで“30km”以上走れる! トヨタ新「“5人乗り”セダン」がスゴイ! 新車約220万円から買える「全長4.4m級」モデル! 大口顔もイイ「カローラ」何が変わった?
1リッターで“30km”以上走れる! トヨタ新「“5人乗り”セダン」がスゴイ! 新車約220万円から買える「全長4.4m級」モデル! 大口顔もイイ「カローラ」何が変わった?
くるまのニュース
全長3.4mで「4人」乗れる! 新車99万円のトヨタ「軽セダン」に反響あり! 「コスパ最強!」「可愛くていい」の声も! 低燃費でめちゃ使える「ピクシスエポック」がスゴい!
全長3.4mで「4人」乗れる! 新車99万円のトヨタ「軽セダン」に反響あり! 「コスパ最強!」「可愛くていい」の声も! 低燃費でめちゃ使える「ピクシスエポック」がスゴい!
くるまのニュース
1.6リッターエンジン搭載で「300馬力」の“最新SUV”に大反響! メーカー初“画期的4WD”に「速い」「走りが気持ちいい」の声も! 全長4.4m“ちょうどいいサイズ”のプジョー「3008 GT HYBRID4」に注目!
1.6リッターエンジン搭載で「300馬力」の“最新SUV”に大反響! メーカー初“画期的4WD”に「速い」「走りが気持ちいい」の声も! 全長4.4m“ちょうどいいサイズ”のプジョー「3008 GT HYBRID4」に注目!
くるまのニュース
153万円で買える! スズキ最新「軽ワゴン」がスゴイ! 最も低燃費な「リッター25キロ超え」&“両側スライドドア”標準装備のスペーシア! グレー内装の「めちゃ広ッ空間」も魅力的な最安モデルとは?
153万円で買える! スズキ最新「軽ワゴン」がスゴイ! 最も低燃費な「リッター25キロ超え」&“両側スライドドア”標準装備のスペーシア! グレー内装の「めちゃ広ッ空間」も魅力的な最安モデルとは?
くるまのニュース
新車136万円! イチバン安い「スライドドアワゴン」がスゴい! ちょうどいい「軽ハイト」ボディに「LEDライト」や「スマアシ」まで付いて十分です! ダイハツ「ムーヴL」の凄さとは
新車136万円! イチバン安い「スライドドアワゴン」がスゴい! ちょうどいい「軽ハイト」ボディに「LEDライト」や「スマアシ」まで付いて十分です! ダイハツ「ムーヴL」の凄さとは
くるまのニュース
日産「“4人乗り”超高級セダン」がスゴかった! V8 4.5リッター×「超豪華リアシート」! 極上“ツルツルボディ”もカッコいい「NEO-X」コンセプトとは
日産「“4人乗り”超高級セダン」がスゴかった! V8 4.5リッター×「超豪華リアシート」! 極上“ツルツルボディ”もカッコいい「NEO-X」コンセプトとは
くるまのニュース
1リッターで30km走れる! トヨタ新「コンパクトカー」登場! 全長4.3m級ボディ&斬新「大口顔」採用の「カローラ“スポーツ”」が販売店でも話題に
1リッターで30km走れる! トヨタ新「コンパクトカー」登場! 全長4.3m級ボディ&斬新「大口顔」採用の「カローラ“スポーツ”」が販売店でも話題に
くるまのニュース
276万円! トヨタ新型「“5人乗り”コンパクトSUV」発表に反響多数! 「“レクサス風”で高級感スゴイ」「リッター26キロ以上の低燃費イイ」の声集まるカローラクロス! 最安モデルに注目!
276万円! トヨタ新型「“5人乗り”コンパクトSUV」発表に反響多数! 「“レクサス風”で高級感スゴイ」「リッター26キロ以上の低燃費イイ」の声集まるカローラクロス! 最安モデルに注目!
くるまのニュース
トヨタ新「クラウン“セダン”」登場! 22年ぶり復活の「2トーン」新採用&全長5m級ボディの「“ビッグ”な正統派FRセダン」! 新登場の「Z“THE 70th”」が販売店でも話題に
トヨタ新「クラウン“セダン”」登場! 22年ぶり復活の「2トーン」新採用&全長5m級ボディの「“ビッグ”な正統派FRセダン」! 新登場の「Z“THE 70th”」が販売店でも話題に
くるまのニュース
レクサス「“新”最小SUV」発表! 最上級&フル装備仕様は一体いくら? 全長4.2mの「小さな高級車」がめちゃ豪華に!? 「スゴいLBX」とは!
レクサス「“新”最小SUV」発表! 最上級&フル装備仕様は一体いくら? 全長4.2mの「小さな高級車」がめちゃ豪華に!? 「スゴいLBX」とは!
くるまのニュース
新車334万円! ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! 超豪華な「キャプテンシート」に“両側スライドドア”採用! めちゃ快適な「最新×最安ステップワゴン」がスゴイ!
新車334万円! ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! 超豪華な「キャプテンシート」に“両側スライドドア”採用! めちゃ快適な「最新×最安ステップワゴン」がスゴイ!
くるまのニュース
VW新型「ID. Buzz」発表! “3列6人/7人乗り”の「めちゃ広ッ空間」&懐かしい「レトロ風デザイン」採用! 「フラット床面」で車中泊もできそうな「電動ミニバン」発売!
VW新型「ID. Buzz」発表! “3列6人/7人乗り”の「めちゃ広ッ空間」&懐かしい「レトロ風デザイン」採用! 「フラット床面」で車中泊もできそうな「電動ミニバン」発売!
くるまのニュース
185万円から! ホンダ最新「軽バン」に注目! お洒落内装&“専用「ブラック仕立て」外装のN-VAN! フラットにもできる“多彩なシートアレンジ”も魅力! “丸目レトロ顔”な「STYLE+ NATURE」とは?
185万円から! ホンダ最新「軽バン」に注目! お洒落内装&“専用「ブラック仕立て」外装のN-VAN! フラットにもできる“多彩なシートアレンジ”も魅力! “丸目レトロ顔”な「STYLE+ NATURE」とは?
くるまのニュース
いまだに見かける!「米国製ミニバン」大ヒットしたのお忘れか? 日本で売れる “アメ車の法則” とは
いまだに見かける!「米国製ミニバン」大ヒットしたのお忘れか? 日本で売れる “アメ車の法則” とは
乗りものニュース
日産の「超コンパクトミニバン」がスゴかった! 全長3.9m×「7人乗り・3列シート」で「ちょうどイイサイズ」! レトロ顔もカワイイ「キューブ3」どんなモデル?
日産の「超コンパクトミニバン」がスゴかった! 全長3.9m×「7人乗り・3列シート」で「ちょうどイイサイズ」! レトロ顔もカワイイ「キューブ3」どんなモデル?
くるまのニュース
スバル「新型SUV」がスゴい! “タフ”デザイン×「“強い”ハイブリッド」新搭載! 全長4.6m級で「ちょうどイイサイズ」な6代目「新型フォレスター」どう変わった?
スバル「新型SUV」がスゴい! “タフ”デザイン×「“強い”ハイブリッド」新搭載! 全長4.6m級で「ちょうどイイサイズ」な6代目「新型フォレスター」どう変わった?
くるまのニュース
スバル新型「フォレスター」が人気殺到! 「デザイン好き!」「質感上がった!」と大好評! 初のハイブリッド搭載でパワフル&低燃費に進化! 最新「本格SUV」何がいい?
スバル新型「フォレスター」が人気殺到! 「デザイン好き!」「質感上がった!」と大好評! 初のハイブリッド搭載でパワフル&低燃費に進化! 最新「本格SUV」何がいい?
くるまのニュース

みんなのコメント

16件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

113 . 4万円 150 . 2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18 . 0万円 45 . 0万円

中古車を検索
シボレー クルーズの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

113 . 4万円 150 . 2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18 . 0万円 45 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村