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ドイツ在住の日本人から見た「日本に導入すればいいのに!」と思うクルマ:VWグループ編

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ドイツ在住の日本人から見た「日本に導入すればいいのに!」と思うクルマ:VWグループ編

みなさんこんにちは!今回も前回に引き続き、日本未導入のモデルを紹介していきます。今回取り上げるのはフォルクスワーゲン・グループ。フォルクスワーゲン(以下VW)のモデルのほか、日本にそもそも正規輸入されていない同グループのセアトやシュコダの魅力的な車種も紹介していきます。それでは早速見ていきましょう!

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■VW・ゴルフGTIクラブスポーツ45

最初に紹介するのが、VWのスポーツモデル、ゴルフGTIクラブスポーツ45です。GTIの登場45年を記念したモデルで、通常のGTIクラブスポーツに加え、アクラポビッチのスポーツエクゾーストシステム、19インチの鍛造アルミホイール、赤いステッチが施されたスポーツシートやインテリアなどの特別装備が追加されています。



2リッター直列4気筒ターボエンジンは300ps/400Nmを発揮し、7速DSGとの組み合わせから最高速度は267km/h、0-100km/h加速は5.6秒という性能を誇ります。ゴルフにはさらに上位グレードの「R」も存在しますが、そちらは全輪駆動、車重1,551kgに対し、GTIクラブスポーツ45は二輪駆動・1,461kgと100kg近く軽量に仕上がっています。



全長4,284mm×全幅1,789mm×全高1,456mmの5ドアボディは普段使いでも過不足ありません。このモデルならではの俊敏さは現地でも高く評価されていて、日本の山道を走っても楽しいだろうなと想像してしまいます。今回取り上げた車種の中では、個人的には日本にもっとも導入してほしい車種ですね。価格は47,245ユーロ(約624万円)から。



■VW・ ID.4

2021年3月からついにドイツの路上で走り出したVWの最新ピュアEV、ID.4。ティグアンと同規模のSUVですが、ある意味古典的なティグアンとは対照的に、非常に先進的なエクステリア&インテリアのデザインが魅力です。特に従来に比べて物理ボタンを排除したインテリアは、保守的なドイツでも意外なほど好意的に捉えられています。



最強モデルのGTXはフロントに95ps/162Nm、リアに204ps/310Nmのモーターを配置した全輪駆動で、最高速度は180km/h、航続距離は480kmとなっています。全長4,584mm×全幅1,852mm×全高1,637mm、車重2,224kgの重量級ボディを静止状態から100km/hまで6.2秒で引っ張り上げます。価格こそ37,415ユーロ(494万円)からと決して安くはないですが、実用性の高さやデザインの洗練度から日本でも人気が出そうな1台です。コンパクトなID.3とともに日本導入が待ち遠しいですね。



■シュコダ・オクタヴィアRS

チェコの伝統的なメーカーであり、現在はVWの傘下となっているシュコダ。ヨーロッパではWRCの活躍もあり、いまだスポーティなイメージが強いブランドでもあります。そんなシュコダの現在もっとも「走り」に振り切ったモデルが、このオクタヴィアRS。4ドアセダン・5ドアワゴンの2つのボディタイプが用意され「普段は家族を乗せていているけれどもやるときはやるぞ!」というユーザーの声に応えています。



1.4リッターのガソリンエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせにより、システム合計出力は245ps/400Nmに達し、最高速度は225km/hとなっています。スポーティかつラグジュアリーなインテリアには、このモデルだけのサポート性に優れたスポーツシートを装備。ゴルフ8と共通のプラットフォームが生み出す強固なボディ剛性は、荒れた路面の多いヨーロッパでも優れたロードホールディング性能を発揮します。



サイズは全長4702mm×全幅1829mm×全高1476mm、車重1620kgと輸入車セダンとしてはごく一般的で、価格は39,110ユーロ(516万円)から。世界的な傾向として年々魅力的なスポーツセダンが減少傾向にありますが、こうしたモデルが今なお生産されているのはうれしいかぎりですね。



■セアト・レオン・スポーツツアラー

スペインで生産されるセアトも、現在はVWグループの一員です。セアトの子会社であり、よりプレミアムなブランドとして2018年に創設された「クプラ」も含めて、どちらも日本には並行車を除き未導入のメーカーです。セアトのモータースポーツ活動は現在クプラに引き継がれ、世界ツーリングカー選手権などで活躍していますが、今回取り上げるモデルは親会社セアトのレオン・スポーツツアラーです。



ノーマルのレオンは5ドアですが、その後半を延長したバリエーションモデルがこのスポーツツアラーで、いわゆる「スポーツワゴン」に分類されるモデルとなっています。プラットフォームはゴルフ8などと共通で、上記で紹介したシュコダ・オクタヴィアとも兄弟車の関係になります。



トランク容量はノーマルの380Lに対し、スポーツツアラーは620Lと大増量。エンジンは1リッター(90ps/175Nm)から2リッター(190ps/320Nm)までのガソリンエンジン車とハイブリッド車(204ps/350Nm)をラインナップし、幅広いニーズに対応します。全長4,657mm×全幅1,799mm×全高1,437mm、車重1,457kg(2L車)のサイズは大きすぎず、日本国内での取り回しも難しくないのではないでしょうか。



ごくシンプルなステーションワゴンといったたたずまいですが、2Lモデルは7速DSGを介して最高速度は231km/hに達するという「スポーツツアラー」の名に恥じない俊足を誇ります。価格は21,920ユーロ(約289万円)からと、ステーションワゴンタイプの輸入車としては比較的リーズナブルな価格も魅力です。



■シュコダ・エンヤック

2021年4月に発売されたばかりのシュコダの最新SUVがこのエンヤック。VW・ID.4と同様のプラットフォームを使用していますが、生産自体はチェコにあるシュコダの工場で行われています。外装・内装のデザインはID.4に比べると保守的ですが、人件費を抑えられた結果、より安価で販売されています。安価とはいえ、写真の通りインテリアの質感はとても高く、多くのユーザーから高評価を得ています。



全長4,649mm×全幅1,879mm×全高1,616mm、車重2,308kgと、日本では広い車幅がネックとなりそうですが、現時点での最強モデル「80X」は全輪駆動で265ps/425Nm・航続距離475kmとピュアEVとしてはかなりの高性能を発揮。



背が高いモデルでありながら空気抵抗係数が0.26と非常に低いのも、この性能に一役買っているといえるでしょう。ID.4の先進的なデザインよりも、低価格かつコンベンショナルなデザインのエンヤックに惹かれる方も多いのではないでしょうか。価格は33,800ユーロ(約446万円)から。



■まとめ


ここまで日本未導入のVW、シュコダ、セアトのモデルを取り上げてきました。ピュアEVやSUVだけでなく、いまだセダンや走りにこだわったクルマがラインナップされているあたり、さすがは大陸生まれのメーカーといったところでしょうか。今後ピュアEVの需要はさらに増していくと考えられますが、個人的には「走りの楽しさを伝えてくれるモデル」がこれからも数多く登場することを期待しています!



[ライター/守屋健]

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みんなのコメント

3件
  • 最近のVWJ見てると、日本はもうどうでもいいと思ってるとしか思えない。
    やる気無いなら、ヤナセに販売権戻したら?
  • GTIとRまだかよ‥
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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