現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【日本上陸】BYDシーライオン7、売りはバッテリー性能だけにあらず、 充実装備とコスパ最強にも注目

ここから本文です

【日本上陸】BYDシーライオン7、売りはバッテリー性能だけにあらず、 充実装備とコスパ最強にも注目

掲載 8
【日本上陸】BYDシーライオン7、売りはバッテリー性能だけにあらず、 充実装備とコスパ最強にも注目



→【画像11枚】コスパ抜群の装備内容に注目

●文/写真:鈴木ケンイチ

特徴的なフロント「オーシャン・エックス」

BYDから日本導入第4弾となる「シーライオン7」が発売された。ちなみに「7」という数字は車格を示しており、シーライオン7は、全長4830×全幅1925×全高1620mmの体躯を持つラージサイズのクロスオーバーSUVとなる。実はシーライオン7は、先に発売されているスポーティセダン「SEAL(シール)」をベースに開発されているため、SEALの兄弟車のような存在だ。

―― 「シーライオン7」

パワートレーンは後輪駆動の2WDと4WDの2グレード編成。価格は2WDが495万円、4WDが572万円となる。SEALの方が若干高い設定だが、現在はキャンペーン価格で、シーライオン7とSEALは同価格となっている。

シーライオン7のデザインは、SEALと同じように、「海洋生物の自由さと美しさ」がテーマとなっている。フロント部分は、SEALと同じく、ヘッドライトと左右バンパーがXを描く「オーシャン・エックス・フェイス」が採用されている。フロントからリヤに流れるシャープなウェストラインは、空と海の境界線を表現したもので、ルーフがリヤエンドに向けてなだらかに傾斜するクーペスタイルというのも特徴のひとつになる。

―― 「シーライオン7」

安全&高効率な「ブレードバッテリー」を搭載

BYDのEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」では、「CTB(Cell to Body)」と呼ばれる革新的な技術を採用。これは、バッテリーパックを車体構造の一部として一体化させることで、ボディ全体の剛性を向上させるというもの。駆動バッテリーは、高い安全性が特徴のLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを、BYD独自の技術で薄い板状に成形した「ブレードバッテリー」を使用。一般的にエネルギー密度が低いとされるLFPバッテリーの弱点を克服する工夫が凝らされている。

このブレードバッテリーをシーライオン7では82.56kWh搭載することで、2WDで590km、4WDで540km(WLTC値)もの長い航続距離を実現。モーターはフロントが最高出力160kW(217PS)、最大トルク310Nmの誘導モーター、リヤが230kW(312PS)・380Nmの永久磁石同期モーターとなる。2WDでも十分すぎるほどのパフォーマンスを誇る。

―― 「シーライオン7」

―― 「シーライオン7」

この優れたスペックに負けないのが、装備類の充実ぶりだ。ナッパレザーを使ったパワーシートに大きなパノラミックルーフ、15.6インチの大型センターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、アンビエントライト、パワーゲート、スマートフォンをキーにするNFCデジタルキーなどを装着。もちろんACCを筆頭にしたADAS関連も最新の機能が揃っている。現在のBYDラインナップの最上位モデルらしい豪華で充実した内容はラグジュアリーを名乗るにふさわしいレベルだ。

スペックだけではない、総合力の高さが魅力

そして走り出して、すぐに気づかされる遮音性の高さもそんな印象をさらに高める。これはフロントガラスと、前席窓に採用された防音・熱線吸収ガラスが効いているのだろう。乗り心地は硬め。車両重量が2WDで2230kg、4WDで2340kgもあるため、足回りは相当締め上げた印象だ。ただ、245/45R20タイヤが組み合わされる4WDよりも、前235/50R19、後255/45R19インチとなる2WDの方がクッションが効いた分だけ、乗り心地は柔らかいものに感じられた。

―― 「シーライオン7」

パワーも十分。特設コースで試した加速体験では、スポーツカー顔負けの加速を体感することができた。4WDの0-100km/h加速はカタログ値で4.5秒と、2トンを超えるヘビー級SUVとしてはかなり速い。ただ、飛ばして楽しいという感じではなく、あくまでもベースは乗用モデル。余裕ある振る舞いが求められるラグジュアリークラスのSUVとして考えれば、この落ち着いたキャラ付けは好ましい。試乗を終えて振り返れば、シーライオン7は多くのプラスを感じることができる。充実した装備やパワフルなモーター、十分な航続距離、そしてリーズナブルな価格は、日本でも相当の競争力を持つのは間違いない。

BYDの日本での知名度はまだまだ道半ばではあるが、これだけの優良スペックを並べるクルマが揃うブランドはそうそうない。今後、BYDユーザーは増えていくのは間違いないだろう。

―― 「シーライオン7」

―― 「シーライオン7」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

1.8Lターボ搭載の新型スバル フォレスターSPORTから感じた、懐かしさと上質な走り味の好バランス
1.8Lターボ搭載の新型スバル フォレスターSPORTから感じた、懐かしさと上質な走り味の好バランス
Webモーターマガジン
「ロータリーエンジンのための専用設計」リアルスポーツとして世界を魅了し欧米で大ヒット。一方で「プアマンズ・ポルシェ」という不名誉なあだ名で呼ばれることも…。
「ロータリーエンジンのための専用設計」リアルスポーツとして世界を魅了し欧米で大ヒット。一方で「プアマンズ・ポルシェ」という不名誉なあだ名で呼ばれることも…。
月刊自家用車WEB
季節不問の頼もしいブランド・ベスト ボルボV90 T8(2) 動力性能はスポーツカーと遜色なし
季節不問の頼もしいブランド・ベスト ボルボV90 T8(2) 動力性能はスポーツカーと遜色なし
AUTOCAR JAPAN
メルセデス・ベンツ新型『CLA with EQテクノロジー』 約900万円から欧州発売 高効率を実現
メルセデス・ベンツ新型『CLA with EQテクノロジー』 約900万円から欧州発売 高効率を実現
AUTOCAR JAPAN
えぇ!?「プリウス」がトップじゃない! 燃費もコスパも文句なし! 注目すべき“低燃費モデル”TOP3に注目 【トヨタ車3選】
えぇ!?「プリウス」がトップじゃない! 燃費もコスパも文句なし! 注目すべき“低燃費モデル”TOP3に注目 【トヨタ車3選】
くるまのニュース
「パジェロスポーツ」日本で売らないのマジでもったいない 人気と実力徹底調査
「パジェロスポーツ」日本で売らないのマジでもったいない 人気と実力徹底調査
ベストカーWeb
改良され更なる進化を遂げた新型ポルシェ911 全モデルの価格、デザイン、技術、911カレラSと991 GTSの走行性能をレポート!
改良され更なる進化を遂げた新型ポルシェ911 全モデルの価格、デザイン、技術、911カレラSと991 GTSの走行性能をレポート!
AutoBild Japan
アウディが電動『S6 e-tron』を初披露、銀座で6月22日まで展示中。本国では『A6セダン』発表
アウディが電動『S6 e-tron』を初披露、銀座で6月22日まで展示中。本国では『A6セダン』発表
AUTOSPORT web
新型ルノー メガーヌ登場 BEVクロスオーバーの実力と性能は?ドライビングテストを含む全情報をお届け!
新型ルノー メガーヌ登場 BEVクロスオーバーの実力と性能は?ドライビングテストを含む全情報をお届け!
AutoBild Japan
アルファロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア」の日本発表が本年6月24日に決定。発表に先駆けてティザーサイトを開設
アルファロメオの新型コンパクトSUV「ジュニア」の日本発表が本年6月24日に決定。発表に先駆けてティザーサイトを開設
カー・アンド・ドライバー
【アップデート情報!】50年以上メルセデス・ベンツSクラスは威風堂々と街中を走り続けている 現行W223モデルの包括的な技術アップデート情報!
【アップデート情報!】50年以上メルセデス・ベンツSクラスは威風堂々と街中を走り続けている 現行W223モデルの包括的な技術アップデート情報!
AutoBild Japan
【台湾】トヨタ「カムリ」内外装カスタム! 地面スレスレの超クールな仕上がり!? 台湾人オーナーのこだわりとは
【台湾】トヨタ「カムリ」内外装カスタム! 地面スレスレの超クールな仕上がり!? 台湾人オーナーのこだわりとは
くるまのニュース
ステーションワゴン熱上昇中! いまホットな3つの新型ワゴンをクローズアップ
ステーションワゴン熱上昇中! いまホットな3つの新型ワゴンをクローズアップ
グーネット
コレはお買い得!──マツダCX-5 20S Black Selection試乗記
コレはお買い得!──マツダCX-5 20S Black Selection試乗記
GQ JAPAN
【最新モデル試乗】マツダ渾身のドライバーズSUVが完成度アップ! CX-60はより完成形に近づいた
【最新モデル試乗】マツダ渾身のドライバーズSUVが完成度アップ! CX-60はより完成形に近づいた
カー・アンド・ドライバー
レクサス斬新「“4人乗り”セダン」がスゴイ! スライドドア&斬新「ハンドル&シフト」採用の「LF-ZC」! 4.7m級のクーペ風ボディもイイ「コンセプトモデル」とは
レクサス斬新「“4人乗り”セダン」がスゴイ! スライドドア&斬新「ハンドル&シフト」採用の「LF-ZC」! 4.7m級のクーペ風ボディもイイ「コンセプトモデル」とは
くるまのニュース
【米国】スバル「新型SUV」初公開! 3年ぶり“大刷新”で “338馬力”の「ソルテラ」登場! 初の「光る“六連星”」&斬新「ツルツル顔」の「新モデル」登場
【米国】スバル「新型SUV」初公開! 3年ぶり“大刷新”で “338馬力”の「ソルテラ」登場! 初の「光る“六連星”」&斬新「ツルツル顔」の「新モデル」登場
くるまのニュース
スポーティな最新「5人乗りワゴン」がスゴイ! “ちょうどいいサイズ”×500馬力超え「ツインターボ4WD」! 専用装備もり沢山のBMW「M3ツーリング」とは?
スポーティな最新「5人乗りワゴン」がスゴイ! “ちょうどいいサイズ”×500馬力超え「ツインターボ4WD」! 専用装備もり沢山のBMW「M3ツーリング」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

8件
  • gv0********
    まぁー舐めてかかると、将来的に日本の車企業は痛い目にあいそうに思う。
    良いも悪いも中国は凄いよ!
  • sjy********
    とにかく高性能化と高品質化の競争の起爆剤になることは消費者にはありがたい事です。コストカットの波に飲まれて見すぼらしいナンチャッテ高級車ばかりの現状を打開する良い刺激になるはずだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413 . 0万円 838 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350 . 0万円 350 . 0万円

中古車を検索
ランチア テーマの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413 . 0万円 838 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350 . 0万円 350 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村