■単にスケールダウンしただけでは作れない!驚きの高い完成度
2026年1月9日に開幕した「東京オートサロン2026」に展示された856台のカスタムカーは、いずれも個性にあふれ、魅力的なモデルばかりです。
その中でも、特に「なんだこれは!」という大きな驚きと、「これは楽しい!」という笑みを与えてくれたのが、日産のみならず日本の名車として名高い、「スカイラインGT-R(BNR32型・以下R32型GT-R)」をまるで「チョロQ」のような短い車体にデフォルメした「超小さいGT-R」でした。
【画像】超カッコイイ! これが「超コンパクトGT-R」です! 画像で見る
誰もが驚くこのカスタムカー「POCKET BUNNY」を展示したのは、「ROCKET BUNNY RACING」「PANDEM」などのブランドからボディキットやホイール、各種パーツの販売を行なっている「TRA KYOTO」です。
POCKET BUNNYは、カスタムカービルダーとして世界的な人気を持つ「HARDCORE TOKYO」とのコラボレーションで誕生しました。
担当したスタッフに話を聞いたところ、「漫画にも出てくるようなデフォルメされたクルマって、見ていて落ち着くなあと思ったのです。でもデフォルメされた実車は存在しません。クルマを縮めるのって困難ですものね。そこで、“それを作ったらウケるよね” というのがPOCKET BUNNYを作ったきっかけです」と教えてくれました。
そんなPOCKET BUNNYのベース車は、なんとスズキが2003年から2005年に発売していた2人乗りの軽自動車「ツイン」。
キャビンやドア、そしてクォーターウィンドウの形状から気づいた人も多いと思いますが、会場では「わからない!」という声も多く聞かれました。
いずれにせよ、R32型GT-Rをツインから作ろう!という発想の豊かさには、ただただ感心するばかりです。
改めてPOCKET BUNNYの細部を観察してみると、前後灯火類やバンパー、リアフェンダーのデフォルメ具合が絶妙で、抜群のセンスで製作されていることがわかります。
ブルーのボディカラーと「SUNOCO」ロゴ、白く塗られた深リムのレーシングサービスワタナベ製と思われるホイール、GT-Rの純正デザインに似たステー支持のリアスポイラー、そして張り出したフェンダー内にはち切れんばかりに収まる、およそツインとは不釣り合いな185/50R15というタイヤも、レーシーなイメージを強調しています。
車内はツインのダッシュボードを残しつつも、シートはフルバケットシートに交換。小径ステアリングホイールと張り巡らされたロールバーが、エクステリアと同様のハードな雰囲気を作っています。
ところで、クルマのデフォルメというのは実はとても難しいもの。
全体を縮め高さを増し、タイヤを大きくしたりする際、ボンネットやキャビン、トランクの比率、車体に対するホイールベースや前後オーバーハングの比率をおろそかにすると、違うクルマに見えてしまいます。
特に、幅もグンと狭くしているPOCKET BUNNYのようなケースでは、デフォルメ対象車の灯火類をそのまま流用すると、ライトばかりが大きくなるのです。
そのため、担当したスタッフによると、一見すると幅を詰めただけに見えるバンパーを含め、灯火類もすべて一体成型で新規作成されているといいます(ボンネットは開閉の必要があるので別パーツ)。
リアも同様で、フェンダー・トランクを含め一体化されたパーツをツインに装着することで、ツインをプチ3ボックスフォルムに変身させています。
POCKET BUNNYのボディキットは販売が予定されているようで、現在では価格を含め詳細は近日公開予定とのこと。気になる人はチェックしてみてください。
現状ではエンジンに手を入れていないとのことですが、今後は次のステップとしてエンジンスワップなどを考えているとのこと。
来年の東京オートサロンでも、POCKET BUNNYはまた新たな驚きを与えてくれるかもしれません。(遠藤イヅル)
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好きだなぁこんなの。