2022年3月をもってオーダーストップとなり、今月(6月)発表とも、来月(7月)にも発表とも言われているトヨタ 新型クラウン。
今回は、クラウンの最新の中古車事情と、今後の値動きについて解説していきたい。
さよならクラウン!? 現行型でセダンは最後!? 今買ったら値上がりするか?
※本稿は2022年2月に執筆されたものに適宜修正を加えています。中古車の相場・価格帯は執筆時のものとなります
文/萩原文博
写真/トヨタ、ベストカーweb編集部
■販売から約3年半 現行型クラウンの足跡を振り返る
2018年に登場した現行型クラウンはTNGAに基づいたGA-Lプラットフォームを採用。走る・曲がる・止まるをを大幅に進化させスポーティセダンとして生まれ変わった。
2018年6月に登場した現行型クラウンは、旧型のロイヤル、アスリート、マジェスタを統合しクラウン1モデルに集約されたのが特徴だ。
クラウンシリーズの中にスポーティなRSや豪華仕様のGエグゼクティブが用意されている。
また現行型クラウンは、新たなモビリティライフを提案する、初代コネクティッドカーとして、「クルマの機能を拡張するコネクティッド」と「デザイン/走り/安全性能の進化」が追求されたのも特徴。
クルマ構造改革である「TNGA」を採用し、プラットフォームやパワートレインなど一新。ボディの高剛性化や低重心化を実現することで、意のままのハンドリングとフラットな乗り心地を実現している。
外観デザインも6ライトウィンドウを採用したスポーティなデザインを採用。またインテリアも8インチと7インチのディスプレイを連携させた新開発のダブルティスプレイを採用し、初代コネクティッドカーらしい先進性を主張している。
また、コネクティッドサービスとして「T-Connectサービス」を3年間無料で提供している。
現行型クラウンに搭載されるパワートレインは、2.5L、直4ガソリンエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステムをはじめ、2L、直4ガソリンターボエンジン+8速AT、そして3.5L、 V6エンジン+モーターのハイブリッドシステム+10速のトランスミッションを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムの3種類。
駆動方式は2WD(FR)を中心に2.5Lハイブリッド車にのみ4WDを用意している。
搭載されるパワートレインは3種類。2.5Lは直4ハイブリッドシステム。2Lは直4ガソリンターボエンジン+8速AT。3.5Lは V6ハイブリッドシステム+10速のトランスミッション。2.5Lハイブリッド車のみ4WDが用意され、他はFRとなる(画像は3.5Lモデル)
またそれぞれのパワートレインには標準モデル、走りに磨きを掛けたRSそして豪華仕様のG-エグゼクティブを用意。安全装備では、運転支援システムは「プリクラッシュセーフティ」をはじめとした5つの機能がパッケージ化された、第2世代となる予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備している。
2020年4月に一部改良を行い、T-Connect SDナビゲーションシステムにスマートフォン連携機能を追加し、スマホアプリをナビに表示し操作が可能となった。
また、一部グレードを除きドアトリム&インストルメントパネルの加飾に合成皮革を採用し上質感を高めている。
続けて、2020年11月にも一部改良を行い、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車。
早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」など機能を追加した最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載。
インテリアではダブルディスプレイを廃止し、12.3インチのワイドディスプレイを採用しインストルメントパネルのデザインを変更している。
また、本革シート採用グレードの拡大や、「RSアドバンス」「RS アドバンス Four」専用の18インチアルミホイール(スパッタリング塗装)などホイールバリエーションを充実させている。
2020年にインパネのデザインを変更しているが、販売開始から約3年半が経過しているが、外観の変更を伴いマイナーチェンジは行われていない。
もしかすると、今回のオーダーストップは法規対応だけでなく、マイナーチェンジを行うことも考えられる。
■クラウンの中古車市場。狙い目は3.5ハイブリッド車!?
●現行クラウンの中古車相場はこちら!
現在、現行型クラウンの中古車の流通台数は約1010台で、平均価格は約401.4万円となっている。
3カ月前の2021年11月当時は、流通台数約1,200台、平均価格約410万円だったので、流通台数は減少しているものの値落ち傾向となっている。
現在の中古車の価格帯は約255万~約830万円。年式による流通台数の分布はデビューイヤーの2018年式が約540台と半数を占め、2019年式は約325台。
2020年式は約111台と半減が続き、2021年式は約34台そして2022年式は約4台と年を重ねるごとに流通台数が激減している。やはりマイナーチェンジを行うなどのカンフル剤が必要と言える。
3カ月前は流通台数約1,200台で平均価格約410万円だったのが、現在では流通台数は約1010台で平均価格は約401.4万円で台数は減少し値落ち傾向にある。現在の中古車の価格帯は約255万~約830万円(※執筆時の相場・価格帯です)
現行型クラウンの中古車のグレード構成を見ると、2Lターボ搭載車は全体的に少なめで探しにくい。最も多いのが2.5ハイブリッドRSアドバンス2WDの約300台。価格帯は約300万~約704万円。
続いて2.5ハイブリッドS Cパッケージ2WDの約130台。中古車の価格帯は約275万~約398万円。
第3位も2.5ハイブリッドを搭載した2.5RS 2WDの約111台で、価格帯は約288万~約519万円。
第4位になって、ようやく別のパワートレインが登場した。約85台流通している3.5ハイブリッドG-エグゼクティブ。価格帯は約295万~約632万円。そして第5位も3.5ハイブリッドRSアドバンスの約62台で、価格帯は約330万~約830万円となっている。
クラウンに限らず、税金の高い大排気量エンジン搭載車は新車時価格が高いものの、中古車になると敬遠されがちなので、豪華装備でも相場は下がりやすい。
したがって、現行型クラウンの中古車を狙うのであれば、3.5ハイブリッド車が狙い目だ。
最も上位グレードの3.5Lモデルは元から豪華装備が付いている上に、税金が高いことなどから中古車は敬遠されがちで相場は下がりやすい。よって現行クラウンの中古車の狙い目は3.5Lモデルである
もし税金面が、というのであれば、2.5ハイブリッドのRSもしくはRSアドバンスを外すのがベターだ。
流通台数の多いS Cパッケージでも割安感は大きいので、人気グレードを外すと期待以上の買い物ができるはず。
そして少し気が早い話だが、もし、現行型クラウンが最後のセダンとなった場合、中古車相場は上がるのかどうかだが、ひと足早く絶版車となったマークXの中古車相場を見ても、ピンポイントでGRMNやGRスポーツといったモデルは高額となっているが、全体的には値落ち傾向。
新型クラウンの予想CG(ベストカーが製作したもの)。新型はFF化され、ボディサイズは全長4900×全幅1860×全高1450mm前後となりそうだ
これを踏まえると、MT車の設定がない現行型クラウンがFRセダンとはいえ、プレミアム相場になることは非常に考えにくい。
もし値上がり傾向となるとすれば、中古車の流通台数が少ない2Lターボエンジン搭載車だけは可能性はある。
もし、マイナーチェンジを行い2Lターボ車にMTを搭載したGRMNなどが登場したら、プレミアム価格は必至と言えるだろう。
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