カフェで出会った可愛い後輩
こんにちは。フォトグラファーの澤村洋兵です。
なんやかんやで続けさせてもらっているこの企画。いろんなクルマやオーナーさん達それぞれの想いが聞けるのが面白く、自分自身がワクワクしながら楽しんでいます(笑)
さて今回は、ボクがよく訪れる京都のカフェでバリスタとして働く友人“リョウタ”こと中尾亮太くんの愛車を紹介します。
元々、彼とは友人が営むカフェのスタッフとただのお客さんっていう仲でした。しかし、月日を重ねるうちに、いつの間にやら一緒に遊びに出かけるような仲に。彼はまだ26歳ってこともあり(僕の方がひと回りほど年上)、人生相談を受ける機会などもあって、気がついたら可愛い後輩になっていました。
ちなみに、彼が働く京都のカフェ「CHALLE」は、香り豊かなコーヒーと、タコスやドーナツなどの軽食が楽しめるお店です。ぜひ行ってみてください。
クルマの“未来”を見に行ってみた!【ジャパンモビリティショー2025編】──連載|CCGとクルマでどうする?<第9回>
「セドリックワゴン」にたどり着くまで
そんなリョウタの愛車は真っ黒な「日産・セドリックワゴン(1994年式)」。
シックなカラーリングと直線的で男らしいフォルムが渋いクルマです。
話を聞いてみると、彼のクルマ遍歴はなかなか面白く、紆余曲折あってセドリックワゴンにたどり着いたことがわかります(笑)
元々香川出身だった彼は、京都に出てきた時に友人を含めた3人で“キッチンカー”として「スズキ・エブリィ」を購入。そのクルマを使って、色々と遊んでいたらしいのですが、ある日、そのメンバーのうち1人が「ジープ・ラングラー」を購入。急に1人だけマイカーを所有するということになり、そこで悔しい気持ちが込み上げてきたそう。
そして、その悔しさの勢いに任せ、ネットで見かけた中古のアウディを買いに、現金を握りしめて中古車屋さんに行ったらしいのです。しかし、なんとその日の午前中に先約が決まっていて購入できず。さらに悔しさが増してしまい、帰りに立ち寄った別の中古車屋さんで「ミニクーパー」を購入したんだとか。
それがリョウタが初めて自分で買ったマイカーでした。
若い時のこういう感情ってすごい分かりますよね。悔しさももちろん「とにかくクルマが欲しい!」って熱い気持ち(笑)
これも運命? 兄弟車「グロリアワゴン」が目の前に
そのミニクーパーは、乗り心地も良く、とても気に入っていたらしいのですが、釣りなどのアウトドアが趣味な彼にとっては少し積載量に不満が……。次はワゴン車がいいなぁと思いながら、また新たなマイカーを探すようになります。
そこで気になりだしたのが「トヨタ・マークIIワゴン」「日産・セドリックワゴン」「日産・グロリアワゴン」。中でもセドリックワゴンの顔つきが好みだったとか。それでも安い買い物ではないし、不安はつきもの、「本当に良いのだろうか」「乗り心地はどんな感じなんだろう」と思い悩んでいたそう。
そんな時に、たまたまボクが兄弟車であるグロリアワゴンを購入。見せびらかしに行ったところ、めちゃめちゃ乗りたそうな顔でこちらを見ていたので運転させてあげることに。それが決め手になって「よし、これだ!」と購入することになったそうです(笑)
現代のクルマには見られない直線的な美しさ
そんな風にして手に入れた「セドリックワゴン」には、彼なりのお気に入りポイントがいくつもあります。
まずは、彼が惹かれたというフロントの“顔つき”。
まっすぐに伸びたフェンダーに角目のライト……今の時代にはあまり見られない直線的な美しさに心を動かされたそうです。この感覚は僕も強く共感できます。当時ならではの無骨なデザインは、今もなお、強い存在感を放っています。
そして「デイトナのホイール」に「ホワイトレタータイヤ」という組み合わせの足回り。ホワイトリボンタイヤも好みだったそうですが、全体のバランスを考えてこちらを選んだとのこと。
インテリアのシックなムードを演出する、紺色のベロア調シートもカッコいいポイント。まるでソファのような手触りと質感で長時間のドライブでも居心地のいい空間になっています。
さらに今後は、ステアリングを“モノ”としてのカッコよさを感じる「ナルディ」に替えたいとも話していました。こうして「いつかこのパーツに交換するんだ!」とカスタムを重ねていくのも乗り物の醍醐味ですよね。
もちろん、今の仕様も十分に魅力的。個人的には、ある意味“リョウタらしさ”が出ていて好きなんですけどね(笑)
仕事も遊びも……人生を一緒に過ごす相棒
そんなセドリックワゴンには、彼の趣味のアイテムもたくさん詰まっています。
ラゲッジスペースには、釣りで使うルアーが入ったケースやスケートボードを積み込み。ルーフにはロッドホルダーを設置して、こだわりの釣り竿を収納。休みの日には、友人と一緒にドライブしながら、釣りに出かけるのが最近の楽しみなんだとか。もちろんボクと一緒に出かけることもあります。
彼にとって仕事でも趣味でも、普段の生活に欠かせない存在となったセドリックワゴン。もしかしたら誰よりも彼の日々の感情や人生を見ているのは、このクルマかもしれませんね。
ボクから見ても彼の“最高の相棒”になっていると感じます。
旧車あるあるの故障については「バンバンしている」とのこと。これまでに発電機のファンベルトやダイナモなどが故障して交換するなど、何かと手がかかっているそうです。
それでも「ちゃんとお世話しないと機嫌が悪くなるところも含めて、生き物のように可愛がっている相棒です!」と楽しそうに話していました。
相棒と呼びたくなるクルマの理由のひとつに、“世話が焼けるところ”ってのもあるかもしれませんね(笑)
ボクやリョウタのように、相棒と呼べるクルマを見つけることは、人生に新たな幸せをプラスすることのように思います。
興味のない人からすれば「なんのこっちゃ」かもしれませんが、ここを読んでいるみなさんはきっと旧車が気になっているはず。まだ“相棒”を見つけていないなら、思い切って一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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