メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、F1第9戦スペインGPでアンドレア・キミ・アントネッリのパワーユニット(PU)にトラブルが発生したことについて、今後エレメントの使用数が規定を超えてペナルティを受ける可能性があることを示唆した。
メルセデスのスペインGPは最初から最後まで計画通りには進まず、チームはコンストラクターズ選手権でフェラーリに後れを取ってしまった。ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは、スタートでフェラーリのドライバーにポジションを奪われ、その後メルセデスの問題はさらに悪化した。
メルセデスのラッセルは4位「1周目にフェラーリに抜かれた自分にいら立つ」アントネッリはPUトラブルでリタイア
最悪の事態はレース終盤に起きた。アントネッリは、PUトラブルによりレースを最後までやり抜くことができなかったのだ。チームにとって唯一の慰めは、ラッセルが第2スティントの終わりにハミルトンをアンダーカットした後、今でも議論されている状況のなかでフェルスタッペンを上回ったことだった。
アリソンにとって、PUの不具合は週末の最もネガティブな面だった。アリソンは、アントネッリのパワーユニットのエレメントについて、グリッドペナルティを受けずに残りのシーズンを乗り切ることはなさそうだと認めている。
「PUに何が起きたのかはまだわからない。PUはブリックスワースに戻ってきた。それを分解して何が起きたのかを把握し、我々のチームだけでなく、カスタマーチームも含めて、すべてのレースエンジンに対して推奨事項として何をする必要があるか検討することになる」
「残りのシーズンでこのようなことが繰り返されないことを願っている」
そして、この不具合がアントネッリのシーズンに及ぼす影響について、アリソンは、「PUの持ち分に一定のプレッシャーがかかる」と認めた。
「次のレースウイークに新しいパワーユニットを投入しても、ペナルティを受けることはない。なぜなら、年間でペナルティなしで使用できる最大数をまだ下回っているからだ」
「まだシーズンの3分の1しか過ぎていない。もし年末まで持ちこたえなければならないとしたら、残りの持ち分にかなりのしわ寄せがあるだろう。残りのリソースをうまく活用する方法をただ検討するだけだ」
「パワーユニットがその寿命を全うする前に持ち分から外れることは、明らかによいことではない」
アリソンとチームのメンバーはこの状況を懸念しているが、その一方でアリソンは、アントネッリとは前向きに取り組み続けられていると述べた。
「キミは若く、若者にある楽観主義に満ちているが、ここに至るまでの我々の失敗が、キミからいくつかの機会を奪ってしまったことは間違いないと思う。わずか3レースで2回のDNFが発生した。1回はシャシー、もう1回はPUの問題が原因だった。これはかなり受け入れ難いことだ」
「キミ自身を見れば、彼はまだ発見すべきものがたくさんあることをわかっているだろう。しかしそのなかでも、彼とは非常に前向きな取り組みを多く行っており、バルセロナのような非常にダイナミックなコースで走る素晴らしい経験も積んできた。路面温度が50度近くまで上昇し、そのようなコンディションでソフトタイヤのマネジメントを行った。それにより、彼に非常に速いペースで経験を積ませることとなったが、彼はそれをかなりうまくハンドリングしていた」
[オートスポーツweb 2025年06月09日]
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