日本に上陸した新型アウディ「Q6 e-tron quattro advanced」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った! 最新のピュアEVの実力に迫る。
新型アウディQ6 e-tron quattro advancedの特徴
実はかなりお買い得!──新型アウディQ6 e-tron quattro advanced試乗記
1.概要2.エクステリア3.先進の灯火類4.インテリア1.概要
アウディの新型「Q6 e-tron」は、ミドルクラスサイズのピュアEV(電気自動車)だ。
e-tronは、アウディのピュアEVモデルに与えられるサブネームだ。SUVタイプのe-tronは2019年にデビュー。フラッグシップモデルとして「e-tron」が販売開始された。ちなみに、このe-tronは、2022年のマイナーチェンジで「Q8 e-tron」に名称変更。わずか3年でモデル名が変更になるとは、今が激動の時代だということを感じさせる。
もっとも、アウディのピュアEV戦略の躍進を考えれば致し方ない。現在e-tronのSUVラインナップは、Q8 e-tronを皮切りに、コンパクトサイズのQ4 e-tron、そして今回のQ6 e-tronの3種類も用意する。トヨタや日産、ホンダといった日本メーカーにはない豊富なラインナップだ。
2.エクステリア
新型アウディQ6 e-tronのボディサイズは全長4770mm、全幅1940mm、全高1695mm。全幅2.0m超の輸入車が増えた中、全幅を1.9m台に抑えているのは評価したい。
試乗した新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのエクステリアは、美しい。面の処理が巧みで、ひと目で精緻な印象を受ける。プレミアムブランドにふさわしいデザインだ。このデザインだけで、新型アウディQ6 e-tronを選んでも、決して後悔はしないはず。
新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのフロントまわりは立体な造形のシングルフレームとサイドエアインテークが目をひく。デビュー当初こそシングルフレームの大きさに、人々は驚いたものの、時を経て、アウディにとってなくてはならないアイデンティティとなった。しかも、ライバルがもっとインパクトのあるフロントグリル採用車を投入する中にあって、控えめ。BMWの新型「7シリーズ」の巨大なキドニーグリル(フロントグリル)と比べたら、穏やかな表情が微笑ましい。
3.先進の灯火類
新型アウディQ6 e-tron quattro advancedは、高い位置に配置されたデジタルデイタイムランニングライトなどによって先進性を強調する。アウディは灯火類に力を入れているので、見た目のみならず性能もピカ一だ。
新型アウディQ6 e-tronは、世界初のアクティブデジタルライトシグネチャーを搭載する。プレスリリースには「5台のドメインコンピューターが搭載され、その内の1台によって制御されるソフトウェアモジュールにより、このライトシグネチャーが可能になります。ライティングデザインと新しいテクノロジーを完璧に融合することにより、Audi Q6 e-tronのライトは、これまで以上に鮮やかでインテリジェントに見えます」と、謳う。
フロントに採用された、新設計のマトリクスLEDヘッドライトには計61個のLEDセグメントを装備。デジタルライトシグネチャー装着時には、MMIから最大8パターンのライティングを選択可能だ。
リヤに搭載した第2世代のデジタルOLEDリヤライトには、合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルを装備。専用開発されたアルゴリズムにより10ミリ秒ごとに新しい多層的な画像を生成する。フロント同様にMMIから8パターンのライティングシグネチャーを選べる。
実際にMMIでさまざまなパターンを見ると、心躍る。日々使うクルマに変化をもたせることで、いつでも新鮮な気持ちをキープできそう。“倦怠期”とは無縁だ。
昨今、先進装備はいくつもあるけれど実際に目でみてわかるような仕掛けは意外と少ない。特にハンドリングやパワートレインまわりの先進技術は、頭でこそ理解しても、実感しにくい。ゆえに、アウディの灯火類はひと目でわかる“先進感”がユーザーの満足度を高めそうだ。
しかも、先進の灯火技術は、見た目に美しいだけではなく、コミュニケーションライト機能として安全性を高める。
たとえば、乗員の降車時や、前方に障害物を検知した場合、周囲のドライバーや歩行者などに、特定のライトシグネチャーで警告する。ライトシグネチャーは車両周辺の状況に応じた専用のシグネチャー(警報シンボル)で道路使用者に注意喚起するのだ。
4.インテリア
新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのインテリアは、アウディならではのシンプルなデザイン。レザーやウッドパネルといった天然素材を、これでもか! と、たっぷり使ったゴージャスな雰囲気とは異なる。
ただしプラスチックや金属のトリムは、クオリティが極めて高いので安っぽさは皆無。見ても乗っても、“イイクルマ”であるのがよく伝わる。
新型アウディQ6 e-tron quattro advancedのインパネには、巨大なインフォテインメントディスプレイがでーんと鎮座する。11.9インチのバーチャルコックピットプラスと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成された「MMIパノラマディスプレイ」は圧巻。
しかも、ただ“デカい”だけではなく視認性にも配慮。凹面形状のディスプレイがドライバーに向けられている上に、照度やフォント、表示内容を精査しているから、見づらさはナシ。また、目が疲れるようなことも皆無だった。
ディスプレイのカーブを描く輪郭は、アウディのシングルフレームグリルを連想させるのがポイント。アンビエントライトの効果により夜間には宙に浮かんでいるかのように見えたのも、先進的でよろしい。
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