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【10年ひと昔の新車】三菱 アウトランダーPHEVは驚きの完成度を誇る新ジャンルSUVだった

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【10年ひと昔の新車】三菱 アウトランダーPHEVは驚きの完成度を誇る新ジャンルSUVだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、三菱 アウトランダーPHEVだ。

三菱 アウトランダーPHEV(2013年:車種追加)
ランサーエボリューションやパジェロで培ってきた高度な4WD技術とi-MiEVの開発で得られたEV技術、このふたつは三菱の財産であり、ライバルに対して優位に立つところだ。このふたつの技術をシンクロさせて誕生したのがアウトランダーPHEVだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

ふたつの動力源を用いて走るハイブリッド車に外部充電システムを追加し、モーター走行の領域を広げたのがプラグインハイブリッドだ。その代表はプリウスPHVだが、EVに関して有形無形のノウハウを持つ三菱は、プリウスとは性格の違うハイブリッド車を送り出した。

PHEVと呼んでいることからもわかるように、アウトランダーPHEVは「電気自動車をベースにしたプラグインハイブリッド」だ。前後に配したモーターを主役の座に据えたツインモーター4WDで、通常はモーターだけで走行を行う。

EVの弱点は寒さに弱く、航続距離も短いことだが、この弱点をカバーするために走りながらエンジンを使って充電を行う。モーター走行中にバッテリー残量が少なくなると、自動的にエンジンをかけて発電し、モーター走行を続けられるようにした。ちなみに前後の駆動モーターの最高出力は各82ps、EV航続可能距離は60.2kmだ。EV走行でも120km/hまで出せる。

始動用のプッシュスイッチを押すと、i-MiEVと同じように「READY」ランプが点く。ジョイスティックタイプのセレクターをDレンジに入れ、アクセルペダルを踏み込むとまずはEV走行を開始する。EV走行は驚異的な滑らかさだ。V8エンジン以上に上質で、振動はほとんど感じず、静粛性も高かった。モーターはトルクの立ち上がりが早いから、市街地のような走りのステージなら難なく流れをリードすることができる。

アクセルを戻したり、ブレーキを踏むと減速エネルギーを使って回生を行う。これを電力に換え、バッテリーに充電する。バッテリーの残量が少なくなってきたり、アクセルを強く踏み込むと自動的にエンジンがかかる。モーターが主役のシリーズハイブリッドだが、それを証明するように、ふつうに流れにまかせて走っているとなかなかエンジンがかからない。

重量級ボディをものともしない運動性能に感激!
エンジンが始動したときも切り替わったのがわからないくらい自然な感覚だ。ただし、一気に急加速しようとすると物足りなく感じることがあった。鋭い加速力を引き出したいときはシフトレバー後方にある「セーブモード」に切り換えればいい。エンジンとモーターの両方でパワーとトルクが一気に盛り上がるから、1.8トンを超える重量ボディであることを忘れてしまうほどタイムラグなしの刺激的な加速を満喫できる。

もうひとつの「チャージモード」を選ぶと、エンジンで強制的に発電を行い、駆動用バッテリーに充電する。これなら充電設備がないところでも電欠の心配をしなくて済む。EVの特性を知り尽くした三菱らしいアイデアだ、と感心したのが、回生ブレーキの6段切り換えシステムだ。電費を良くするためにパドルシフトを使ってエンジンブレーキの要領で、回生ブレーキの効きを自在に変えることができる。

ハンドリングとフットワークも冴えている。駆動用バッテリーを車体中央部のフロア下に搭載して重心を下げているし、前後の重量配分も50:50に近く、軽やかなフットワークを味わえる。しかも4WD化しているからコーナリングしたときの接地フィールが良く、コントロールできる領域も広い。背は高いがハンドリングは正確で、回り込んだコーナーでも気持ちいい回頭性を披露した。

ランエボ譲りの左右駆動力配分のAYCも気持ちいい走りに大きく貢献している。また、乗り心地も上質だ。モーターとバッテリーで増した重量が、いい意味で大人の味わいを生んでいる。225/55R18サイズの大径タイヤを履いていたが、荒れた路面や段差を乗り越えたときでもショックを上手に受け流しているのも感心した。

ガソリンエンジンを積むアウトランダーと比べると価格は張るが、補助金を使えば差はグッと縮まるし、加速フィール、操る楽しさともに一歩上を行く。もちろん、実用燃費もいい。SUV党だけでなく、幅広いユーザーに勧められる1台だ。

三菱 アウトランダーPHEV Gプレミアムパッケージ 主要諸元


●全長×全幅×全高:4655×1800×1680mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1820kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:1998cc
●エンジン最高出力:87kW(118ps)/4500rpm
●エンジン最大トルク:186Nm(19.0kgm)/4500rpm
●モーター最高出力:前60kW(82ps)、後60kW(82ps)
●モーター最大トルク:前137Nm(14.0kgm)、後195Nm(19.9kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・45L
●JC08モード燃費:18.6km/L(ハイブリッド)
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):429万7000円

[ アルバム : 三菱 アウトランダーPHEV(初代) はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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みんなのコメント

5件
  • xyr********
    この車とても面白くて飽きなかったなぁ。結局34万km乗ってバッテリーがダメになりエラーが頻繁に起こってしまいましたが、本気でバッテリー交換(ヤフオクに中古バッテリーが出てた)を考えてました。
    最高傑作なクルマと思います。
  • Joe
    見た目が悪すぎて内容を台無しにしてる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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