最終戦の決勝レースを前に3チームがタイトルの可能性を残すスーパーGTのGT500クラス。ポイントリーダーの36号車au TOM'S GR Supraは、予選で3番グリッドを確保した。
決勝レースで2位以上に入れば、自力でタイトルを決めることができる36号車。ただもてぎ戦の予選は昨年もトヨタ・スープラ勢が苦戦したことから、36号車のドライバーである坪井翔も予選が重要になるとして、Q1突破が目標だと語っていた。
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しかし36号車は公式練習で3番手タイムをマークすると、予選でも宮田莉朋が順当にQ1を突破。Q2で坪井が3番手タイムを記録した。スープラ勢は6台中4台が12番手~15番手に沈んだが、その中でも36号車は際立ったパフォーマンスを見せた。
フリー走行ではグリップ感を得られず、良い状態で予選に向けた準備ができなかったという宮田。Q1突破も難しいと考えていた中で、Q1を担当するのは嫌だったと率直に語る。そんな中で、チームからかけられた言葉で気持ちが楽になったという。
「坪井選手は専有走行で2番手タイムだったので、彼の方が僕より見えている景色が確実にあったと思います。ドライバーは良いイメージがないとアタックには行きづらいんですよ」
「だからあんまり僕を頼ってほしくなかったっていうのは正直なところですけど……(笑)。でもチームも『SFでタイトルを獲っているドライバーがQ1に行って落ちたら、誰も文句言わない』と言っていたので、僕はそれに助けられたというか、気持ちが楽になりました」
予選では許容範囲のグリップを得られ、セットアップ変更に対する感度もあったという36号車。これまで決勝では強さを見せてきただけに、翌日のレースに向けてあまり不安要素はないようだ。
「僕らは周りよりもロングランができています。周りはあまりしていなくて分からないですけど、そこも変に不安を持つ必要はないと思います」
「去年も僕は37号車でビリからスタートして追い上げて6位まで上がれたし、ルーキー(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)も後ろから追い上げて3位まで上がれたので、もてぎでも諦めずに自分たちのベストを尽くせば、良いレースができるかなとは思っています」
「決勝は長いのでどれだけ速く安定して走るかがカギなので、そういう意味でもまだ、予選より不安要素は少ないかなと思っています」
「雨降らなきゃ何でもいいですよ。晴れてくれれば(笑)」と笑う宮田。スーパーフォーミュラとの“国内二冠”を引っ提げて海外へと羽ばたけるか。
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