■ファミリー向けの「カローラクロス」に「GR SPORT」設定の理由は?
トヨタのコンパクトSUV「カローラクロス」の改良に合わせて設定された「GRスポーツ(以下:GR-S)」。
【画像】超カッコイイ! これがトヨタ「カローラクロス “GR SPORT”」です! 画像で見る
GR-SはGRの世界を手軽に味わえる“入門編”という立ち位置ですが、カローラシリーズの中では「GRカローラ」とノーマルの「カローラ」を繋ぐ重要なポジションとなります。
どのような想いで開発されたのか。そして、そのためにはどのようなモディファイが行なわれているのか。GRの活動を長年追いかける筆者(山本シンヤ)が開発者に色々と聞いてみました。
――このクルマが目指したターゲットとコンセプトについて教えてください。
開発担当者:ノーマルのカローラクロス同様にご家族をお持ちの方が中心ですが、その中でも「走りへのこだわり」や「クルマへのこだわり」を少し持ったお客様を想定しています。実際に上位モデルや他社のスポーツグレードからの乗り換えも多いですね。
――要するに「クルマ好きのためのノーマル」というわけですね。販売の面でもかなり好評と聞いていますが。
開発担当者:カローラクロスをお求めになるユーザーの約10%をターゲットにしていますが、我々の予想を超える人気に驚いています。
――エクステリアの変更はフロント周りが中心ですが、新世代のGRの顔(ファンクショナルマトリックスグリル)がバランス良く盛り込まれていると感じました。
開発担当者:SUVはスポーツカーと違って顔が厚いので、アッパーを薄く、アンダー造形をより低く見せることで、低重心感を強調したデザインになっています。この辺りはデザイナーが頑張ってくれました。
――インテリアはスポーツシートに加えて、ブラック×スモークシルバーのコーディネイトも相まって、スポーティさだけでなく質の高さも感じました。
開発担当者:この辺りはGR統一のコーディネイトですね。スポーツ系モデルは走りの質に加えて所有の質も大事ですからね。
――ただ、残念なのはノーマルの上級グレード(「Z」グレード)に装着されるシートベンチレーションが未装備(シートヒーターのみ)だったり、「JBLオーディオ」の設定が無かったりと、装備面でモノ足りなさを感じるのも事実です。
開発担当者:スポーツ系モデルなのでできるだけ重量増加を抑えたかったのも理由の1つですが、ユーザーの方からも「なぜ、無いのか?」という声をたくさん聞いており、需要の高さを感じております。
――あと、フル液晶メーターは4つのデザインが選択できるのに、GR-Sの世界観にピッタリな「スポーティ」をデフォルトにしないのは、なぜでしょうか。
開発担当者:現時点ではこのモデルだけ設定をすることが難しくて……。
――いや、そんな面倒な話ではなく、納車前に営業マンへが設定するように指示するだけで解決できると思います。
開発担当者:その通りですね。この辺りは今後の検討課題にさせてください。
■パワートレインや走りのコダワリポイントは?
――パワートレインはノーマルには設定の無い2リッターハイブリッドを搭載。力強さはもちろん、GR-S専用のスポーツモードが良かったです。アクセルOFF時もエンジン停止をしないのはトヨタ初じゃないですか。
開発担当者:この制御は社内でも議論になりましたが、アクセルを再び踏んだ時のレスポンスの良い加速と意図通りのコントロール実現のためには、「是非ともやるべきだ!」と。
――ただ、パワートレインで1つだけいいたい事が……。ボンネットを開けた時に「何でエンジンカバー無いの?」とガッカリ。クルマ好きは細かい部分も気にしますよ。
開発担当者:そこは認識不足でした。満足度を高める工夫を検討します。
――フットワークはカローラの懐の良さはそのままに、より俊敏、より軽快な印象を受けました。イメージ的にはカローラクロスというより目線の高い「カローラツーリング」に近い乗り味かな……と。
開発担当者:車体側はリアバンパーブレースと締結剛性アップ(ノーマルと同じ)を行なっています。専用サスペンションに加えてGRカローラ用のロアアームブッシュを採用しています。これらにより、ステアリングへのダイレクト感、インフォメーションの伝わり方を明確にしています。チューニングはGRカローラも担当した凄腕技能養成部の大阪(大阪晃弘氏)が行なっていますので、GRのDNAもシッカリと繋がっています。
――タイヤは225/45R19サイズのヨコハマ「ADVAN フレバ」です。GRカローラと同じく「カローラ=アドバン」のイメージからの採用でしょうか。
開発担当者:そう言いたい所ですが、色々なタイヤをテストした結果、「ベストがこれだった」と言うのが本音です。ちなみに「C-HR」のGR-Sで採用したものと同じです。
――走りと乗り心地のバランスは非常に高いレベルだと思いましたが、音に関しては舗装によって差がでますね。
開発担当者:鋭いですね。実は我々も認識している部分なので、今後にご期待ください。
――すでに長期の納車待ちが発生していると聞いていますが、この辺りについては。
開発担当者:カローラクロスGR-Sは「あのGRカローラのDNAを身近に感じられる」モデルに仕上げましたので、多くの人に乗っていただきたいモデルですが、現在はお客様にご迷惑をおかけしている状況なのも事実です。生産キャパシティの増強は工場側と連携しながら一刻も早くお客様にお届けできるよう取り組んでいますので、もう少々お待ちください。(山本シンヤ)
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みんなのコメント
意味のない赤キャリパーとかにしてw