世界の実用コンパクトカー、ハッチバックモデルのベンチマークであり続けているのがVWゴルフ。その第8世代となる2021年登場のゴルフ8が、2025年1月、先代の7から7.5へと進化したのと同様に、VWゴルフ8.5として発売が開始されている。この@DIMEではすでにハッチバックのスポーツモデル、ホットハッチとの呼ばれる2Lターボエンジン搭載のGTI、ワゴン版のゴルフヴァリアントのベースモデルであるeTSI Activeの試乗記をお届けしているが、ゴルフII、ゴルフVIIヴァリアントハイライン、ゴルフ7.5ヴァリアントハイラインに乗ってきた筆者としては、標準型ゴルフ(GTIとRを除くという意味)のベストバイは、先代ハイライン同様の17インチタイヤを履くeTSI Styleだと考えている(Activeは16インチ)。
「これぞゴルフ!」といえるドイツ車らしい走り
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たしかに1.5L eTSI、116psエンジンを積み、16インチタイヤを履くゴルフ8からのActiveは軽快感、爽やかさある走りが特徴的だが、ドイツ車らしい、あるいは7.5までのゴルフらしい、ガッチリとした走りの質感の有無という点では、7以前のゴルフユーザーからすれば、やや物足りない印象が持てるに違いないように思える(Active、Styleに試乗した筆者の印象)。
画像はeTSI R-Line
そんなわけで、現ゴルフ7.5ヴァリアントハイラインマイスターのユーザーでもある筆者としては、標準型ゴルフの真打ち!?と言えそうなeTSI Styleの試乗記をお届けしたかったのだが、試乗車の都合でそれが叶わず、eTSI Styleと同じ1.5L eTSI 150psエンジンを搭載し、スポーティな18インチタイヤを履くeTSI R-Lineを試乗することにした。
eTSI Styleとの違いはR-Line専用インテリア、R-Line専用トップスポーツシート、R-Line専用レザーステアリング、ステンレスペダルクラスター、電子制御式ディファレンシャルロック”XDS”、R-Line専用スポーツサスペンション、225/45R18タイヤ、7.5J×18アルミホイールの装備ということになり、フロントとサイドに「R」のエンブレムが装着される。ややこしいのは、本物の「R」と同じエンブレムであり、本物の「R」は、リヤにも「R」のエンブレムが付くこと(eTSI Style にあるeTSIのエンブレムはない)。こう言っては何だが、2.0L TSIターボエンジン、333psのサーキット走行をも視野に入れた「R」と、標準型ゴルフeTSI Style と同じ1.5L eTSI 150psエンジンを搭載するR-Lineは「R」つながりはあっても、まったく別物である。
150psを発生するゴルフ8.5 eTSI R-Lineを走らせれば、エンジンのパワーフィール、トルク感は116psのeTSI Activeとは大きく異なる。もちろん、実用エンジンそのものだが、パワフルさ、トルクの厚みは一枚上手。往年のゴルフらしさある上質なエンジンフィールに満足することができる。
乗り味も16インチタイヤを履くTSI Activeとは別物と言っていい。とにかく、ボディ剛性の高さを実感できるドシリ、ガッチリとした、「これぞゴルフ!!」「これぞ(往年の)ドイツ車」と感じられる、クラスを超えた重厚さ、ビシリとした骨太な乗り心地に納得できるに違いない(筆者もだ)。
走りは最高、でもナビは…?
今回、東京から那須高原までの、一般道、高速走行、山道走行を含めた試乗コースを設定したのだが、ゴルフならではの高速走行での安定感、安心感の高さ、山道でのステアリングの正確さ、路面に張り付くようなフットワークテイスト、ACCの作動には感心したものの、R-Line専用スポーツサスペンション、225/45R18タイヤの装着もあり、一般道、荒れた路面での乗り心地はけっこう硬め。むしろ本物の「R」のほうが心地よいかも知れない…というぐらい、ゴツゴツしたタッチに見舞われる場面もあったのだ。
そうした硬派でスポーティな乗り味を標準型ゴルフで望むならR-Lineは格好の選択になりうるものの、ドイツ車らしい骨太さのある、しかし上質・快適な乗り心地を期待するなら、やはり17インチタイヤ装着車= eTSI Styleが、標準型ゴルフ(とヴァリアント)のベストバイだと思えたのも本当だ。ちなみにゴルフ8.5は後席にも余裕があり、後席エアコン吹き出し口は独立温度調整も可能となっている。
ところで、VW純正のインフォテイメントシステム”Discover”だが、12.9インチのサイズ、改良されたインターフェースは褒められても、目的地設定(検索機能)に関しては現在、筆者が使っている7.5までのインフォテイメントシステム”Discover”、あるいは国産車のナビに及ばない印象を受けた。使い方にもよるだろうが、国産車のナビなどに慣れた人は戸惑うかもしれない。インフォテイメントシステム”Discover”はインテリア、インパネデザインを完結するためにあるべきだが、購入前に、ショールームや試乗車で、実際に複数の検索方法、目的地設定を行ってみて確認することを薦めたい。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹
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