現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【試乗】「可もなく不可もない」は最大の褒め言葉! VWゴルフ&ヴァリアントの最新モデルに乗った

ここから本文です

【試乗】「可もなく不可もない」は最大の褒め言葉! VWゴルフ&ヴァリアントの最新モデルに乗った

掲載 18
【試乗】「可もなく不可もない」は最大の褒め言葉! VWゴルフ&ヴァリアントの最新モデルに乗った

 この記事をまとめると

■VWゴルフは1974年に登場し、現行型で8代目となる

国産コンパクトカー4台が宣戦布告! 世界のベンチマークVWゴルフを超えたか徹底分析

■2025年1月、ゴルフとゴルフヴァリアントがマイナーチェンジを実施

■木下隆之さんがゴルフ、ゴルフヴァリアントの最新モデルに試乗した

 8代目ゴルフがマイナーチェンジ!

 フォルクスワーゲンの「フォルクス」は「国民」を意味し、「ワーゲン」は「クルマ」です。つまり、民衆のクルマとして社名が名付けられているのは有名な話ですが、そうなるとフォルクスワーゲンが開発するクルマが大衆をターゲットにしているのは理にかなっています。

 さらに、フォルクスワーゲンの象徴的モデルである「ゴルフ」が民衆に好まれる味付けになっているのも納得です。デビューは1974年で、すでに50年も国民に支持されているため、クルマとしての欠点があるはずありません。

 2021年に発売を開始した現行モデルは8代目を迎えています。ゴルフがドイツ国民に、いや、世界中で支持されているのは、絶え間ない改良の積み重ねによるものかもしれません。今回、その8代目ゴルフがマイナーチェンジを受けて誕生しました。

 結論からいえば、完成度は完璧です。どこにも欠点はありません。ベン図で考えると、AとBの交わるポイントにたとえることができます。誰もが納得する味わいです。今回ドライブした新型「ゴルフ」と「ゴルフヴァリアント」は、見事にまとまっていました。

 前後のデザインに手が加えられていますが、劇的な変化は少ないです。ヘッドライトの「IQ.LIGHT」が500mのハイビームの照射に進化し、さらに安全性が高まりましたが、改良されたのはむしろ室内にあります。

 モニターは12.9インチに拡大され、フォルクスワーゲンの室内操作はほぼモニター内に集約されています。物理スイッチを省略するのが主流なので、欠かせないのはモニターの大型化です。遅ればせながら、ここに手を入れたことになります。

 可もなく不可もないことこそが魅力

 今回試乗した「eTSI」に組み込まれている48V電気モーターは、ガソリンエンジンとターボの極低回転域のレスポンスとトルクの不足を補ってくれます。そのため、発進の瞬間からトルクが満ち溢れ、最高出力116馬力とは思えない推進力に驚かされました。

 これまでベースグレード「active」には直列3気筒が搭載されていましたが、ガソリン仕様はすべて直列4気筒1.5リッターに統一され、116馬力と150馬力の制御が整ったのも朗報です。直列3気筒と4気筒では、質感に大きな差があります。「active」はゴルフの廉価モデルでありながら、チープな印象はまったくありませんでした。

 もちろん、直列4気筒の2リッターターボディーゼル「TDI」も、最大トルク360Nmを発生し、力不足を感じることはありません。

 試乗車として選んだワゴンボディのヴァリアントは、ハッチバックに比べて80kg重くなっています。しかし、むしろ加速感は鋭いです。低回転トルクが有利なディーゼルに加えて、中間トルクを強化するターボが、その加速感の鍵になっています。

 ちなみに、フットワークは可もなく不可もなくと表現したいです。ハンドリングは鋭さもなければ鈍重でもありません。冒頭で紹介したベン図のAとBと同じように、どこにも不満はなく、かといってとくに満足感があるわけでもありません。欠点はまったく見当たらず、それでいてドライバーを高揚させるような刺激もないのです。

 これは決して否定的な意見ではなく、最大の褒め言葉です。フォルクスワーゲンは社名で「国民車」と宣言しています。万人の期待に応えることが使命だからです。

 じつは、ゴルフには刺激に溢れた「GTI」があります。その試乗インプレッションは近日中に紹介する予定です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

意外なほどパワフルで驚いた初ワインディング話【ヒョンデ・コナ長期レポート#9】
意外なほどパワフルで驚いた初ワインディング話【ヒョンデ・コナ長期レポート#9】
AUTOCAR JAPAN
カワサキ『Z900 SE』がフルモデルチェンジ!“Sugomi”デザイン進化、注目はターンバイターンナビの初採用…大阪モーターサイクルショー2025
カワサキ『Z900 SE』がフルモデルチェンジ!“Sugomi”デザイン進化、注目はターンバイターンナビの初採用…大阪モーターサイクルショー2025
レスポンス
「日本一カオスな駅」が大変貌へ!超巨大な再開発で再整備  ついに“迷駅”から脱却か?
「日本一カオスな駅」が大変貌へ!超巨大な再開発で再整備 ついに“迷駅”から脱却か?
乗りものニュース
濃厚な味付けの牛すじをご飯にオンしたら至福のひと口が待っている! 日本一裕福な村にある「日光橋食堂」味もコスパも最強だった【懐かしのドライブイン探訪その9】
濃厚な味付けの牛すじをご飯にオンしたら至福のひと口が待っている! 日本一裕福な村にある「日光橋食堂」味もコスパも最強だった【懐かしのドライブイン探訪その9】
WEB CARTOP
「ショート」とか「ロング」とか……エンジンのボア・ストローク比とは? どんな違いがある?
「ショート」とか「ロング」とか……エンジンのボア・ストローク比とは? どんな違いがある?
バイクのニュース
80年ぶりの帰国! 国内現存ゼロの「激レア日の丸戦車」里帰り成功 ボロボロだけど「3年後には動かします」
80年ぶりの帰国! 国内現存ゼロの「激レア日の丸戦車」里帰り成功 ボロボロだけど「3年後には動かします」
乗りものニュース
ゼロハリバートンが新たに手がける「伝統と革新のアルミラゲージ」とは? 創業当時の製法・素材に回帰しながら軽量化に成功
ゼロハリバートンが新たに手がける「伝統と革新のアルミラゲージ」とは? 創業当時の製法・素材に回帰しながら軽量化に成功
VAGUE
制限高さ2.0m、低いガード…京王線・幡ヶ谷~笹塚
制限高さ2.0m、低いガード…京王線・幡ヶ谷~笹塚
レスポンス
袖元を鮮やかに飾るメタリックブルーがカッコいい! ドイツの飛行船“ツェッペリン号”100周年記念シリーズ新作の魅力とは
袖元を鮮やかに飾るメタリックブルーがカッコいい! ドイツの飛行船“ツェッペリン号”100周年記念シリーズ新作の魅力とは
VAGUE
【米国】1.8リッター“水平対向6気筒”エンジン搭載! ホンダ新「ゴールドウイング」発表に反響あり! “エモい”専用カラー&さり気ない記念バッジに「こういうのが嬉しい!」の声!
【米国】1.8リッター“水平対向6気筒”エンジン搭載! ホンダ新「ゴールドウイング」発表に反響あり! “エモい”専用カラー&さり気ない記念バッジに「こういうのが嬉しい!」の声!
くるまのニュース
4万人強の来場者が横浜・山下ふ頭でレーシングカーを堪能【JAFモータースポーツジャパン2025 in 横浜】
4万人強の来場者が横浜・山下ふ頭でレーシングカーを堪能【JAFモータースポーツジャパン2025 in 横浜】
AUTOSPORT web
レクサス『LX』初の電動モデル「700h」、ダンロップ「GRANDTREK H/T31」純正装着
レクサス『LX』初の電動モデル「700h」、ダンロップ「GRANDTREK H/T31」純正装着
レスポンス
【MotoGP】アコスタ、KTM離脱の可能性が噂に……「出口を探す時期ではない」とマネジメントは否定
【MotoGP】アコスタ、KTM離脱の可能性が噂に……「出口を探す時期ではない」とマネジメントは否定
motorsport.com 日本版
マツダ初のEV『MX-30 EVモデル』が生産終了、発売から約4年2か月で
マツダ初のEV『MX-30 EVモデル』が生産終了、発売から約4年2か月で
レスポンス
サーキット走行の必需品であり、ライダーの正装! 「革ツナギ」とは? 近年ではエアバッグも内蔵!!
サーキット走行の必需品であり、ライダーの正装! 「革ツナギ」とは? 近年ではエアバッグも内蔵!!
バイクのニュース
「地震で廃車になった新幹線」を活用へ! 10両→6両に短縮 与えられた“第二の人生”とは
「地震で廃車になった新幹線」を活用へ! 10両→6両に短縮 与えられた“第二の人生”とは
乗りものニュース
3位ラッセルを代表が「10点満点」と称賛。アントネッリはフェラーリのデブリを踏み、フロアに損傷
3位ラッセルを代表が「10点満点」と称賛。アントネッリはフェラーリのデブリを踏み、フロアに損傷
AUTOSPORT web
カーオーディオの最先端がここに集結! プロショップ&メーカーの最新デモカーレビュー
カーオーディオの最先端がここに集結! プロショップ&メーカーの最新デモカーレビュー
レスポンス

みんなのコメント

18件
  • ham********
    「可も無く不可も無く」・・・
    昔は、カローラなんかを表現するときの言葉だった記憶がある。
  • kmq********
    アメリカが掘って、掘って、掘りまくるから、当分はこれでいいです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

363 . 9万円 485 . 6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9 . 8万円 615 . 0万円

中古車を検索
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアントの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

363 . 9万円 485 . 6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9 . 8万円 615 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村