■カブらしいシルエットはそのままにインドネシアらしいテイストを加味
中国にインド、そしてアメリカに次ぎ世界の人口4位(出展:外務省/2017年の統計)に位置するインドネシア……ジャワ島を中心に1万3466もの大小の島により構成されるこの国には2億6400万人を超える人々が暮らしているのですが、『みずほ総研』のデータによるとその中の約65%の家庭がバイクを所有しています。
ホンダ新型「レブル500」が世界初公開!! 中免で乗れる250は?
つまりは国民の二人に一人がバイクに乗っている計算になるのですが、その中での主力となるのが日本製、もしくは日本の現地法人で生産された100~125ccクラスのモデルたちです。四輪の価格が100~200百万ルピアなのに対して約1/10となる10~15百万ルピア(日本円で8~12万円くらい)で購入できる小排気量バイクは、多くの市民にとって「日常のアシ」となっているのですが、実際に現地のカスタム・ショーに出展される車両を見ても、やはりこのクラスのモデルが中心になっています。
毎年10月の第一週、インドネシアの古都『ジョグジャカルタ』で開催される『KUSTOMFEST』は、他のアジア圏で行われるカスタムイベントの例に漏れず「小排気車カスタムの宝庫」といえる催しなのですが、ここに紹介する「PRIWE CUSTOM WORKS」というショップによる一台は、まさに典型的な『インドネシアン・スタイル』のマシンと呼べるかもしれません。
ベースとなったのはホンダ「ASTREA C800」という現地生産のカブ系85ccモデルなのですが、ご覧のとおり、その姿はノーマルからガラリと変えたもの。「JAY AIRBRUSH」というショップが手掛けたメタルフレーク(金属の粒を塗料に混ぜる手法)のペイントワークや金属部分に施された彫金の細かさなどは見事に尽きるものとなっています。
またフロントに取り付けられたフォークにしてもノーマルのボトムリンクを改造し、モノサス(一本サス)スタイルのスプリンガーにモデファイ。ハンドシフトに変更された変速方式やリアサスペンションの変わりに装着されたリジッドバーと相まって「チョッパーらしさ」を強調します。
■細部の統一感にも徹底して拘ったカスタム・カブ
LEDが内蔵されたヘッドライトやテールライト周りのボディ、前後ホイールのハブにも車体と同系色のペイントが施されており、一台のカスタムとしての完成度が高められていることも見逃せないポイントです。こうして見る者に「分かりやすく」手が加えられている部分は、インドネシアのマシンらしいフィニッシュといえるでしょう。
たとえば現在、我が国、日本のカスタムマシンやチョッパーは世界から注目を集め、高い人気を博しているのですが、あえていえば小排気量車系のマシンに関しては既に赤道直下の島国であるインドネシアが世界トップレベルにあると思います。もちろん、ビジネス的な側面を考えると大排気量車のカスタムが中心にある日本の中で、ここまで「カブ系」の車両に手を加えることは現実的に難しいのかもしれませんが、限られた状況の中でこれだけのクオリティのマシンを創り上げるインドネシアのカスタムビルダーの情熱には感服させられるのが正直なところです。
願わくばこの先、インドネシアが経済的に発展し関税の状況が変わり、大排気量車がカスタムの中心軸になったとしても、個人的にはこのマシンのような「ミニ・チョッパー」のカルチャーが未来に残り続けていってほしいと思う次第です。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」採用! 斬新デザインがカッコイイ「e:NS2」中国で予約受付開始へ
「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
マツダのETC取り付け位置に唖然……色々あってフツーの場所なったけど戻した方がよくね??
「盗まれた」県が怒りの声明 県道の工事現場から“かなり重い資材”が複数 被害総額300万円超
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
日本で大人気の「軽自動車」なんで海外で売らないの? コンパクトで「燃費・性能」もバツグン! “高評価”でもメーカーが「輸出しない」理由とは
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
もはやガソリン車より便利に…? 高速道の「EV充電器」怒涛の増設! 魔の空白区間?―“出ていいよ”
人気の無料地図アプリ「グーグルマップ」の道案内はまだ“純正カーナビ”にはかなわない!? 使いこなすのに覚えておくべきアプリの“クセ”とは?
みんなのコメント
なかなかアツいカスタムだな。
で、フロントブレーキはどこ行った?