新型「パジェロ」の豪州価格は6万8490豪ドルから
三菱自動車は2026年9月2日、新型「パジェロ」を世界初公開しました。
【画像】豪州では約772万円から! “ランクル250”より安い三菱新型「パジェロ」を写真で見る(30枚以上)
1982年に誕生した「パジェロ」は、本格的な悪路走破性や高い信頼性と乗用車に匹敵する快適性を融合したクロスカントリー4WD。今回の新型は、これからの三菱ブランドを象徴する新世代のフラッグシップと位置づけられています。
新型「パジェロ」は、2026年度、生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアへ投入予定。その後、世界約100の国へと展開する計画です。
そんななか、世界初公開の翌日となる9月3日、オーストラリア仕様の価格とグレード構成が明らかになりました。現地メディアが三菱自動車オーストラリアの発表として報じた価格は次のとおりです(オンロードコスト=登録諸費用などを除いたもの、以下同)。
「GLS 5人乗り」:6万8490豪ドル
「GLS 7人乗り」:6万9990豪ドル
「エクシード」:7万9990豪ドル
「GSR」:8万4990豪ドル
三菱自動車オーストラリアの特設サイトでも、「GLS 5」、「GLS 7」、「エクシード」、「GSR」というグレードラインナップと、2026年12月から新型「パジェロ」を豪州市場に投入することが案内され、すでに12月15日まで予約キャンペーンも実施されています。
エントリーモデルとなる「GLS 5人乗り」の6万8490豪ドルを1豪ドル=約112.5円前後で単純換算すると約772万円となります。
一見すると、日本車としてはかなり高額に感じられますが、豪州で直接のライバルとなるモデルと比べると、新型「パジェロ」が割安に見えてきます。
●“ランクル250”よりおよそ53万円安い!?
比較するのは、豪州で販売されているトヨタの「ランドクルーザー プラド」です。日本では「ランドクルーザー250」として販売されているモデルですが、オーストラリアでは以前のように“プラド”の名称を掲げています。
トヨタ・オーストラリアによると、現行“プラド”のエントリーグレード「GX」は7万3200豪ドルから。つまり、新型「パジェロ」の「GLS 5人乗り」との差額は4710豪ドルとなります。これは上記の為替で換算すると、およそ53万円。いずれも5人乗りのエントリー仕様で、比べると新型「パジェロ」の方がわずかながら低価格となっています。
また興味深いのは、7人乗りどうしで比較した場合です。パジェロの「GLS 7人乗り」は6万9990豪ドルで、「ランドクルーザー プラド」の3列シート7人乗り仕様である「GXL」は8万665豪ドルとなっています。差額はちょうど1万675豪ドル。上記の為替なら約120万円の差額となります。
もちろん、それぞれの装備レベルやグレード設定が異なるため、価格だけを単純に比べることはできませんが、それでも豪州では、新型「パジェロ」が「ランドクルーザー プラド」を強く意識できる価格帯であることは確かでしょう。
実際、現地メディアでは、新型「パジェロ」の主要な競合車種として“プラド”やフォード「エベレスト」などが挙げられています。
安いだけじゃない! エントリーグレードから本格4WDを採用
しかも新型「パジェロ」は、価格を抑えるためにメカニズムを簡略化したモデルではありません。
新型「パジェロ」は2.4リッター直列4気筒クリーンディーゼルを搭載。最高出力は204ps(150kW)、最大トルクは480Nmを発生し、新開発の8速ATを組み合わせます。
豪州仕様も、“SS4-II(スーパーセレクト4WD-II)”と“S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)”を組み合わせた4WDシステムが大きな特徴。三菱自動車オーストラリアは新型「パジェロ」について、“SS4-II”と“S-AWC”を初めて統合したモデルと紹介しています。
さらに、2WD、フルタイム4WD、センターデフをロックした4WDなどを使い分けながら、コーナリング時の安定性も高めたと説明しています。
加えて、「NORMAL」、「ECO」、「GRAVEL」、「SNOW」、「MUD」、「SAND」、「ROCK」という7つのドライブモードも用意されています。
エントリーグレードの「GLS」には5人乗りと7人乗りを設定し、上級のグレードの「エクシード」、「GSR」へと続く構成です。
「エクシード」には、20インチホイール、ブラックレザー内装、前後席ヒーター、14.3インチのディスプレイ、12スピーカーのヤマハオーディオなどを採用。豪州仕様でも、新型「パジェロ」は単なるタフなクロカンSUVではなく、フラッグシップとして上質さを強く打ち出していることが分かります。
●気になる日本価格はどうなる?
そこで気になるのが、日本仕様の価格設定です。豪州のエントリー価格である6万8490豪ドルをそのまま円換算すると約772万円となり、最上級グレード「GSR」の8万4990豪ドルは単純換算で約958万円となります。
では、日本でも700万円台後半から900万円台という価格になるのでしょうか? 現時点では、そう素直に判断することはできません。三菱自動車は新型「パジェロ」を2026年度中に日本市場に投入する計画を明らかにしていますが、日本向けのグレード構成や価格についてはまだ明らかにしていません。
そもそも海外仕様の価格を円換算した額と、日本で設定されるメーカー希望小売価格は必ずしも一致しません。市場ごとの価格戦略はもちろんのこと、装備レベルやグレード構成などが異なるからです。
そこで注目したいのが、日本ではどのグレードが販売されるのか、ということでしょう。豪州仕様には、価格を抑えた5人乗りの「GLS」が存在し、そこに1500豪ドルをプラスすれば7人乗りの「GLS」を選択できます。一方、上級グレードの「エクシード」と「GSR」は7人乗りとなっています。
もし日本にも比較的装備レベルを抑えた「GLS」相当の仕様が設定されれば、購入のハードルが下がる可能性があります。逆に、新たなフラッグシップとして7人乗りや上級装備を網羅した仕様を中心とするのであれば、エントリー価格も相応に高くなることが予想されます。
現在、三菱の国内ラインナップでは、「アウトランダーPHEV」の上級仕様が680万円(消費税込)を超えます。三菱自動車は新型「パジェロ」を新たなフラッグシップと位置づけていることを考えれば、「アウトランダーPHEV」を超える最高額モデルになる可能性が高そうです。
* * *
豪州では6万8490豪ドルからの価格設定となった新型「パジェロ」。現地の「ランドクルーザー プラド」よりエントリー価格で4710豪ドル、およそ53万円安く、7人乗りのベースグレードどうしではさらに大きな価格差となります。
日本仕様のグレード構成や価格はまだ明らかになっていませんが、豪州の“プラド”より低い価格帯からのスタートとなることを考えると、日本でも「ランドクルーザー250」との価格関係がどのような設定となるのか、注目したいところです。(VAGUE編集部)
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みんなのコメント
そうは言っても、高くなりすぎて、手を出せる人は限られますけどねぇ〜・・・