2025年6月26日(欧州現地時間)、日産自動車(以下、日産)は第3世代のe-POWERを搭載したコンパクトSUV「キャシュカイ(QASHQAI)」を発表。2025年9月から欧州での発売を予定している。
e-POWERのユニットをモジュール化してコンパクトに
キャシュカイは、日産のコンパクトSUVだ。2006年に欧州で初代が発表され、仕向け地によって若干サイズが異なるが、「ローグ」や「デュアリス」の車名も用いられた。日本でも2007年から2014年まで、初代が「デュアリス」の名で販売された。現行型は2021年に登場した3代目で、2024年にフェイスリフトが行われている。
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今回、キャシュカイに搭載された第3世代のe-POWERは、エンジンを発電専用とし、駆動はすべて電気モーターのみで行うシリーズハイブリッドシステムをさらに進化させたものだ。e-POWERならではの高い走行性能や、スムーズで気持ちの良い運転体験を損なうことなく、以下のように燃費性能と静粛性を向上させている。
●燃費性能:4.5L/100km(WLTP:約22.2km/L)に向上し、欧州Cセグメントクロスオーバー市場でトップクラスとなる最大航続距離1200kmを実現
●CO2排出量:116g/kmから102g/kmへ12%削減
●静粛性:第2世代比で最大5.6dB低減し、EVのような静粛性を実現
●スポーツモード選択時に10kW出力上げるモードを採用し、よりスポーティな走行体験を提供
高剛性化と軸構造の最適化で走行時の音や振動を大幅に低減
この新世代e-POWERでは、モーター/発電機/インバーター/減速機/増速機といった5つの主要部品をコンパクトで軽量なひとつのケースに統合した「5-in-1」のユニットを採用した。モーターの最高出力は11kW向上した151kW、バッテリー容量は2.1kWhと従来と同様のスペックを維持しながら、ユニット自体の高剛性化と軸構造の最適化により、走行時の音や振動を大幅に低減している。
このユニットに組み合わされるエンジンはe-POWER用に新開発された1.5Lの3気筒ターボで、日産独自技術のSTARC燃焼コンセプトによりシリンダー内燃焼の安定化を実現し、熱効率42%を達成。これにより、低速時でも静かで効率的な運転が可能だ。効率を最大化するための大型ターボや最終減速比の変更により、高速走行時のエンジン回転数を従来より約200rpm低くすることで、騒音の抑制にも寄与している。また、e-POWER専用とすることで可変圧縮技術は不要となった。
ADAC(ドイツ自動車連盟)の燃費評価に基づく独立試験では、現行型の「キャシュカイ」と比較して、実走行条件で最大16%の燃費向上、高速道路では14%の向上が確認されている。
この第3世代のe-POWERを搭載したキャシュカイは、英国サンダーランド工場で生産され、2025年9月より欧州市場で発売予定。その後、アフリカおよびオセアニア市場にも順次展開される予定だ。また、第3世代のe-POWERは、日本市場においては2026年度の発売を予定している新型エルグランドに、また北米市場においては2026年度中に発表予定の新型ローグに搭載する計画だ。
[ アルバム : 日産 キャシュカイ e-POWER はオリジナルサイトでご覧ください ]
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