5月24日、アストンマーチンは新しい市販モデルDB12を発表。その翌日となる25日に、日本で実車が初公開された。
このアストンマーチンDB12は、同社の”次世代スポーツカー”の第一弾と位置付けられたモデル。4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、500kW(680PS)/800Nmとクラス最高のパワーを発揮する。加速性能は0-100km/hが3.6秒、最高速度は325km/hに到達する、ハイスペックマシンだ。その高いパフォーマンスに、最高レベルのラグジュアリーを組み合わせたという。これにより同社は、このDB12をグランドツアラー(GT)ではなく、スーパーツアラーという新しいカテゴリーの1台だとしている。
■ホンダF1、アストンマーチンと「共にチャンピオン目指す」。アストンマーチンからは”最後のピース”と期待
奇しくもこのDB12が発表されたのと同じ5月24日、アストンマーチンF1チームは2026年からF1でホンダと組むことを発表し、大きな注目が集まった。さらに今季はF1で開幕5戦中4戦で表彰台を獲得するなど、躍進著しい。このF1をはじめとした世界のモータースポーツの頂点で戦うことは、アストンマーチンのブランドおよび製品戦略の重要な柱になっているという。
当然、モータースポーツからのフィードバックもDB12には十二分に注がれている。アストンマーチンのリージョナル・プレジデント・アジアのグレゴリー・K.アダムズ氏によれば、F1ドライバーたちも開発中のアストンマーチンの市販車をドライブし、多くのフィードバックがもたらされ、実際の車両に活かされているという。アダムス氏は「ステアリングを握れば、それが分かると思います」と説明する。
このDB12は、2023年の第3四半期からデリバリーが開始される予定であるという。
アストンマーチンのCEOであるアメデオ・フェリーサ氏も、このDB12について次のように説明する。
「アストンマーチンのように長い歴史を備えたブランドは、過去を尊重することが重要です。しかし、それは過去を振り返ることではなく、110年前に創業者を突き動かした同じエネルギーと情熱を持って前進することを意味しています」
「新たなDB12によって、私たちはDBモデルラインアップを再び活性化し、アストンマーチンが真に卓越したパフォーマンスのスポーツカー・メーカーであることを再確認することができます」
「DB12は、クラスをリードするパフォーマンスと卓越したシャシーダイナミクスを、最先端のテクノロジー、完璧なクラフトマンシップ、完璧なデザインと組み合わせることで、アストンマーチンを新時代へと導きます」
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