フル乗車でも快適に移動できるクルマを紹介
アウトドアやキャンプの荷物は、ソロやカップルならともかく、多人数になるとどうしても多く、重くなりがちだ。高品質のクーラーボックス、発電機などまで積めばなおさらである。そこで気になるのが、重たい荷物、乗員満載でアウトドアフィールドに向かう際のクルマの動力性能だろう。
アウトドア=SUVにチョット待った! 一石二鳥が存在しないプロが教える難解なアウトドアカーの選び方
アウトドアフィールドが高地にあり、途中、上り坂が延々と続くようなシチュエーションでは、なおさらクルマの動力性能に余裕が欲しいところ。パワーやトルクに余裕がないと、エンジンを高回転まで回すことになり、同時に車内騒音が高まって、それがストレスになることもある。せっかくなら、快適絶好調のまま、アウトドアフィールドに辿り着きたいものである。
そこで、重たい荷物満載でもモタモタしない、フル乗車でも快適かつ楽しく目的地に辿り着けるアウトドア向きのSUVを紹介したい。
マツダCX-5
まずはマツダCX-5のスカイアクティブD、つまりクリーンディーゼルモデルだ。2.2Lターボエンジンは190ps、そしてトルクはなんと45.9kg-m(!)と強力。
ずしっと重いCX-5を余裕で走らすことができる、トルク自慢でもあるクリーンディーゼルエンジンだから、高速巡航では低回転を保ち、その上ディーゼルエンジンとは思えない上質で静かな走りを示す。
上り坂もグイグイ、涼しげに上ってくれる実力の持ち主なのである。操縦性、安定性も抜群だし、今ならフィールドジャーニーというアウトドア向きのグレードもあって、言うことなしではないか。
スバル・レガシィアウトバック
全高の高いSUV全盛の今、少しハズシ感覚で選べるアウトドアにぴったりの1台が、スバル・レガシイアウトバック。例えばフォレスターの全高は1715mm程度だが、アウトバックは1670mmと、本格SUVとして低全高だ。
しかも、水平対向1.8Lターボエンジンの最大出力177psはともかく、最大トルクはフォレスターでもっともハイパワーなスポーツグレードと同じ30.6kg-mと強力だ。
アメリカンサイズの全長の余裕から、後席、ラゲッジルームの広さも余裕の余裕。さらにあのハンズオフドライブも可能なアイサイトXが標準装備されるところも、長距離ドライブが当たり前のアウトドアドライブにうってつけということになる。
スバルらしい低重心パッケージによる走りの良さ、安定感の高さもストレスフリーで目的地に辿り着けるポイントとなる。もちろん、スバル自慢のAWDシステムに寄る走破性の高さ、Xモードによる悪路や雪道での脱出性能も抜群で、頼りがい満点だ。
トヨタRAV4
最後の1台はトヨタRAV4。とくにダイナミックトルクベクタリングコントロールを用いるガソリン車のアドベンチャーグレードは、アウトドアに似合うキャラクターの持ち主だ。
エンジンスペックこそ171ps、21.1kg-mながら、フルデジタルメーターのリングが赤くなるスポーツモードでは専用シフトスケジュール、4WD固定、ステアリングも手応えが増すように制御。トルクは2000rpmあたりから沸き上がり、加速力、ドライブフィールの骨太感が高まる。
ガソリンエンジンながら、クルージング中であれば車内の静かさはSUVらしからぬレベルにあるのも嬉しいポイントだ。さらに山道で威力を発揮する、ダイナミックトルクベクタリングコントロールの威力が頼もしい。それはスポーツモードでより鮮明になり、曲がりのシーンで一般的な4WDであればリヤ全体から押し出される感覚があったりするのだが、左右輪を別々に(0~100配分)制御するダイナミックトルクベクタリングコントロールは、左旋回なら右後輪からの駆動をアシスト。
曲がりやすさ、安心感はもう抜群で、クルマがスムースかつ積極的に曲がってくれる、狙ったラインをトレースしやすい積極的なアシストに、気持ち良さや痛快ささえ感じられるほどなのだ。SUVとしては全体的なクルマの動きは非常に滑らかで、ストレスのない上級感ある運転感覚に満足できるのがRAV4のガソリン車、ダイナミックトルクベクタリングコントロール装着車というわけだ。
ただし、RAV4史上もっとも速いモデルとなれば、エンジンが177ps、22.3kg-m、モーターが182psを発揮し、システム出力306psに達するPHVということになる。RAV4のHVモデル同様にAC100V/1500Wコンセントも用意され、アウトドアでの使い勝手は究極のレベルにあると言っていい。
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みんなのコメント
メインはアウトドアで車は移動の手段でしかない
その辺にあるキャンプ場は整備されているからFFでもFRでも問題無く入っていけるし