現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 違うようで似ている同門対決! ハリアー vs クラウンスポーツのどっちを買うのが正解か全方位比較してみた

ここから本文です

違うようで似ている同門対決! ハリアー vs クラウンスポーツのどっちを買うのが正解か全方位比較してみた

掲載 42
違うようで似ている同門対決! ハリアー vs クラウンスポーツのどっちを買うのが正解か全方位比較してみた

 この記事をまとめると

■クラウンスポーツはSUVのカテゴリーに分類されている

「4WDは高くて買えない」ケースじゃなくても積極的に「2WDのSUV」を選ぶメリットとは

■トヨタには似たようなキャラクターとしてハリアーも存在している

■パフォーマンスを求めるならクラウンスポーツでコスパを求めるならハリアーだ

 人気の似たモノ同士を徹底比較

 トヨタの人気SUVを購入する際、クラウンスポーツとハリアーが比較されることが多いという。「えっ、ハリアーが都市型SUVということはわかるけど、クラウンスポーツもSUVなの?」そんな疑問をもつかもしれないが、トヨタのHPでは、クラウンスポーツもしっかりSUVに分類されているのである。実際、スポーツを名乗るSUVは世界中に存在し(レンジローバースポーツなど)、クラウンスポーツはピアノブラック仕上げとはいえ、SUVのお約束であるホイールアーチモールディングをまとうなど、クラウン・クロスオーバー同様、SUV仕立てのスポーツモデルなのである。

 まず、両車の基本スペックから紹介しよう。どちらもともにTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)、GA-Kプラットフォームを使用する。

 2023年10月に発売(2025年7月に一部改良)されたクラウンスポーツは全長4720×全幅1880×全高1565~1570mm。ホイールベースは2770mm。駆動方式は4WDのみ。最低地上高はハイブリッドが160mm、PHEVが155mm。パワーユニットは以下のような構成だ。

・ハイブリッド:2.5リッターエンジン(186馬力・22.5kg-m)+モーター(フロント120馬力・20.6kg-m/リヤ54馬力・12.3kg-m)

・PHEV:2.5リッターエンジン(177馬力・22.3kg-m)+モーター(フロント182馬力・27.5kg-m/リヤ54馬力・12.3kg-m)

 価格はハイブリッドが510万円~、PHEVが765万円~だ。

 2020年6月発売(2025年6月に一部改良)のハリアーは全長4740×全幅1855×全高1605~1625mm。ホイールベースは2690mm。駆動方式は2WDと4WDが揃い、最低地上高は190~195mm。パワーユニットは以下の3種類がある

・ガソリン車:2リッターエンジン(170馬力、20.7kg-m)

・ハイブリッド:2.5リッターエンジン(177馬力・22.3kg-m)+モーター(2WD:120馬力・20.2kg-m)(4WD:フロント120馬力・20.2kg-mリヤ54馬力・12.3kg-m)。

・PHEV(4WD):2.5リッターエンジン(177馬力・22.3kg-m)+モーター(フロント182馬力・27.5kg-m/リヤ54馬力・12.3kg-m)

 以上のようなスペックだ。価格はガソリン2WDが371万300円~。ハイブリッド4WDが451万1000円~。PHEVは547万300円~となる。

 つまり、パワーユニットのバリエーションが幅広く、クラウンスポーツに対してリーズナブルなモデルが選べ、全幅がやや狭く、最低地上高に余裕があるのが、「トヨタの上級サルーンに匹敵する乗り心地と車内の静粛性を追求した」ハリアー。よりプレミアムな位置づけで、全方位隙なしのエクステリアデザインをまとったフェラーリを思わせるルックス、そしてクラウンのなかでも走りを含めて飛び抜けてスポーティなキャラクターをもつのがクラウンスポーツということになる。

 だから、両車の選択は難しくない。かつてのクラウンのような走行感覚×流行りのSUVのルックスを望むならハリアー。トヨタの高級スポーティカー×SUVの走りに振ったキャラクターやルックスに惚れたのであれば、迷うことなくクラウンスポーツだろう。何しろクラウンスポーツは走りにかかわる部分も特別で、ボディの結合剛性を高めるレーザースクリューウェルディング、専用のサスペンションセッティング、DRSと呼ばれる後輪の向きを前輪と逆向きまたは同じ向きに制御できる4輪操舵システム、コーナリング中の旋回性能を高めるACAと呼ばれるアクティブコーナリングアシストなどを採用・搭載している。

 ドライブモードセレクトとしてECO/NORMAL/SPORT/CUSTOMとEVドライブモードを備えるほか、運転席にはボディの風の流れの乱れを低減する除電スタビライジングシート、ボディ底面にはエアロスタビライジングアンダーボディを採用する凝りようなのである。もっとも、インパネなどを含むインテリアデザインそのものは先に発売されたクロスオーバーとほぼ同一。色使いなどがスポーツ専用となる。

 クラウンスポーツを外から見て、いかにも後席は狭そう……と感じるのは、そのスポーツカールックからも無理はない。が、実際にはそうともいえない。身長172cmの筆者のドライビングポジションを基準にして後席に着座すると、ハリアーは頭上に150mm、クラウンスポーツはサンルーフ付きでも170mmとむしろ余裕がある。膝まわり空間にしても、ハリアーの200mmに対してクラウンスポーツは220mm(クラウン・クロスオーバーは270mm!)と、わずかながらも上まわっているのだ。

 このあたりは格上のクラウンならではの絶妙なパッケージングといっていいだろう。

 コスパのハリアー! 走りのクラウン!

 ただし、ハリアーとクラウンスポーツではパッケージングの考え方に違いがあり、それが際立つのがラゲッジルームだ。クラウンスポーツは後席使用時で奥行き920mm、幅1020mm、天井高685mm、容量397リットル。

 対してハリアーは奥行き975mm(PHEVは890mm)、幅979mm(PHEVも同)、天井高700mm(PHEVも同)、容量409リットル(PHEVは408リットル)と、9.5インチのゴルフバッグ3個を収納できる余裕と広さがある。

 とはいえ、ゴルファーならハリアー……と断言するのは早合点。3名乗車なら、クラウンスポーツでも後席片側をフラットに倒せばゴルフバッグ3セットの積載が可能だからだ(後席すべてを倒せば4セットOK)。

 走行性能について、まずは日常や都市部での扱いだが、全幅の広さを度外視すれば、意外にもクラウンスポーツの扱いやすさは悪くない。というのは、最小回転半径がハリアーの5.7mに対して、クラウンスポーツは235/45R21という大径ワイドなタイヤを履きながらも、DRS(Dynamic Rear Steering)と呼ばれる後輪操舵システムによって5.4mというクラウンらしい小まわり性が低速域で発揮されるからだ。

 ワイドな車幅にもかかわらず、走りやすく、駐車しやすいと感じさせるのは、その後輪操舵システムによって小まわりが利くとともに、前左右の視界のよさと歴代クラウン最上のレスポンシブな操縦性によって、ステアリングを切ると間髪を入れずにノーズが向きを変え、そこに遊びがないからだろう。いわゆる人馬一体の動きをしてくれるのである。

 だから首都高のキツいカーブでも、ライントレース性はすこぶる優秀。車体のロールは最小限で、まさにオン・ザ・レールのコーナリングを味わわせてくれるのだ。高速走行時の直進安定性、車線変更時の安定感・安心感も文句なし。車内の静かさは120km/h制限の高速走行でもクラウン基準というべきレベルにある。エンジンを高回転までまわしてもエンジンノイズは抑えられ、そのノイズも決して耳障りではないから、ロングドライブでも疲れにくいのである(スポーツなんだからもっとエンジン音を聴かせろ! という声もありそうだが)。

 加速力については、シフトノブ手前にあるモードセレクターでSPORTモードにセットすればメーター盤面がレッドになり、クラウンスポーツの名に恥じない痛快な加速力をジェントルに発揮する。乗り心地はさすがに市街地では21インチタイヤのタイト感があるものだが、高速走行になると一転。上質な欧州車感覚のあるストローク感が心地よく、車内の静かさとともにロングドライブでの疲れにくさをさらに高めてくれる印象だ。

 筆者は以前、調光パノラマルーフを初採用したハリアーに試乗した際、「SUVのカタチをしたクラウン」(2020年当時)と評したことがあるように、クロスオーバーSUVながら、ガソリン車でも想定外に軽快で気持ちよく走り、静粛性もハイレベルだった。ただ、エンジンを高回転までまわすシーンでは、エンジンノイズの車内への侵入がやや目立ち、SUVのカタチをしたサルーンとしてはやや物足りなかったことを覚えている。主力車種のハイブリッドモデルは、出足からのモーターによるウルトラスムースな加速感と、車速を問わない車内の静かさが印象的だ。

 タイヤはベースグレードのGのみ18インチで、そのほかは基準サイズとなる19インチとなるのだが、意外にも19インチのほうがロードノイズが抑えられ、静かな印象を受ける。また、ガソリン車よりハイブリッドのほうが、走りの質感、重心の低さによるカーブや高速レーンチェンジでの低重心感覚、安定感で上まわることも確かである。

 そんな両車の比較から浮かび上がる特徴をまとめると、やはりパワーユニットや駆動方式の選択肢の多さ、ラゲッジルームの使いやすさ、そしてコスパ(予算重視)でガソリン車も選べるのがハリアー。一方、アグレッシブなデザイン、走りのスポーツ度や気もちよさ、プレミアム感、デビュー年次による新鮮度で選ぶならクラウンスポーツ、ということになるはずだ。

 おすすめのグレードは、クラウンスポーツならPHEVに対してWLTCモード燃費で勝り、175万円安いハイブリッドのSPORT Z(590万円)、またはそのクラウン70周年記念車であるSPORT Z “THE 70th”(597万円)。ハリアーは、2WDに対して19インチタイヤのやや硬めの印象が低減し、一段とスムースな乗り心地になるハイブリッドZのE-Four=4WD(499万700円)だろうか。

 その上で、ハリアー・ハイブリッドZのE-FourとクラウンスポーツのSPORT Zの価格差は90万9300円。装備差もあるなかで、それを大きいとみるか、小さいとみるか……。ハリアーは今夏、一部改良が行われるとの情報もあるので、その情報を先取りしてから決断してもいいかもしれない。

 もうひとつの注目点は、ハリアーのフルモデルチェンジがそう遠くないことと、今回の一部改良でガソリン車が廃止されるか否か。いずれにしても一部改良で価格アップは避けられず、ハリアーをリーズナブル(とくにガソリン車)に手に入れるなら、早めに動いたほうがいい。

文:WEB CARTOP 青山尚暉
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【試乗】世界のどこにもライバル不在の「我が道」っぷり! これがフランスの高級車「DS N°8」だ!!
【試乗】世界のどこにもライバル不在の「我が道」っぷり! これがフランスの高級車「DS N°8」だ!!
WEB CARTOP
【試乗】そりゃ売れるのもわかる! 日本で大人気のボルボXC40に改めて乗ったらやっぱり最高だった
【試乗】そりゃ売れるのもわかる! 日本で大人気のボルボXC40に改めて乗ったらやっぱり最高だった
WEB CARTOP
フランス車独特の味わい──新型プジョー308 GT ハイブリッド試乗記
フランス車独特の味わい──新型プジョー308 GT ハイブリッド試乗記
GQ JAPAN
純血FR──新型BMW M2試乗記
純血FR──新型BMW M2試乗記
GQ JAPAN
かつて「コーダトロンカ」デザインのクルマのリヤにあった垂直の窓! 窓の役割とイマドキのクルマから消えた理由
かつて「コーダトロンカ」デザインのクルマのリヤにあった垂直の窓! 窓の役割とイマドキのクルマから消えた理由
WEB CARTOP
ムラーノがついに日本で復活! 左ハンドルのアメリカ仕様でも日産ファンには嬉しい上級SUVの存在
ムラーノがついに日本で復活! 左ハンドルのアメリカ仕様でも日産ファンには嬉しい上級SUVの存在
WEB CARTOP
現代に蘇った2002ターボ──新型BMW M2試乗記
現代に蘇った2002ターボ──新型BMW M2試乗記
GQ JAPAN
高速・ワインディングでミドルVツインスポーツを惜別試乗!【スズキSV650】1DAYインプレッション・後編
高速・ワインディングでミドルVツインスポーツを惜別試乗!【スズキSV650】1DAYインプレッション・後編
モーサイ
アウディが1001馬力の新型スーパースポーツをリリース! 単なるR8の後継じゃないハイテク戦闘機の中身
アウディが1001馬力の新型スーパースポーツをリリース! 単なるR8の後継じゃないハイテク戦闘機の中身
WEB CARTOP
シビック・タイプRと肩を並べる速さ ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(2) トラッドな英国製スポーツを再解釈
シビック・タイプRと肩を並べる速さ ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(2) トラッドな英国製スポーツを再解釈
AUTOCAR JAPAN
991型ポルシェ 911の走りは「らしくない」? いや「期待と想像以上に進化した911」だった【10年ひと昔の新車】
991型ポルシェ 911の走りは「らしくない」? いや「期待と想像以上に進化した911」だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
マスタングは「2番手」モデルこそが大本命! 795馬力の「ダークホースSC」は日本導入希望!!
マスタングは「2番手」モデルこそが大本命! 795馬力の「ダークホースSC」は日本導入希望!!
WEB CARTOP
これ来るぞ!! と思ったのに…世間をアッと言わせた先進装備のまさかの行末
これ来るぞ!! と思ったのに…世間をアッと言わせた先進装備のまさかの行末
ベストカーWeb
アウディがガチで計画していた「ディーゼルスーパーカー」! ルマンのV12ディーゼルを積んだ幻のR8とは
アウディがガチで計画していた「ディーゼルスーパーカー」! ルマンのV12ディーゼルを積んだ幻のR8とは
WEB CARTOP
トヨタ「新型ランドクルーザー“FJ”」を解説  新車450万円の「“コンパクト”クロカン四駆」
トヨタ「新型ランドクルーザー“FJ”」を解説 新車450万円の「“コンパクト”クロカン四駆」
くるまのニュース
ヴェイロンに挑むと意気込んだスイスの「ウェバーF1」! いつの間にか立ち消えた謎のプロジェクトの中身
ヴェイロンに挑むと意気込んだスイスの「ウェバーF1」! いつの間にか立ち消えた謎のプロジェクトの中身
WEB CARTOP
ロシアのクロカン四駆「ラーダ・ニーヴァ」50年目でやっと大幅改良! あらゆる点が新しくなったがヤッパリ電動化なんてドコ吹く風だった
ロシアのクロカン四駆「ラーダ・ニーヴァ」50年目でやっと大幅改良! あらゆる点が新しくなったがヤッパリ電動化なんてドコ吹く風だった
WEB CARTOP
フォレスター対エクストレイル!! 雪道、荷室、ハイブリッドで選ぶ本格SUV対決
フォレスター対エクストレイル!! 雪道、荷室、ハイブリッドで選ぶ本格SUV対決
ベストカーWeb

みんなのコメント

42件
  • ntb********
    犬も歩けばハリアーにあたる。
  • sup********
    クラウンスポーツがフェラーリのぱくりだとかいう人がたくさんいましたが、あのフロントマスクを使い始めたのはプリウスなどトヨタ方が先でしたね。どちらにしてもクラウンスポーツがプロサングエに似てるからといってオーナーになる人はいないし、フェラーリオーナーだってそんなことは気にしてない。街中でプロサングエが走ってるとあきらかに存在感も違うしクラウンスポーツと見待ち構えるような人はいないと思います。
    ハリアーはかつてのマークII的な存在で、本当によく走ってますね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

371 . 0万円 470 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 0万円 677 . 5万円

中古車を検索
トヨタ ハリアーの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

371 . 0万円 470 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 0万円 677 . 5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村