6月1日、2025年FIA F2第6戦バルセロナのフィーチャーレース(決勝レース2)がスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで開催され、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。
宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は9位でチェッカーを受け、今季2度目の入賞を果たした。
宮田莉朋、中盤まで5番手も入賞ならず。SC中にタイヤを変えた3台が表彰台独占/FIA F2第6戦レース1
フィーチャーレースのグリッドは5月30日に行われた公式予選で決定され、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がポールポジションを獲得。フロントロウ2番グリッドにセバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が並んだ。
2列目3番グリッドにはクッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)がつけ、4番手にロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)が続いた。
予選で5番手タイムを記録したアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)は、30日に行われたフリー走行での追突によって3グリッド降格ペナルティを受け、スプリントレースを制したリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が5番手となった。
今大会のタイヤコンパウンドはプライムタイヤがハード(ホワイト)、オプションタイヤがソフト(レッド)となり、上位勢や宮田を含む13台はスタートタイヤにオプションタイヤを選択した。
一方、6番グリッドのジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)、ダンらを含む9台はプライムタイヤをチョイスし、レースに臨んだ。
タイヤ交換義務を有する周回数37周、もしくは60分+1周のフィーチャーレースは日本時間17時00分(現地時間10時00分)気温25度、路面温度30.1度、快晴のドライコンディションのなか、フォーメーションラップを経て幕を開けた。
好スタートを決めたリンドブラッドがホールショットを守り、モントーヤが2番手に続くなか、5番グリッドのフェルシュフォーが3番手に浮上する。一方、3番グリッドのマイニは大きくポジションを落とし、12番手となった。
14番グリッドからスタートを迎えた宮田は、11番手までポジションを上げてオープニングラップを終え、2周目のターン1でレオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)を攻略する。そんななか、11番手に後退したフォルナローリは、スタートの違反により10秒のタイムペナルティを受けた。
4周目、クロフォードとダンが8番手争いを繰り広げるなか、ダンの隙をついた宮田が9番手に浮上する。勢いをつけた宮田は続けてクロフォードをかわし、8番手となった。後方ではフォルナローリがピットインしてペナルティを消化し、隊列最後尾に復帰した。
先頭ではトップのリンドブラッドが2番手モントーヤを引き離し、6周目を迎えたタイミングで2秒以上のタイムギャップを築く。
7周目を迎えると、7番手を走行するジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が早くもタイヤ交換を行う。フェルシュフォーらオプションタイヤ勢が10周目に続々とタイヤ交換を行うなか、宮田はステイを選択する。
13周目、トップのリンドブラッドがピットインし、モントーヤの前方でコース復帰を果たす。タイヤ交換組のトップは12番手のリンドブラッドとなり、モントーヤ、フェルシュフォーが続いた。 翌周、2番手を走行するジョセップ・マリア・マルティ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がピットインする一方、宮田はコース上で周回を続ける。これにより一時宮田がラップリーダーとなった。
宮田は17周目にタイヤ交換を行い、タイヤ交換組7番手のルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)の後方、16番手でコースに復帰。トップはクロフォードとなり、ダン、オリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)というトップ3オーダーとなるなか、レースは後半戦に突入した。
タイヤ交換組トップのリンドブラッドは22周目にガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)を捉え、5番手に浮上する。その後方ではブラウニングと宮田が12番手をかけてバトルを繰り広げ、ホームストレートで仕掛けた宮田がターン1で一時前に出る。
ブラウニングも食い下がらず、2台はサイド・バイ・サイドでターン3に進入する。しかしイン側のブラウニングがややふくらむかたちとなり、あおりを受けた宮田がコースオフを喫してしまう。これにより宮田は15番手に後退した。
23周目、トップを走るクロフォードがピットインし、ここからプライムタイヤ勢がピットインを開始。26周目、暫定首位のダンがタイヤ交換を行い、再びラップリーダーとなったリンドブラッドがレースをリードしていく。
そんななか、ラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がコースサイドにマシンを止め、ターン1、2でイエローフラッグが振られる。しかしセッションに大きな影響はなく、すぐさまイエローは解除された。
トップを走るリンドブラッドは独走状態となり、2番手モントーヤに4秒近いギャップを築くなか、オプションタイヤを履いたダンが宮田をパスし、9番手に浮上する。
続けて宮田はビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)にかわされ、入賞圏外の11番手に後退した。しかしこのタイミングでは、6番手を走行するディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)がタイヤ交換義務を終えていなかった。
31周目、宮田との接触を引き起こしたとして、ブラウニングに10秒のタイムペナルティが科される一方、宮田はプライムタイヤを履いたスタネをパスする。10番手にポジションをあげ、再び表彰台圏内となった。
35周目にベガノビッチがピットインし、宮田が9番手に浮上するなか、ターン3のグラベル上でフォルナローリが停止。これによりセーフティカー(SC)が導入された。
SCはレース終了まで続き、リンドブラッドがトップチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。2位にモントーヤ、3位にフェルシュフォーが続いた。宮田は9位でチェッカーを受け、今季2度目のポイント獲得を果たしている。
次戦となる第7戦シュピールベルクは6月27~29日に、オーストリアのレッドブルリンクで開催される。
■2025年FIA F2第6戦バルセロナ フィーチャーレース正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/58'49.191
2/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/0.301
3/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/0.602
4/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/0.927
5/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/1.155
6/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/1.573
7/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/2.344
8/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/2.605
9/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/2.884
10/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/2.988
11/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/3.629
12/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/5.136
13/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/5.470
14/23/M.エスターソン/トライデント/11.754
15/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/11.969
16/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/13.828
17/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/14.762
18/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/15.212
19/21/C.シールズ/AIXレーシング/17.618
20/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/48.779
21/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/DNF
-/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/DNF
・ファステストラップ:#17 アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成):1分29秒179(27/37) 187.994km/h
・ペナルティ:#7:10秒ペナルティ/接触要因#20:5秒ペナルティ/レースディレクターの指示に従わなかった#5:2度の5秒ペナルティ/トラックリミット違反#20:5秒ペナルティ/走路外走行によるアドバンテージ
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