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53年前の「ハコスカバン」が大復活! 旧車専門誌「Gワークス」が10年を投じた“怪作”

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53年前の「ハコスカバン」が大復活! 旧車専門誌「Gワークス」が10年を投じた“怪作”

オートサロン [2025.02.08 UP]


53年前の「ハコスカバン」が大復活! 旧車専門誌「Gワークス」が10年を投じた“怪作”
 今年も熱狂のうちに幕を閉じた東京オートサロン2025。国内外の主要自動車メーカーを始め、全国のカスタムショップが腕にヨリをかけて製作したカスタムカーは、どれもロマンが詰まった会心作ばかり!

《TAS2025》日産車まとめ!~新旧GT-R競演!他~

 “21世紀究極のクルマ改造本!”こと『Gワークス』(三栄)編集部が、10年の歳月をかけて復活させた「日産 スカイライン バン」(1972年式、VC10型)が登場! 今や国内に30台ほどしか現存しないと言われる激レア車はどうやって復活を遂げたのか!? 編集長の石川さんに話を聞いたぞ!

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ボロボロだったスカイラインバンがキレイに…。自作の幅がスゴすぎる!

G-Works ハコスカ バン
 車両は、誌面企画の一環として10年ほど前に仕入れたもの。当初はオリジナルのカタチでの修理を考えていたが、「エンジンがダメで、フロアも腐ってボロボロになって……」という状態を確認、“普段使いができる旧車”をゴールに据えて試行錯誤を重ねていったという。


試行錯誤を経て完成したエンジンルーム
 スロットル制御を従来のワイヤー式ではなく電子スロットルとしたのは、エアコンの制御が難しく、空気の漏れる音が目立つのを避けるため。また、凹凸が多かったエンジンルームをスムージング(凹凸や損傷を修正すること)し、なるべくワイヤーを少なくするなどの工夫を施したという。

 箱スカはエンジンルームが小さく、加えて空気の通り道となる開口部が少ないのも特徴。「熱問題が難しくて、冷却系統は相当苦労しました。何度もラジエーターを作り直したり、風の通る経路を見直したり……電動ファンの位置も全部考えて……」と振り返る。自作したパーツも多いとのことだが、「簡単には作れないですね。プロの方とショップに行ってパーツを選んだり、技術を勉強したり……」。旧車の復活は一日にして成らず、なのだ。


長いレバーがレトロなコラムシフトと、デジタルメーターが並ぶフシギな車内空間
 丹念な修復はインテリアも抜かりなし。シートのほか、ダッシュボードはアルミの無垢材を削り出して製作したという。メーターはノーマルの物を使いたかったが、「このミッションで、ノーマルのバーメーターを動かすのが非常に難しかった。なので、このモニターにした」とのことだ。


ウインカーレバーの先には、子供用フォークに付いていた“水中花”が。車内に散りばめられた遊びゴコロが楽しい
 ウインカーレバーにはレトロな子供用フォークに付いていた“水中花”を取り付けたり、車内灯をシャンデリア風にしてみたりと、遊びゴコロもチラリ。昭和の懐かしさと令和のデジタルが共存した車内空間を作り上げていた。

 とことん時間を掛けて憧れの一台を修復し、日々の移動に使う。東京オートサロンの価値を凝縮したような一台だった。


ミニマムだけど存在感バッチリのシャンデリア

車両データ
車名G-Works 編集部 ハコスカバンベース車両型式昭和47年式スカイラインバン 1500改エンジンY33用VQ25DE、VQ25用RE4R01A AT4速ミッション、セトラブATクーラー、ワコーズATフルード、
ラジエターアルミワンオフ、カップリングファン&電動ファン、軽自動車用コンデンサー、モーテックM150、
BOSCH 電子制御スロットル Φ67+アルミワンオフサージタンク、インタンク式燃料ポンプ、燃料タンク容量40→70L、
S15シルビア用チャコールキャニスター&フィルター、サード燃圧、インジェクターノーマル、
VQ25 ノーマル改タコ足、ワンオフステンレスマフラー、マグナフロート×2 触媒サスペンション【フロント】
フロントメンバーY33 加工、ロアアームピロロッド製作、車高調整S14ベースブリッツ製、スプリングスイフト4k、
GKテック キャンパー/キャスターフル調整式アッパーマウント、ナックル強化品、ラック&ピニオン C35 ローレル、
フロントコントロールアームワンオフ、ARC強化スタビ&三菱エアトレック用スタビリンク、R34NA用ディスク&ハブ、
C35ローレル用ブレーキキャリパー、ケンメリGT用マスターパック、スカイラインDR30用マスターシリンダー、
ヤマハパフォーマンスダンパー

【リア】
S14用マルチリンク加工、アーム類フルピロ短縮加工、R34NA インドラムディスク&ブレーキキャリパー、
R33GT-R用アルミナックル、車高調整RG改、スプリングスイフト4k+ヘルパー0.8k、強化ドライブシャフト、
ヤマハパフォーマンスダンパー、R200ショートデフ、ヘリカルLSD、ファイナル4.3タイヤ前後ダンロップ ルマンV+ 185/55‐15ホイール前後パラマンディデザイン TEGU 6.5J‐15 オフセット+47ボディアローズ/ドゥキーズフルレストア、エンジンルームスムージング、メインフレーム追加補強、リスタードチンスポ、
コーリン製フロントエプロン、前バンパー短縮加工、樹脂製グリル、前期ウィンカー、サッシ類ブラックアウト、
ボディカラーダークゴールドメタリックインテリアダッシュボード純正革張り、室内内装純正革張り、シート純正革張り、メーターまわりアルミ削り出し、
メーターモーテックC1212、モーテックPDM、トラストΦ340ステアリング、レトロエアークーラー、
Z33電スロ用アクセル、ステップワゴン用シートベルトその他LEDヘッドライトイカリング付き、オルタネーター80A、
イグニッションプロダクツ ツインスパークダイレクトイグニッション東京オートサロン2025の記事をもっと見る >>

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みんなのコメント

37件
  • PYON_MOON
    旧車の話題しかない日産
    まるで廃業したメーカーのよう
  • jjj********
    子供のころ父が仕事兼用で乗ってました。箱スカバン。
    当時はエアコンなんて装備はなく、助手席の足元に吊り下げ式のクーラーを付ける車がありましたが我が家のクルマはそれも無し・・・。
    夏場は全ての窓全開でドライブしてましたが、昔は今ほど暑くなかったんでしょうねー。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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