5月22日、15時にスタートしたスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第3戦『NAPAC富士SUPER TEC 24時間レース』。3時間経過時点で290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3(植松忠雄/澤圭太/川端伸太朗/井出有治/川原悠生)が総合トップでレースをリードしている。
獲得できるシリーズポイントも最も多く、今後のシーズンを占う上でも重要な一戦となる第3戦の24時間の決勝レースは、気温17度、天候は曇りのもと、スタートを迎えた。
【途中経過】スーパー耐久シリーズ第3戦富士SUPER TEC24時間レース/3時間経過
21日に予定されていた公式予選が天候不良でキャンセルとなり、シリーズランキング順でスターティンググリッドが決定され、最高峰ST-Xクラスのポールポジションはは777号車 D’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)となった。
気温17度のなか迎えたスタートではアクシデントもなく、車両交換のためピットスタートとなったST-ZクラスのWAIMARAMA EBI Cayman GT4を含め全51台がスタートをきった。
1周目は全車がクリーンなスタートを決める中、5番手スタートの9号車MP Racing GT-Rの松田次生がスタートダッシュを決め、2周目には2番手まで浮上する。
さらに、6番手スタートの999号車 CARGUY NSX-GT3のケイ・コッツォリーノも1周目にDAISHIN GT3 GT-Rの大八木信行、2周目のTGRコーナーで31号車 LEXUS RCF GT3の嵯峨宏紀をパスすると、3周目には290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松をかわして一気に3番手まで浮上した。
9号車松田は1分40~42秒のハイペースで777号車 D’station Vantage GT3の藤井の背後に接近すると、8周目のTGRコーナーでパスし、トップに浮上する。777号車は、パナソニックコーナーで999号車コッツォリーノにもかわされ、3番手にポジションダウン。
さらに、777号車は走路外からの追い越しがあったとの判定により、ドライブスルーペナルティが課せられ、クラス7番手まで順位を落としてしまう。代わりにAドライバースタート勢の最上位となる290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3の植松が3番手にポジションを戻すこととなった。
久々のST-Xクラス参戦となったコッツォリーノだが、15周目には9号車松田の背後0.4秒のところまで接近する。しかし、松田もペースを上げて応戦し、徐々に999号車とのギャップを広げにかかる。
そんななか、レース開始から54分のところで、コース上のデブリの回収のため、本日1回目のフルコースイエロー(FCY)が導入された。約1分でFCYは解除されたが、その17分後に、またもデブリの回収のため2度目のFCYが導入される。
その2回目のFCY導入直前となった41周目に290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3が最初のルーティーンピットに入っており、290号車はここで大ききなマージンを得ることとなった。このFCYも約2分で解除されたが、その間に290号車は植松から井出有治にドライバー交代を行い、コースに復帰する。
ST-Xクラスの全車が最初のピットストップを終えると、290号車 Floral UEMATSU FG 720S GT3が2番手に40秒近い大きなマージンを築いてトップへ。
さらに、井出は9号車JOE SHINDO、999号車木村武史に対し、毎周2秒近く引き離していき、78周目に2度目のピットを迎える時にはほぼ1周のギャップを2番手9号車につける結果となった。
レース開始から2時間18分で迎えた74周目、777号車星野敏がトヨペット100Rコーナーでクラッシュ。これにより3度目のFCYが導入された。777号車はダメージを負ったまま、なんとかピットまで自走して戻ることができ、ガレージイン。メカニックによる修復作業が続けられている。
ST-Xクラスは290号車が首位を守る中、レース開始から3時間を迎えた。2番手に999号車 CARGUY NSX-GT3、3番手に31号車 LEXUS RCF GT3が続いている。
3時間経過時点でST-Zクラスは20号車 SS/YZ Studie BMW、ST-TCRは75号車 おとぎの国 CIVIC TCR、ST-Qは28号車 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAが。ST-1クラスは2号車 シンティアム アップル KTM、ST-2は225号車 KTMS GR YARIS、ST-3クラスは52号車 埼⽟トヨペット GB クラウンRS、ST-4は884号車 林テレンプ SHADERACING 86が。そして、ST-5クラスはTiRacing☆NATS☆ロードスターが首位を走行している。
初の水素エンジン搭載レーシングカーとして注目を集めるST-Qクラスの32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは、2度ガレージでの作業が挟むも、3時間経過時点で51周を走行、小林可夢偉に続く第2スティントはモリゾウが担当し周回が重ねられている。
レースが3時間を経過した18時には全車ライトオンとなった。いよいよ18時35分からはNAPAC富士SUPER TEC 24時間レースの醍醐味のひとつ、ナイトセッションを迎える。
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