ポル・エスパルガロは、グレシーニに移籍するマルク・マルケスの後任として、レプソル・ホンダからアプローチを受けていることを認めたが、おそらくその打診は断ることになるだろうと語った。
エスパルガロは、2021年と2022年にレプソル・ホンダでレースを戦った後、今季はKTMのサテライトチームであるGASGASテック3に移籍した。
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エスパルガロは開幕戦のフリー走行で大クラッシュを喫し、シーズン前半戦を棒に振ってしまい、3戦を残してベストリザルトはオーストリアGPスプリントの6位となっている。また来季は、Moto2クラスから昇格するペドロ・アコスタに譲る形でシートを失い、KTM陣営のテストライダーを務める予定となっている。
一方でレプソル・ホンダは、今季限りでチームを離れ、グレシーニに移籍するマルク・マルケスの後任としてエスパルガロを候補に入れているようだ。
レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチはDAZNに対し、ルカ・マリーニ(VR46)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)と並んでエスパルガロが現実的な選択肢だと語った。
ホンダは、2025年に向けた選択肢を広げておくために、1年契約しか提示するつもりはないと考えており、以前から有力視されていたミゲル・オリベイラ(RNF)を候補から除外している。
エスパルガロはプーチからアプローチがあったことを認めつつ、2024年もKTMに残り、テストライダーの役割(ワイルドカード参戦も含む)を務めることを考えているようだ。
「アルベルトとは以前からいい関係を築いている」とエスパルガロは語った。
「彼はいい人だし、自分の仕事をきちんとこなしている。ホンダはマルクが原因で厳しい状況にある」
「ライダーみんながファクトリーと契約していて、ベストライダーたちや選択肢の多いライダーはすでに来年の契約を持っているんだ。だから、彼らにとっては危機的な状況だ」
「ホンダを責めるつもりはない。それに、アルベルトとは状況を確認するために話したよ」
「でもそれから、僕たちのボスであるピエラー・モビリティ・グループの人たちとも話をしたんだ。このプロジェクトでワールドチャンピオンになるのを見るまでは、このプロジェクトに留まった方が両者にとって良いということに気づいたんだ」
「契約は来年で切れるから、僕はフリーになる。だから、何かあればKTMと話し合う必要がある」
「でも、今のところは満足している。ホンダには本当に感謝しているんだ。ホンダを離れてから、また戻ってくるようにと連絡が来るということは、僕がやったことは悪くなかったということだし、たとえ結果が厳しくても、彼らとの関係は常に良好だったということだからね」
エスパルガロのホンダとの繋がりは、彼がホンダで苦労してきたことを考えれば意外なことだと言える。昨年末、エスパルガロはHRCのファクトリーライダーとして1年しか走れなかったように感じていると告白していた。
だがエスパルガロは、ホンダにとって2024年のライダーとしては、自分は良い選択肢だと感じているという。
「ホンダにとって問題なのは、契約期間が1年だということだ。それは明らかだ。マルクが契約の途中で離脱してしまったからだ」
「彼らはそれで困っているんだ。彼らは1年契約でライダーを欲している。そして経験豊富で他のマシンを知っており、マシンを改善する方法を知っている男を選ぶ必要がある」
「僕はそのプロジェクトに関して、良い選択肢だと自分でも感じている。数年後の自分を見てみたいよ……分からないけど、ホンダに行くかもしれないし、結果もいいかもしれない」
「ホンダはホンダなんだ。僕が2025年、2026年も(KTMに)残るかも分からない」
「この冬が終わったら、またいいレベルに戻れると信じている。でも、これが現実なんだ。ホンダをとてもリスペクトしているけど、僕はここに残ることを選んだ。アルベルトを尊敬しているし、彼はいい仕事をしている」
エスパルガロは、自分がまだMotoGPを戦うことができると感じているが、ポルトガルGPでの大クラッシュで肉体的にも精神的にも限界に達していることを認めた。そのため、KTMでのテストライダーはよりニーズに合った役割と言えるかもしれない。
またエスパルガロは、KTMが2025年に向けてさらに2台のマシンをグリッドに加えることを熱望しているとしながらも、自身の将来という点で集中しているわけではないという。
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