■全長5m級! デカすぎ? ホンダ「パイロット」
ホンダは、国内外でさまざまなボディサイズのクルマを販売しています。世界的に人気の高いSUVカテゴリにおいてもそれは同様で、コンパクトSUVから大柄なボディサイズのモデルまで多くのSUVを展開。日本では展開されないSUVも多く存在します。
ホンダが販売するSUVには、ボディサイズごとにどのような車種があるのでしょうか。グローバル市場で販売されるモデルから日本には導入されない海外専売モデルに至るまで、さまざまなモデルを見ていきます。
ホンダブランドのなかで最大となるSUVが、アメリカ市場で展開される「パイロット」です。ボディサイズは、全長4991mm×全幅1996mm×全高1793mm、ホイールベースは2819mmに設定されています。
搭載されるエンジンは最高出力280馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンで、アイドリングストップ機構が全車に標準装備されるなど環境性能にも配慮されています。
トランスミッションは9速ATで、スポーティな走りを演出するパドルシフトも装備されています。駆動方式はFFと4WDの2種類です。
ホンダには、パイロットに迫るボディサイズのSUVとして、同じく北米で展開される「パスポート」(全長4838mm×全幅1996mm×全高1833mm ※一部仕様除く)や、中国で展開される「アヴァンシア」(全長4858mm×全幅1942mm×全長1675mm)などがあります。
※ ※ ※
一方、ホンダでもっとも小さいSUVが「WR-V」です。ボディサイズは、全長4000mm×全幅1734mm×全高1599mm、ホイールベースは2555mmで、南米市場をはじめとした地域で販売されます。
ベースとなっているのは3代目「フィット」(海外名:ジャズ)で、フロントマスクを大幅に変更し、さらにフェンダー周りやルーフ、バンパーをSUVテイストに仕上げた、別モデルのような雰囲気を作り上げました。
搭載されるエンジンは1.5リッター直列4気筒で、ブラジルならではのガソリンとエタノールどちらにも対応した「フレキシブル・フューエル・ビークル」仕様としています。仕向地によっては、1.5リッター直列4気筒ディーゼルもラインナップされます。
組み合わされるトランスミッションは、仕向地ごとに異なりCVTや5速MT、6速MTなどが存在。駆動方式はFFのみです。
日本市場などで販売される4代目フィットには、SUV風グレード「クロスター」が設定されていることから、フィット クロスターとWR-Vは立ち位置が近いといえるでしょう。
なお、日本市場で独立モデルのSUVとして販売されるなかで、もっとも小さいクルマは「ヴェゼル」(海外名:「HR-V」、全長4330mm×全幅1770mm×全高1605mm)となります。
■ホンダSUVをけん引するモデルとは?
では、ホンダでもっとも人気の高いSUVはいったいどれなのでしょうか。
ホンダの主力市場であるアメリカにおいて、2019年に同社でもっとも販売台数が多かったのが、ミドルサイズSUVの「CR-V」です。販売台数38万4168台を記録し、過去最高となりました。
CR-Vは、ホンダがグローバルモデルとして位置づけているモデルうちのひとつで、アメリカ市場だけでなく日本市場やヨーロッパ市場、新興国市場など、さまざまな地域で販売されます。
日本市場では販売台数が振るわないものの、屋台骨のアメリカ市場を支えていることから、ホンダにとって欠かせないモデルであることは間違いありません。
CR-Vのボディサイズは全長4605mm×全幅1855mm×全長1680mmで、1.5リッター直列4気筒ターボのガソリン仕様(5人乗り/7人乗り)と、2リッター直列4気筒ガソリン+モーターで構成されるハイブリッド仕様が存在。
トランスミッションは全車CVT(ハイブリッド仕様は電気式無段変速機)で、駆動方式はFFと4WDがあります。
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世界的なSUV需要の高まりに応えるかたちで、ホンダはさまざまなSUVをラインナップしています。
直近の国内市場では、モデル末期となったヴェゼルが近々フルモデルチェンジを受けるのではと予想する声もあり、ホンダのSUVラインナップにますます注目が集まりそうです。
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