ドゥカティのチームマネージャーを務めるダビデ・タルドッツィは、2026年のタイトル争いにおいて、現在はドゥカティとアプリリアが互角だと考えており、今後の勝敗を分けるのはライダーの力だと語った。
近年MotoGPを支配してきたドゥカティだが、2026年シーズンは序盤から苦しいレースが続いた。王者マルク・マルケスのコンディションが優れなかったことに加え、気難しさを見せる2026年型マシンも苦戦に拍車をかけた。またアプリリアが大きく戦闘力を上げて来た結果、序盤はライバルの後塵を拝する展開が続いた。
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ただマルケスが手術を受けてレースに復帰したあとは状況が大きく変わった。マルケスはその後の5戦で3勝を挙げる活躍を見せ、さらにアプリリア勢の不運にも助けられる形で、チャンピオンシップ首位のホルヘ・マルティン(アプリリア)との差を102ポイントから18ポイントまで縮めた状態でサマーブレイクを迎えたのだ。
こうした状況を受けてダビデ・タルドッツィはシーズン前半を前向きに総括しており、今は勝敗を分けるのはライダーになっていると語った。
「ドゥカティは常に十分な競争力を備えていたと思っている。シーズン序盤には我々にとって不運な出来事があったし、その後はライバルたちにも同じようなことが起きた」とタルドッツィはドイツGP後に語った。
「今はマシン同士の性能は互角だと思うし、この状況はシーズン終了まで続くだろう」
「シルバーストンのようにアプリリアがやや有利なサーキットもあれば、我々が有利になるコースもある。だから現時点ではマシンはほぼ互角であり、違いを生み出すのはライダーだと思っている」
なおタルドッツィはマルケスの復帰は喜ばしいと認めつつ、序盤から好走を続けたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)の存在も強調した。
「ジャンアントニオのこと(ドイツGPで転倒したこと)は残念だった」
「彼は今シーズン前半、一貫性と速さを自分の武器にしてきたし、ランキングでも3番手につけていたからね」
「正直、あの転倒は予想していなかった。『ディッジャ』は決勝で表彰台争いをすると確信していたからだ。彼が転倒していなければ、ランキング2番手、あるいは首位に立っていた可能性さえあった」
「それでも繰り返しになるが、今はマシンは互角であり、違いを生み出すのはライダーだ。そして我々にもライバルにも起きたような幸運や不運が、この戦いでは大きな意味を持つことになる」
またタルドッツィは「決して諦めなかったエンジニアたちは賞賛に値する」とも語る。
「ほんの数戦前には102ポイント差をつけられていたにもかかわらず、誰ひとり諦めることなく、冷静に仕事を続け、マシンの改善に取り組んできた」
「もちろん、まだ改善すべき点は残っている。しかしジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)、そしてチームは、サマーブレイク明けに向けてライダーたちにさらにプラスとなるものを用意しようとしているはずだ」
なお復活を遂げているマルケスは、まだ本人も右腕に改善の余地があると話していた。その見解にタルドッツィも同意している。
「その答えは夏休み明けには分かるだろう。我々はマルクの状態を正確に把握している。彼は非常に率直で、自分の身体に何が起きているのかを包み隠さず話してくれる」
「ただ、本当の状態を判断するにはシルバーストンまで待つ必要があると思う。そこで彼の状態をより正確に把握できるだろう。そしてその次はアラゴンだ。あそこは彼が非常に得意としているサーキットでもある」
「繰り返すが、ここからシーズン終了まで、タイトル争いはドゥカティとアプリリアによるシーソーゲームになるだろうと思っている」
■トラックハウスもタイトル候補
タルドッツィはタイトル争いにおいては、アプリリアのファクトリーチームだけでなく、サテライトチームのトラックハウスも候補だと語る。
実際トラックハウスは今最も勢いのあるチームのひとつで、オランダGPでは小椋藍とラウル・フェルナンデスがワンツーフィニッシュを記録。その後もふたりは表彰台を獲得しており、前半戦終了時には小椋が14ポイント差でランキング2番手につけている。
タイトル争いにおけるトラックハウスの存在について問われたタルドッツィは、高い評価を口にした。
「彼らはタイトル争いをすることになるだろう。非常に僅差の中に6人のライダーがひしめいている。そのうち2人がトラックハウスのライダーなんだ」
「小椋はランキング2位で首位との差は14ポイントだ。ラウル・フェルナンデスは少し離れているが、高いポテンシャルを示しているし、スプリントでも2勝している」
「だから私は、トラックハウスの2人もタイトル争いの候補だと思っている」
「もちろんマルク、ジャンアントニオ、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)、そしてマルティンも同じだ」
「我々としては、バニャイヤ(フランチェスコ・バニャイヤ)にも何か新しいものを与え、再び優勝争いや表彰台争いができるよう手助けしたいと思っている」
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みんなのコメント
対するアプリリアファクトリーは 当然の様に二人にリアのエアロ等をアップデートしている、しかし悪いモノを良くするのは容易だが 速い者を更に良くするのにはリスクを伴い難しい、それは最新と言う 未知のディチューンになり得るからで
現にマルクのみならず 変更が少なく確かなマシンのサテライトである二人が、アプリリアワークスの 驚異になっている
来季はレギュレーション変更が行われる為 ドゥカは激しい開発競争は避け新しいマシンに力を向けたいが、アプリリアの方はまだトップカテゴリーのタイトルは無く 全力を尽くす事だろう
益々激しくなる上位争いには当然 転倒(特にマルクやベズ)は御法度、一つの勝利より安定した速さの重要度が高く 注目はやはり アイとアコの走り